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関戸 謙一 院長の独自取材記事

せきど脳神経外科クリニック

(横浜市南区/弘明寺駅)

最終更新日:2019/08/28

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横浜市営地下鉄弘明寺駅から徒歩2分のところにある「せきど脳神経外科クリニック」の関戸謙一院長は、優しくて少し涙もろい、人間味あふれる人柄。日本脳神経外科学会の脳神経外科専門医として専門科目の治療を行うだけでなく、時には患者の個人的な悩み相談にも応じてくれる、気さくな先生だ。治療のモットーは「明るく、やさしく、親切に」。ここ弘明寺の町で、地域の人の健康を見守り続ける関戸先生に、クリニックの特徴や治療方針について話を聞くことができた。
(取材日2011年7月5日)

子どもから高齢者まで、さまざまな年代に対応

まず、医院の特徴をお聞かせください。

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脳神経外科専門のクリニックです。頭痛やめまいなどの日常的な症状から、脳梗塞、脳動脈瘤、頭蓋内出血、脳腫瘍などの重い病気まで、幅広く診察しています。院内には、オープンMRIイメージング装置がありますので、脳ドックに訪れる患者さんも多いですよ。また、僕は神奈川県立こども医療センターで長いこと勤務医をしていたこともあり、子どもの診察には慣れているほうです。子どもの病を抱えていても、かわいくて屈託がない様子がとても好きです。あと、医院には認知症の患者さんも多いので、一回分の診察時間しかり、通院の期間しかり、とにかく一人ひとりとじっくりと向き合うように心がけています。

認知症患者の多くは、自分の生活に深刻な問題を抱えていますよね。

認知症の患者さんは一人暮らしだったりすると、生活が破綻してしまいます。薬だって、ご本人が忘れてしまいますので、決まった時間に決まった分量を飲むことが難しいのです。患者さんの生活を支えるには、医療はその範囲が限定的なものですので、ほかの支援サービスなども必要になってきます。ご家族や区役所、介護機関の人たちと協力しながら、患者さんをどうやってサポートしていくのか考えることも私の仕事です。認知症は治らないし、死なない病気です。五体満足なのに、脳が不健康という……、患者さんは本当につらいと思います。でも、進行すれば寝たきりにもなってしまいますので、生きている間は頑張って薬を飲んで、自分で歩いて食事もとれるという状態を続けていけるように、医師として傍らで見守っています。

神奈川県立こども医療センターには、どのくらい勤務されていたのですか。

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こども医療センターには24年間勤務していました。そこでは、生後0日の赤ちゃんから30代後半くらいまでの方を診ていましたね。センターには産科や小児科はもちろん、新生児科もあります。なので、脊髄髄膜瘤(せきずいずいまくりゅう)など、生まれる前から病気がわかっていて、出産日に合わせて手術を組むということもしばしば。出産後はすぐに「患者さん」という赤ちゃんがたくさんいました。センターでは基本的に、18歳までしか診られませんが、難しい病気の場合は患者さんが大人になっても診察を続けています。要するに、珍しい難病を経験したことのある医師が少ないため、普通の病院では診られないんです。先天奇形で生まれた時から寝たきりとか、生体肝移植とか……そういう重くて難しい病気を目の当たりにしたことで、医師としての在り方をいろいろと考えさせられました。たいへん貴重な経験です。

医師として治療していく中で感じるやりがい

医師を志されたきっかけは?

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実は大学に合格するまで、特に医師になりたいと思ったことはなかったんです。だから、受験したのは医学部ばかりではなく、多少は医療業界にも興味があったので、横浜市立大学の医学部に入学することを決めました。実際には医学部に入ってからこの業界を見ることになったのですが、真新しいことばかりで毎日が発見の連続。ただ、僕らの時代は大学紛争真っ盛りの頃で学生運動が起こるたびに授業が中止になりました(笑)。そう考えると、今の若い人たちはみなさんおとなしいですね。政治も経済も、これだけ先行きの見通しが不安定な社会に生きているのに、ストライキなどは起こらない。物足りないとは思わないけど、「できるだけ苦労しないように生きていきたい」という、根本があるように思えます。個人的には先のことを考え、計画もしているので、後先を考えずに行動を起こすということがない。そういう意味では、要領のいい方が増えているのかもしれませんね。

大学卒業後は、さまざまな病院で勤務医をされたそうですね。

横須賀共済病院をはじめ、いろいろな病院に勤務しましたが、毎日がとても充実していました。学生というのは、いわば大学の"お客さま"なわけです。どれだけ実習をやっても、月謝を払って通っているというシステムにかわりはありませんからね。医療のプロフェッショナルになれば、本当の意味で知恵を活用できるようになります。重症の患者さんを担当することも、その頃からはじまりましたが、とにかく毎日病気を治すことで精一杯でした。病気の本質を知る機会もたくさんあったので、いちいちショックを受けるというよりは、その余裕がないくらい一生懸命に取り組んでいたと思います。

脳神経外科に興味を持たれたきっかけは?

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ちょうど研修医をしている頃に興味を持つようになりました。いろいろな科を順番にまわっている時でしたね。神経系は、内科と外科と精神科の3つの分野を選ぶことができますが、中でも神経外科が一番治る確率は高いんです。神経内科や精神科は、病気が見つかったら死ぬまで付き合わなくてはならないことが多いんですけど、神経外科は、中には治療中に亡くなってしまう方もいらっしゃいますけど、手術で完治をめざすことも可能なんです。そういう意味では、医師として結果がしっかりと把握できますよね。細かい手術も多いので大変ですが、やりがいのあるいい科だなと思いました。

治療のモットーは「明るく、やさしく、親切に」

病気の告知について、先生のお考えをお聞かせください。

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病気の告知には、とても気を使います。まず、ご本人に病気を認知したいかを確認し、「聞きたくない」という方にはご家族だけに説明をします。ただ、最近は「自分にも話してほしい」とおっしゃる方も多いです。僕も配慮していますが、最初から重症だと思っている方はいませんので皆さんショックを受けられます。心の準備が不十分なところにつらい現実をお話しするので、受けとめるのは容易ではありません。また、大きな病気が見つかった時はご家族を呼びます。患者さんも「これは重大な病気なんだ」と察知することができますからね。その時にご自分も告知を聞きたいか決めてもらうんです。ほとんどの方は、「家族と一緒に聞きたい」とおっしゃいます。告知は、その方の性格やパーソナリティーをよく考えてから行う必要があります。神経質な方であればご自分のことを悲観して自ら命を絶ってしまうこともあるので、それを一番避けなくてはならないと思っています。

最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

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患者さんとはよく世間話をするんです。内容は家庭の悩みなどが多いんですが、人は話をするだけでも発散できるじゃないですか。誰にも話せない、親兄弟には言えないようなことでも、診察室では話せたりするんですよね。心療内科みたいな感じになってしまうこともありますけど、町医者ですから、そういった役割も必要だと思っています。だから、一人ひとりの診察がどうしても長くなり、スタッフから怒られちゃう時はあるんですが、その辺りを理解してくださる患者さんが多いので、いつも感謝しています。僕の治療のモットーは「明るく、やさしく、親切に」です。患者さんは病気を抱えて暗くなられていますから、まずは明るく接すること。対応や仕草のすべてに優しさを持ち、親切を心がけること。ここにいらした患者さんが戸惑うことのないようにしたいと思っています。皆さんに幸せになっていただきたいという一心で、スタッフ一同、仕事に努めています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/3万円(税込)

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