無症状で進む糖尿病
健診をきっかけに始める専門家による早期治療
蒲田駅前やまだ内科糖尿病・甲状腺クリニック
(大田区/蒲田駅)
最終更新日:2026/10/01
- 保険診療
健康診断で、血糖値やHbA1cの異常を指摘されながらも、痛みがないため放置してしまう人は少なくない。しかし、糖尿病は自覚症状が乏しく、知らないうちに進行して網膜症、神経障害、腎症などの合併症や、心筋梗塞、脳卒中といった命に関わる疾患のリスクを高めてしまう。日本糖尿病学会糖尿病専門医の資格を持つ「蒲田駅前やまだ内科糖尿病・甲状腺クリニック」の山田朋英院長は、糖尿病甲状腺内分泌内科が専門で、将来の心血管疾患予防を意識した診療を行っている。「初期の段階で専門家に相談し、適切な管理を開始することが重要となります」と語る山田院長に、糖尿病の病態やそのリスク、クリニックの診療体制について話を聞いた。
(取材日2026年9月11日)
目次
数値異常の放置は危険。インスリンの機能低下を防ぎ、全身の血管を守る糖尿病へのアプローチ
- Q糖尿病とはどのような病気ですか?
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A
▲明るく清潔感のある検査室
糖尿病は、単に血糖値が高まるという表面的な理解だけでは不十分な疾患です。本質は、膵臓のベータ細胞から分泌されるホルモンであるインスリンの機能低下によって、体がブドウ糖をエネルギーとして利用できなくなる障害です。ブドウ糖は生命維持に不可欠なエネルギー源ですが、細胞への供給や貯蔵がスムーズに行えなくなると、血液中に過剰な糖があふれ、持続的な高血糖状態を引き起こします。その結果、全身の細胞が正常に機能できなくなり、悪影響が全身の器官に広がってしまうのです。さらに、高血糖によって血管の内壁が直接傷つけられます。初期段階からエネルギー利用障害と血管ダメージの2つが全身に深刻な負担を及ぼす病態といえます。
- Q糖尿病は自覚症状が少ないと聞きました。
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A
▲丁寧な対話で不安を軽減
糖尿病や高血圧症などの生活習慣病は自覚症状がないまま進行し、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞を発症するケースがあります。そのため、年1回の健診受診が不可欠です。糖尿病が進むと、視力が低下する網膜症や、足の感覚がまひする神経障害などの合併症が現れて気づくこともあります。また、合併症に至らなくても、高血糖状態が続くと、いくら水分を取っても喉が異常に渇くといった多飲・口渇症状が現れるため、症状がない初期に発見し、治療へつなげることが重要になります。「特に不調がないから大丈夫」と過信せず、健診で数値を指摘された段階で速やかに医療機関を受診し、血管の傷みが進む前に適切に対処することが大切です。
- Q糖尿病を放置すると、どのような合併症のリスクがありますか?
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A
▲広々とした検査室
放置すると足の壊疽、失明、脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な合併症を引き起こしたり、人工透析が必要になったりします。体内細胞の機能低下に伴う免疫異常も生じ、全身に不調が及びます。一度進んだ合併症の治療は極めて困難ですが、早期に適切な治療や生活改善を行えば健康な人と変わらない生活を送ることが望めます。当院では単にHbA1cの数値を見るだけでなく、将来の心血管疾患予防を見据えた総合診療を行います。血糖管理や生活習慣の見直しに根気強く取り組むことで、合併症の予防が見込めるからです。また、糖尿病教育を通じた正確な知識習得も不安の解消には欠かせません。とにかく一人で抱え込まず、早い段階でご相談ください。
- Qこちらでは、どのような糖尿病診療を行っていますか?
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A
▲一人ひとりの状態を細かく確認
当院では、糖尿病の初期診断から合併症予防、生活指導、薬物療法、インスリン注射治療まで幅広く対応しています。問診、尿糖検査、血糖測定、HbA1c検査を組み合わせ、一人ひとりの病状を精密に把握します。採血当日にHbA1cや血糖値が確認できる体制を整え、適切な治療方針を迅速に決定することができます。また、HbA1cだけでなく直近の血糖変動を細かく捉えるグリコアルブミンなどの指標も柔軟に活用し、個々の年齢や状態に合わせた無理のない目標設定を行っています。日本糖尿病学会糖尿病専門医としての知見を生かし、高血糖と低血糖の双方に配慮した質の高い管理で、患者さんの健やかな日々をサポートします。

