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忙しい人でも受けやすく負担が少ない
鼠径ヘルニアの日帰り手術

大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック

(大阪市北区/北新地駅)

最終更新日:2023/05/12

大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 忙しい人でも受けやすく負担が少ない 鼠径ヘルニアの日帰り手術 大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 忙しい人でも受けやすく負担が少ない 鼠径ヘルニアの日帰り手術
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「鼠径(そけい)ヘルニア」は脱腸と呼ばれ、中でも成人男性に多く見られる疾患だ。しかし、実際に治療を受けている人は一部に限られ、そもそも病気に気づかないでいるか、気づいていても特に支障がないからと放置しているケースが多いと「大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック」の田村卓也副院長は言う。たしかに、鼠径ヘルニアがどのような病気なのかを理解している人は少なく、放置した場合のリスクや治療法について知っている人はほとんどいないのが現状だろう。そこで、関西エリアでもごく少数のクリニックのみが対応している鼠経ヘルニアの日帰り手術を実践している田村副院長に、この病気について知っておきたい知識や治療法について詳しく聞いた。

(取材日2023年1月5日)

多忙な人や入院を避けたい人のために、鼠径ヘルニアの日帰り手術を提供

Q鼠径ヘルニアとはどのような病気ですか?
A
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 鼠径ヘルニアがどのような病気か理解している人は少ないという

▲鼠径ヘルニアがどのような病気か理解している人は少ないという

鼠径部は体の前面の太ももの付け根を指し、本来はおなかの中にある腸管がこの部分から逸脱した状態です。通常は皮膚の内側には筋肉があるので、腸管が逸脱することはありません。しかし、筋肉には隙間があり、特に鼠径部は隙間が大きいので、加齢などで筋力が低下すると、腹圧によって隙間から腸管が押し出されてしまうのです。隙間は男性のほうが大きいのでなりやすく、40代以降に発症が増えます。発症すると鼠径部にやわらかな膨らみが現れ、手で押し込んだり、横になったりすると元に戻ります。多くは無症状ですが、進行すると隙間で腸が締めつけられて腸閉塞を起こし、腸に栄養などを運んでいる血管が機能せず腸が壊死することもあります。

Qどのような治療法がありますか?
A
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 治療の重要性について丁寧に説明してくれた副院長

▲治療の重要性について丁寧に説明してくれた副院長

鼠径ヘルニアは筋肉の隙間から腸が飛び出した状態なので、手術以外での治療は不可能です。鼠径部を圧迫する器具等が市販されていますが、根本的な解決にはなりません。手術には、筋肉の隙間を縫合する方法と、メッシュと呼ばれる人工素材を入れてふさぐ方法がありますが、成人の場合、縫い閉じる方法では再発リスクが高いのが難点です。一方、メッシュを入れる方法には、鼠径部を6〜8cm切開する方法と、下腹部に3〜5mm程度の穴を3ヵ所開けて腹腔鏡を使う方法があります。また腹腔鏡手術は一般的に術後の回復が早いともいわれています。

Qこちらのクリニックでは日帰り手術に対応していますね。
A
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 幅広い層の患者の治療に適用できる

▲幅広い層の患者の治療に適用できる

腹腔鏡手術では二酸化炭素でおなかをドーム状に広げる際に筋肉の緊張を緩めるための薬を使うので、人工呼吸、全身麻酔下で手術を行います。手術後すぐに歩行が可能で入院も不要、翌日から仕事に復帰することもでき、時間的にも費用の面でも負担が少なくて済みます。特にご高齢の方は入院によって認知症が進むことがあり、不要な入院は避けたいところですね。介護保険を使われている方にとっても、日帰り手術は費用面で利点があります。当院では腹腔鏡手術の特徴を生かし、メリットの多い全身麻酔下での日帰り手術を行っています。

Q手術にはやはり不安があります。
A
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 患者一人ひとりのニーズに対応している

▲患者一人ひとりのニーズに対応している

当院では、患者さんに病気や手術のことを正しく理解していただけるよう、手術前の検査や手術前日と当日の流れ、手術の内容、術後の生活上の注意点などを「見える化」した診療計画表(クリニカルパス)をご用意しています。また、リラックスして手術を受けられるよう、施錠できる個室のリカバリールームも用意しています。さらに痛み対策として、麻酔時に痛みを抑えるための薬を使用するだけでなく、術後の痛みを抑えるために手術中にも神経ブロックを行います。手術後は当日、翌日、3日目に電話で体調などを確認しますが、患者さんが希望されれば来院での経過観察も可能で、患者さんの状態によって来院をお願いすることもあります。

Q受診回数や費用についても教えてください。
A
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 鼠径部に違和感を感じた際は一度相談を

▲鼠径部に違和感を感じた際は一度相談を

最も少ない患者さんの場合、受診の回数は診察と検査のための来院と手術当日の2回です。検査結果に問題がない場合は、患者さんのご都合が良く、当院が対応できる日時を選んで手術を行います。血液検査の結果が出るまでに、通常は1週間程度必要なのですが、ご希望によっては1週間以内の手術も不可能ではないので、遠慮なくご相談ください。ただし、血液検査の結果などから来院いただいて説明させていただくケースもあるので、ご理解いただければと思います。 手術にかかる費用は健康保険適用となり、さらに、収入による制限はありますが、高額療養費制度により自己負担分が軽くなることもあります。

ドクターからのメッセージ

田村 卓也副院長

男性の3人に1人が鼠径ヘルニアになるといわれている一方、治療を受けている方はごく一部でしかありません。「鼠径ヘルニアかも」と感じている方はぜひ受診をご検討ください。さまざまな事情で入院が難しい方のために、当院では腹腔鏡による日帰り手術を行っています。日本麻酔科学会認定麻酔科専門医が麻酔を行い、内視鏡手術を得意とする医師や、日本消化器外科学会認定消化器外科専門医が手術にあたります。患者さんが不安を感じることなく手術が受けられるよう、安全性を何よりも重視し、院内の動線やスタッフの対応についても、患者さんにリラックスしていただけるよう配慮しています。気軽な相談でも結構ですので、お問い合わせください。

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