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小林 起秋 院長の独自取材記事

たてあきクリニック

(太宰府市/都府楼南駅)

最終更新日:2023/03/02

小林起秋院長 たてあきクリニック main

西鉄バス平田バス停からすぐにある「たてあきクリニック」。祖父も父も医師という家系に生まれた院長の小林起秋(こばやし・たてあき)先生は、熊本の地域医療の要となる大学病院や総合病院、久留米の聖マリア病院などの経験を経て、2022年地元太宰府に戻り同クリニックを開院した。「医療を通して人の役に立つ」という祖父や父の教えを胸に、今も地域のかかりつけ医に求められていることを模索し、新たな取り組みにも精力的に挑んでいる。「最近血圧が高い状態が続いて悩んでいる方や、健康診断で引っかかって検査を検討している方など、どんな立場の患者さまでも気軽に通っていただける、"よろず屋"のようなクリニックでありたい」と語る小林院長に、医療への想いや、力を入れている治療などについて話を聞いた。

(取材日2023年2月8日)

医療を通じ、“自分らしい”生き方探しをサポート

医師をめざしたきっかけと、開院までの経歴を教えてください。

小林起秋院長 たてあきクリニック1

うちは祖父が一般内科、父が放射線科の医師の家系なんです。幼い頃から、医療が生活の身近にありました。それに加え、祖父も父も漫画に出てくるような強い信念を持った医師で、医療を通して誰かの役に立つことを教訓として家族に言い聞かせていました。そんな祖父と父の姿を見て、自分も医師をめざすことが自然な道のりと思うようになっていましたね。宮崎医科大学卒業後は、熊本や佐賀、久留米と九州の病院を中心に、救急医療や消化器内科、総合内科の分野で経験を積み、地元である太宰府に、当院を開院しました。

おじいさまやお父さまもすてきなお医者さまだったのですね。

祖父の言葉を父から伝え聞いたものがあって、それは「医療は生命のレジスタンス」です。難しく聞こえるかもしれませんが(笑)つまり人間は他の動物と違ってもともとの寿命にあらがう術を持っているという意味です。どんな人も自分自身の将来や未来を考えて行動し、一人ひとりの行動が社会や世界をつくっていく。そう考えると、やっぱり医療は必要不可欠ではないかと感じるんです。だから私は、老若男女誰であっても、健康を維持することは機会均等であってほしいという想いがあります。働き盛りなのに病状が悪化して仕事ができなくなったり、チャンスを諦めたりした人も見てきました。患者さんの体に負担なく、効率良く症状を和らげることができれば、趣味や仕事と、その人らしく生きられる時間もできてくるんじゃないかなと。この想いが原動力ですね。

消化器内科を長く経験されているんですね。

小林起秋院長 たてあきクリニック2

将来どの道に進むのか非常に迷いましたが、小腸・大腸・肝臓・胆嚢・膵臓など全体を診られることから、熊本大学病院の消化器内科に進みました。そこでは救急医療もやっていて、過酷な面もありましたが、「自身で判断し、1秒でも早く治療にあたる」というところが自分の性分に合っていたと思います。そんな日々でさまざまな症例を診ていく中、ある時、潰瘍性大腸炎やクローン病を専門とする医師が少ないことに気づきました。当時は治療が今ほど確立されておらず、期待できる薬もあまりなかったので、熊本から治療のために福岡に通っている方もいました。需要と供給が噛み合わず、患者さんが困っている事態を見て、だったら自分がやろうとそちらの道へ進むことにしたんです。その際の目標が「熊本の炎症性腸疾患の治療レベルを、世界レベルに引き上げたい」でした。少しはその一助となれたかと感じております。

不調を感じたとき、ふと頭に浮かぶ存在でありたい

クリニックのコンセプトをお聞きしてもよろしいでしょうか。

小林起秋院長 たてあきクリニック3

不調を感じたとき、ふと頭に浮かぶ存在でありたいと考えています。これは医師としてのコミュニケーションの面に関しても、病院設備に関してもですね。医師はどうしても説明が専門的になってしまったり、堅苦しい雰囲気で患者さんが質問しにくいと感じることがあると思います。なので、患者さんの小さな疑問や不安にお答えし、“密”なコミュニケーションで症状に対する理解を深めていただくことを大切にしています。医療体制・設備に関してもスムーズな治療のため、さまざまな検査機器をそろえました。何かあったときには大規模病院にすぐに紹介できるように連携しています。不安なときに一番に相談できる地域のかかりつけ医として、患者さんと一緒に治療を頑張っていけるような医師でありたいと思っています。

クリニックの強みは何ですか?

クリニックですので、総合病院と比べるとできないこともありますが、エコーや内視鏡、CTなど設備を整えていることです。イメージでいうと、大規模病院と診療所の、中間のような立ち位置をめざしています。これは救急医療を担当していたときに、大規模病院に行く前に、かかりつけのクリニックで、ある程度専門性の高い検査や処置ができているほうが、その後の治療が非常にスムーズに進むことを実感したからです。また、設備や環境が整っていると、病院での治療を終えて戻って来た患者さんに、適切なフォローもできると思っています。

力を入れている治療を教えてください。

小林起秋院長 たてあきクリニック4

高血圧や糖尿病などの患者さんの生活に密接した慢性疾患の治療です。例えば血圧が高いと脳や心臓など他の部分にも負担がかかってきます。不調が他の場所にも広がらないように、予防医学の観点から患者さんに合った薬を考え、重篤な状態にならないように調節を手助けします。もう1つは潰瘍性大腸炎です。これまで治療に取り組んできた疾患でもありますし、今若い世代に増えつつあるという点もあります。街のクリニックでは対応できる施設が少なく、治療が難しい部分でもあるので、私のこれまでの経験を生かして、患者さんたちの暮らしを守っていけたらと思っています。また、私の父が放射線科の医師として診療にあたっていますので、肺がん、肺炎などの画像診断にも力を入れています。人生100年時代といわれていますが、何よりまずは健康第一。健康な100年時代を迎えてほしいです。

時代の変化に柔軟に対応できるクリニックをめざして

院内のこだわりを教えてください。

小林起秋院長 たてあきクリニック5

院内は落ち着いたリラックスできる空間であることはもちろん、スムーズでストレスのない動線にこだわりました。例えば、発熱で感染症の疑いがある方は、別の入り口から個室に直接ご案内できるようにしたり、大腸系の疾患で毎月通院している患者さん、嘔吐下痢症などウイルス性の突発的な疾患の患者さん両方に対応できるよう、トイレつきの処置室を2つ用意しました。あとは、長年救急医療の現場にいた経験があったので、万が一のときの救急搬送にもスムーズに対応できるよう、十分な広さの駐車場も用意しました。地元の設計事務所や建設会社にお願いし、可能な限り患者さんが心配や不安を抱かなくて済むような環境に設計してもらいました。実は、院内の色味やデザインは私をイメージして設計してくださったそうです(笑)少し照れくさいですが、お気に入りの空間です。

これからどんなクリニックにしていきたいですか?

“よろず屋”のような、どんな立場の患者さまでも気軽に通っていただけるクリニックでありたいと思っています。医療に対する想い、芯の部分は、医師を志したときと変わりませんが、時代によって必要とされている技術が変わってくると思います。感染症が流行すれば、発熱専門の外来や隔離できる個室が必要でしょう。そのようなニーズに柔軟に対応していくことで、困っている方を少なくしていきたいと思っています。訪問診療もそういう気持ちから今後始めようと考えています。患者さんとのコミュニケーションの面の話をすると、医療に関しても地産地消のような考え方が重要ととらえています。治療はもちろんですが、人と人との距離やつながりが離れつつある今の時代に、かかりつけ医と二人三脚で病気と付き合っていけるような医療をめざしています。患者さんが帰るとき「ここに来て良かった」と思っていただけるような、気持ちを楽にできる場所でありたいですね。

最後に患者さんへメッセージをお願いします。

小林起秋院長 たてあきクリニック6

気になることや不安なことがありましら、お気軽にお立ち寄りください。「こんなことを言ったら笑われるかも」「小さな悩みで口に出すのを遠慮してしまう」という方も気にしなくて大丈夫ですよ。どんなに小さなことでもお聞かせください。1人で病気や不安と戦うのはとてもきついことだと思います。負担を緩和し、患者さんと医師が共闘できるように、病状や治療方法などわかりやすく説明し、同じ目標を持てることを大切にしています。今ある不安や症状をなくせるように、一緒に頑張っていきましょう。

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