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脱腸とも呼ばれる鼠径ヘルニア
出っ張りは放置せず受診を

大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック

(大阪市北区/北新地駅)

最終更新日:2025/01/14

大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 脱腸とも呼ばれる鼠径ヘルニア 出っ張りは放置せず受診を 大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 脱腸とも呼ばれる鼠径ヘルニア 出っ張りは放置せず受診を
  • 保険診療

本人が気づかないまま一生を終えることも、緊急手術が必要になることもある鼠径ヘルニア。脱腸とも呼ばれるこの病気についてよく知らない人が多い印象だが、「大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック」の田村卓也院長によると鼠径ヘルニアは実はとても身近な疾患で、特に乳幼児と高齢者に多い疾患なのだそうだ。唯一の治療法は手術であり、緊急手術が必要なこともある。鼠径ヘルニアの日帰り手術に対応する同院では、ゆったりとした診療スケジュールで患者一人ひとりにしっかりと目を配り、負担や安全性を十分に考慮した処置を実施しているのが特徴だ。「放置するメリットはないので、足の付け根の膨らみが気になったら来てほしい」と話す院長に、鼠径ヘルニアという病気について詳しく聞いた。

(取材日2024年12月18日)

筋肉の隙間から飛び出る内臓は、いつか元に戻らなくなることも。生きる上で多くの人が自然に発症する病気

Qどのような症状がある場合に鼠径ヘルニアを疑うべきでしょうか?
A
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 腹腔鏡下手術の研鑽を重ねてきた田村院長

▲腹腔鏡下手術の研鑽を重ねてきた田村院長

鼠径ヘルニアの症状は、恥骨の真横にあたる足の付け根、つまり鼠径部の違和感から始まります。ちょっと腫れているくらいからはっきりわかるレベルにまで患部が膨らみ、手で押し込むと元に戻るような感覚があればほぼ鼠径ヘルニアに間違いありません。見た目に現れる病気ですので、事前にご自身で調べて鼠径ヘルニアではないかとおっしゃる患者さんも少なくないですね。その予想が当たっていることも多いのですが、中にはリンパ節の腫れや皮下腫瘍が原因のケースもあります。また鼠径ヘルニアの場合、押しても元に戻らない嵌頓という状態になると非常に危険ですので、いずれも鼠径部に塊のようなものがあると感じたら早めの受診をお勧めします。

Q何が原因で、どんな人が発症しやすいですか?
A
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 一人ひとりに十分な時間を確保し、診療や手術を行っている

▲一人ひとりに十分な時間を確保し、診療や手術を行っている

主に生まれつき、または加齢によって生じる「筋肉の隙間」が原因です。人の体は複数の筋肉が重なったりつながったりして構成されており、鼠径部には筋肉同士をつなぐ筋膜があります。そして立っている間は重力に従って内臓の位置が下がるため、鼠径部に圧力がかかります。長い年月の中で徐々に筋膜が伸び、最終的に内臓が筋肉の隙間から飛び出るくらいの空間ができて鼠径ヘルニアを発症するという仕組みです。鼠径ヘルニアの患者さんにご高齢の方が多いのはこうした理由からですね。ほかにもタバコを吸う人、長時間の立ち仕事や重いものを持つ仕事をする人などは発症しやすいといわれていますが、それだけが原因にはなり得ないと考えています。

Q子どもの鼠径ヘルニアについても詳しく教えてください。
A
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 信頼できるメンバーたちが痛みや吐き気に配慮した処置を行う

▲信頼できるメンバーたちが痛みや吐き気に配慮した処置を行う

鼠径ヘルニアは男性の罹患率が高いので男性の体で説明すると、おなかの中で赤ちゃんの体が作られる際、精巣は最初腰の辺りにできあがり、体外に出るために移動します。最後は腹筋を貫く必要があるのですが、その通り道となるのが鼠径部で、精巣がこの部分を通る際に、腹膜が引きつれて空間ができます。この空間は多くの場合、自然に閉鎖します。しかし開いたまま残り内臓が飛び出せる状態で生まれてくるのが先天性の鼠径ヘルニアで、1歳くらいから手術を受けるのが一般的です。圧迫によって手術せずに済むケースも報告されているものの、再発時のことを考えると、過去に手術を受けた事実をご本人が知っておいたほうが良いと思います。

Q鼠径ヘルニアを放置するとどのようなリスクがありますか?
A
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 日帰り手術に対応し、患者への負担に配慮している同院

▲日帰り手術に対応し、患者への負担に配慮している同院

最も注意すべきは、ヘルニアが飛び出たままの状態になってしまう嵌頓です。嵌頓になると腸が壊死してしまうため、早急な処置が必要になります。また、狭い穴から飛び出して締めつけられることで腸閉塞を引き起こし、嘔吐などの症状も伴います。ご高齢の方だと吐くだけでなく、嘔吐物が肺に入って肺炎になるなどの二次被害も出て、場合によっては命取りになりかねません。さらにヘルニアを包んでいる腹膜という袋は、飛び出したり戻ったりする動きを繰り返す中でだんだん伸びていきます。すると飛び出す範囲も大きくなり、足との摩擦によって皮膚がかぶれたり男性の場合は排尿に支障を来したりしますので、放置して良いことはありませんね。

Q術後の再発のリスクについて教えてください。
A
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 鼠径部に塊のようなものがあると感じたら早めの受診を

▲鼠径部に塊のようなものがあると感じたら早めの受診を

手術では穴が開いている場所をメッシュを用いて広めに覆います。ただ、前回は右、今回は左とまったく違う場所にできたりすることもあります。またまれではありますがメッシュがずれたり、メッシュごと穴の中に引き込まれてしまったりすることでの再発もあります。さまざまな要因で再び治療が必要になる場合があるということです。加えて、子どもの体は成長するため「昔手術したから大丈夫」とはいえず、大人も鍛えることのできない筋膜だけで内臓を支え続けなければなりませんので、再発のリスクはゼロではないんです。手術を終えて普段どおりに生活している方でも、出っ張りや違和感が気になったら早めに医療機関を受診したほうが良いでしょう。

ドクターからのメッセージ

田村 卓也院長

鼠径ヘルニアはあまり知られていない病気ですが、実は男性の3人に1人が罹患するといわれています。ヘルニアに気づかないまま生涯を終える方がいる一方、ある日突然痛みが出て嵌頓状態になり、緊急手術を要するケースもあるのが特徴です。忙しくて受診の時間がとれない方も多いかと思いますが、当院では一人ひとりに十分な時間を確保し、鼠径ヘルニアの日帰り手術に対応しています。また、信頼できるメンバーたちが痛みや吐き気に配慮した処置を行っているのも強み。入院とは異なり接触する人数が少なく、感染のリスクも低いので、ぜひ安心してお越しください。

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