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坂下 武 院長の独自取材記事

さかしたクリニック

(横浜市磯子区/磯子駅)

最終更新日:2024/11/14

坂下武院長 さかしたクリニック  main

磯子駅から産業道路沿いの広い歩道を進むと、約7分で「さかしたクリニック」に到着する。院内に入ると広くて明るい雰囲気の待合室が広がる。同院では、胃腸内科をはじめ、内科・肛門内科・内視鏡内科と、消化器を中心に幅広く診ており、近所から大勢の患者が訪れる「町のかかりつけ医」だ。坂下武院長は胃腸に関する専門的な診療を提供するとともに、多様な症状の患者を適切な治療につなぐ「地域医療の窓口」をめざしている。長年注力する苦痛の少ない内視鏡検査など、同院の特徴について坂下院長に話を聞いた。

(取材日2012年5月16日/情報更新日2014年10月24日)

「町のかかりつけ医」として困ったときの窓口に

まずは開院までの経緯を教えていただけますか?

坂下武院長 さかしたクリニック 1

開院については、医師になる前から考えていました。というのも、小さい頃は病弱で、近くの開業医の先生によくお世話になっており、いわゆる“町のお医者さん”になりたいというのがずっと念頭にあったからです。外科の医師として10年勤務し、自信を持てるようになったタイミングで決意しました。もともと生まれは名古屋ですが、父の転勤で小学生の時に引っ越してきて以来、横浜に住んでいます。開院の際にこの場所を選んだのは、実際に歩いてみた町の雰囲気が良かったからなんです。歩道が広く、近くには川が流れていて、そのそばを朝夕は通勤の人たちが歩き、日中には子ども連れやお年寄りが散歩している姿が気に入りました。

こちらのクリニックにはどんな特徴があるのでしょうか?

スタッフを含め、“優しさ”を大切にしています。当院で対応できる症状はしっかり対応し、違う科に行ったほうがいいのではと思われるケースでは、適切な医療機関へご紹介するようにしています。胃腸については開業医ができるレベルとして適切な診療をめざすとともに、当院がさまざまな病気の窓口になれたらと考えています。

胃腸内科や内視鏡内科など多くの診療科を標榜されていますが、先生の得意な分野は何ですか?

坂下武院長 さかしたクリニック 2

やはり胃腸の領域ですね。勤務医時代に診ることが多かった分野でした。加えて内視鏡も扱っていました。手術をするべきかどうか、するならどんな手術が必要かといった知識もあります。そうしたこれまでの経験や知見を踏まえ、症状の裏に何か隠れていると感じたら、必要に応じてCTを撮るために大規模病院に依頼します。また、開院当初から内視鏡検査には特に力を入れてきました。機材の進歩もあり、早期のがんでも以前と比べて見つけやすくなったので、見逃しがないようしっかり診ます。問題がなく、安心できればそれが一番ですからね。女性については40歳を超えると大腸がんのリスクが上がるので、大腸内視鏡検査がお勧めです。いきなり内視鏡検査を受けることに抵抗があれば検便も有用なので、ぜひ受診していただきたいですね。

ここに来て良かったとほっと安心できるクリニックに

力を入れている内視鏡検査について教えてください。

坂下武院長 さかしたクリニック 3

注力しているのが麻酔下での胃カメラ・大腸カメラによる内視鏡検査です。苦痛の少ない検査をめざすため、安全性や見込まれる効果の高さを十分検討した鎮痛剤・鎮静剤を用いています。近年胃がんの死亡率は減少傾向ですが、進行の早いがんは早期発見が大切です。大腸がんも女性のがん死亡率の1位ですし、胃・大腸ともに定期的に内視鏡検査を受けることが重要です。最近は日本人も逆流性食道炎が増えていて、のどの詰まり感・不快感、げっぷ、胸部の詰まり感・不快感、胸やけなどは、逆流性食道炎の可能性もあるため胃内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。逆流性食道炎は近年お薬もたくさん出ており、投薬でほぼ改善が望めます。飲食時胸部にしみる感じがある方は早期の食道がんの可能性もあります。アルコールをよく飲む方、タバコを吸う方は食道がんになりやすく、バリウムでは早期発見が難しいためそういう方にも胃内視鏡をお勧めします。

診療の中で心がけていることはありますか。

当院では検査の後、ただ異常なしとお伝えするだけでなく、その方の胃腸の構造や検査で診た際の状態、ピロリ菌についてもご説明します。異常の有無だけわかれば良いという方には結果のみお伝えするなど、患者さんそれぞれのご要望に応じた内視鏡検査を行っています。

そもそも先生が医師になろうと思ったのはなぜですか?

坂下武院長 さかしたクリニック 4

先述したとおり、子どもの頃から近くのクリニックにお世話になっていたこともあるんですが、真剣に医師になりたいと思ったのは、小学生時代に外科の医師が主人公の漫画を読んだのがきっかけでした。小学校の卒業文集には、将来の夢として「医者になりたい」と書いたくらいなんですよ。高校3年生になってやはり夢を捨てられないと思い、一念発起して猛勉強しました。

めざす医師像について教えてください。

診断に早く到達できる医師をめざしています。そのために、患者さんは何が気になっているのかをまず伺い、その症状がいつから、どのように始まり、今どんな状態かといった質問を早い段階で積極的に行います。総合診療と呼ばれる分野のドクターは、患者さんの話をもとに質問をして、可能性のある疾患を予想し、必要最低限の診察で早期診断につなげるようにしているので、私もそのようにできたらと考えています。専門は胃腸なのですべての領域をカバーすることは難しいですが、総合的な観点から診療するとともに、早期診断で患者さんの待ち時間短縮も図っていきたいです。患者さんのために早く診断をしようと思えば、必ずしも毎回詳細に話を聞く必要はないのかもしれないのかなと思う一方で、患者さんの何げない一言にはっとさせられたり診断の手がかりになったりすることもあり得るので、伝えたいことがあれば遠慮なくお話しいただけたらうれしいです。

理想は患者と信頼関係を築き、わかりあえる医師

毎日お忙しいことと思いますが、健康のために実践されていることはありますか?

坂下武院長 さかしたクリニック 5

一番はよく寝ることですね。毎日、夜には8時間、昼にも30分の睡眠をとっています。一日患者さんを診ると頭がオーバーヒートのような状態になるので、それをリセットするためにもたくさん寝ています(笑)。自宅では、お酒を飲みながら、好きな音楽を聴いている時間が多いですね。学生時代にやっていたラグビーはやっていませんが、トレーニングはしています。開院してから少し太ってしまったので、患者さんに「太ってはいけません」と言えるように頑張らないといけないですね。

最後に今後の展望について伺います。

坂下武院長 さかしたクリニック 6

なかなか医師としての理想像にはたどり着けませんが、患者さんに優しくしたいと思う気持ちを持ち続けていけたらと思っています。たくさんの患者さんを診るには、私一人だけで完結するのでなく、スタッフなどとチームで診られる環境を整えるよう努力しています。私を頼ってくださる患者さんたちを裏切るわけにはいかないですからね。長くお付き合いしている患者さんもいらっしゃいますが、その人の体や病気のことだけでなく、性格もなども理解できるようになってきます。そうなると、患者さんも私を信じてくれるようになります。診療時間に余裕があるときはなるべく世間話のようなお話でも聞くように努め、これからもお互いに安心でき、気持ちが良い関係が築けていけたらと願っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡自費費用:予約時採血/2000円・胃内視鏡検査/4万円(麻酔・組織検査・ピロリ菌検査代込み)計4万2000円
大腸内視鏡自費費用:予約時採血/2000円・大腸内視鏡検査/5万円(麻酔・組織検査・前処置用下剤代込み)計5万2000円

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