胃・大腸カメラとCT検査に注力
質の高い検査を無駄なく効率良く
たてあきクリニック
(太宰府市/都府楼南駅)
最終更新日:2025/02/28


- 保険診療
健康診断で「要精密検査」の判定が出たけれど、仕事は休めないし、気になる症状もない、まあ急がなくてもいいか……。しかし、そうやって後回しにしても、いいことは一つもない。忙しい人も検査に不安がある人も、気軽に効率良く検査を受けられる体制づくりを行っているのが「たてあきクリニック」だ。日本消化器病学会消化器病専門医と日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医である小林起秋(たてあき)院長は、患者が痛みやつらさを感じて検査から遠のいてしまうのを危惧し、負担の少ない内視鏡検査を心がける。またCT検査にも注力し、画像診断の専門家である父・小林尚志先生とともに質の高いCT診療を追求。「がんの早期発見に尽力し、地域の役に立ちたい」と話す小林院長に、同院の胃・大腸内視鏡検査とCT検査について詳しく聞いた。
(取材日2025年1月29日)
目次
内視鏡検査とCT読影のスペシャリストが在籍。胃がん・大腸がん・肺がんの早期発見に努め、地域に貢献する
- Q内視鏡検査とCT検査を2本柱に検査体制を整えられています。
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A
▲ドクター2人体制で大佐野エリアの健康を支えたいと語る
がんによる死亡率の1位2位を占める肺がんと大腸がん、そして胃がんの早期発見に尽力し、地域に貢献したいと考えています。当院はどんな立場の患者さんも気軽に通える“よろず屋”のようなクリニックをめざしていますが、それと並行して、胃・大腸の内視鏡検査やCT検査、エコー検査などにおいて、専門性の高い検査に取り組んでいます。「効率的に短時間で、負担の少ない検査」を心がけ、「もし自分が患者さんの立場だったら」という視点を軸に柔軟に対応。患者さんのためにクリニックとしてできること、しないほうがいいことを判断し、高次医療機関とのスムーズな連携につなげています。
- Qまず内視鏡検査について教えてください。
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A
▲内視鏡領域で研鑽を積んできた小林院長が検査をしてくれる
私自身が消化器病専門医と消化器内視鏡専門医資格を持ち、これまでも内視鏡を中心に診療してきた経験から、胃と大腸の内視鏡検査に注力。常に最高のパフォーマンスを心がけながら検査を行っています。胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査は胃がんの早期発見のほか、食道がん、十二指腸がん、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍などの診断に、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は炎症や大腸ポリープ、大腸がんの有無などの診断に役立ちます。内視鏡検査はつらい、怖い、恥ずかしいというイメージがあるかもしれませんが、今では医療技術や内視鏡機器が格段に進歩し、苦痛を和らげる選択肢が拡大。一人ひとりに合った検査方法をご提案することができます。
- Q検査のハードルを下げるためにどんな取り組みをされていますか?
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A
▲前処置室。トイレつきの完全個室でリラックスして準備ができる
当院がめざすのは「きつくない、苦しくない内視鏡検査」。初めての方は特に緊張もあって苦しく感じられる場合も多いと思いますので、麻酔や鎮静剤の方法を工夫したり、新式の細いカメラを使ったりして負担を軽くできるよう配慮しています。時間はだいたい5分から、長くて15分ほどで完了します。前処置室はトイレつきの個室を用意し、終了後リカバリーで休まれている間も、体調の変化があった場合に看護師がすぐに対応できる体制を整えています。今後は、女性医師による大腸内視鏡検査の日を設けるなど、女性がより安心して検査に臨めるような取り組みも行っていきたいと考えています。
- QCT検査はどのような場合に受けるのですか?
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A
▲小林尚志先生は放射線科出身。画像診断にも注力している
長引く咳や痰、息切れのある方、タバコを吸っていて肺がんの心配がある方などはまず胸部エックス線写真を撮影し、必要であればそのまま、体の内部構造を3次元の立体画像で捉えることが可能なCT検査を行います。当院では胸部CTをメインに、腹痛の原因や頭部の状態を知りたい方なども受診されています。最大の特徴は、私の父である放射線診断を専門とする小林尚志医師を含め、3人の画像診断のスペシャリストが読影を行っていることです。質の高いCT診療の実現は、高い専門性と豊富な経験を持ったドクターによる精密な読影があってこそ。その日のうちに検査結果をお伝えすることができるのも当院の大きなメリットだと思います。
- QAI技術による解析機能を導入されているとか。
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A
▲がんの早期発見を支援するAI技術
胸部エックス線画像から病変を検出するAI技術を用いたソフトウエアを活用しています。肺炎や肺がん、気胸などが疑われる領域をAIがマーキングし、補助的に診断をサポート。患者さんにもわかりやすく、根拠を持って次の診断ツールであるCT検査につなげることができます。もちろん放射線診断の専門家が緻密に読影しており、AIは見落とし防止策の一つです。撮らなくていいCTは撮らないように、無駄な検査はしないように。何が患者さんのためになるのか、その時々で一生懸命考え、誠実な診療を積み重ねていきたいですね。