渥美 研太 院長の独自取材記事
en歯科クリニック大森駅前
(大田区/大森駅)
最終更新日:2022/12/14

東京駅や横浜方面にもアクセスの良いJR京浜東北線・大森駅。そこから徒歩2分という恵まれた立地にあるのが「en歯科クリニック大森駅前」だ。つながりの「縁」、助けの「援」、循環を表す「円」など、さまざまなイメージで受け取ってもらえたらと、クリニック名に込めた想いについて笑顔で語る渥美研太院長。オールマイティーに診療をこなす中でも歯周病を専門とし、「抜歯を宣告されても諦めずに相談してほしい」と歯の温存をめざしている。歯科疾患の根本原因を徹底的に追究し、総合的な治療に努める渥美院長に、その理由を聞いた。
(取材日2022年11月29日)
根本的な原因究明と総合的な治療でゴールをめざす
この辺りは、なじみ深い土地と伺いました。

ええ、実は隣駅の大井町が地元なんです。子どもの頃はプラモデルを作るのが好きで、細かい物を組み立てるのが得意でした。もともとは警察官だった祖父に憧れていたのですが、歯科医師をしている兄の影響で、昭和大学の歯学部へ。大学では軽音部でバンド活動も行い、当時の思い出がそれしかないくらいベースとギターに打ち込みましたね。主催したライブも、多くの方に助けてもらい成功させることができました。また軽音部全体で部を大きくしていこうという勢いがあったので、入部当初20人ほどの部員が卒業する頃には60人ほどに増えたんです。そうした経験も自分を大きく成長させてくれましたね。卒業後は附属病院の補綴科と口腔外科に所属し、半年ずつ実地で学びました。補綴科を選んだのは、自分の苦手な分野だったからです。国家試験の問題でも特に補綴に関しては答えが曖昧に感じるものが多く、自分で実際にやってみないとわからないと思ったんですよね。
実際に臨床を経験されていかがでしたか?
奥深いなと思いました。もともと歯周病治療や歯の温存をめざす保存科に意識が向いていたことも関係しますが、私の治療は、取れたから詰める、歯がないから入れるではなく、「なぜそうなったのか」という根本原因へのアプローチを重視しているんです。原因を究明し、ゴールをめざすプロセスの中には当然、歯に詰め物をしたり、義歯を入れたりする補綴治療も必要でしょう。そして、歯周病をベースに研鑽を重ねるにあたり、口腔外科のスキルも必要と考え、補綴科と口腔外科を選択しました。そこでは、今や指導をする立場になられている都内の歯周病専門の先生のもとでみっちりと勉強。それこそ朝7時から練習をして診療に入り、終わればまたトレーニングという日々でしたね。その後、桜新町にあるクリニックで10年研鑽を積み、開院に至りました。
地元で開院された理由もお聞かせください。

自分の人生をかける場所はどこかと考えた時に、お世話になった場所に還元したいという気持ちが真っ先に湧いてきたのと、得意とする歯周病治療のニーズが高い地域であるように感じたこと、この2点が地元での開院を決めた理由です。そして、学生時代に多くの仲間の力でライブを成功させたプロセスと、治療のゴールをめざすプロセスは同じだと実感し、その想いをクリニック名に込めました。部活でも仕事でも、ゴールにたどり着くにはさまざまな人の協力が不可欠。治療も歯科医師だけでなく、歯科衛生士、受付スタッフ、材料を届けてくれる宅配の方、そして患者さんも含めた治療に関わるすべての人が一つのチームだと思っているんです。クリニック名にある「en」も、つながりの「縁」、助けの「援」、循環を表す「円」など、皆さんがイメージするものを当てはめていただけたらうれしいなと思います。
歯周病治療では、可能性がある限り歯の温存を試みる
こちらに通われる患者さんにも、歯周病の人は多いですか?

ええ、決して少なくはないですね。歯周病というのは自覚症状がないので、気づいていない方がほとんどなんです。虫歯治療やほかの治療を希望されて来院された際、当院ではまず口腔内を隅々まで精査しますので、その時にわかるケースが多いですね。歯周病治療で大事なことは総合力。歯周病に特化していても、その治療の過程で避けては通れないことがたくさんあります。例えば、土台の修復では根管治療も視野に入れるべきですし、歯並びが原因の場合は矯正が必要となることも。また歯周病で歯を失うケースでは、入れ歯やインプラントという手段をオプションとして持っていないとゴールへ導くことは難しいでしょう。そのため、総合的に対応できるスキルが求められるのです。
歯を長持ちさせるための治療にも注力されているとか。
はい。人生における各ライフステージで、人それぞれ事情も異なりますから。もしも仕事が忙しく、治療に時間をかけられないステージであっても、その前のステージでしっかりと基盤を整えておけば、10年後、20年後、治療に時間をかけずに歯を温存させることも期待できるでしょう。天然歯に勝るものはありません。いつまでもご自身の歯で食べ、健康で楽しく笑顔で過ごしていただくためには、どんな治療であってもトータルな視点で診ていくことが大切です。
ラバーダム防湿を採用されているのも、歯の温存を重視されているからなのでしょうか。

これは歯の温存へのこだわりというよりも、ラバーダムを用いないと治療できないと思っているからなんです。細菌を含んだ唾液が患部に流出すれば細菌感染するリスクが高まることがわかっているのに、それを防ぐためのラバーダムを使用しないというのは、私には考えられません。もちろん再発を予防することは歯の温存にもつながりますし、治療における当たり前の処置だと考えています。ですが、それをご存じない方も多いのが実情です。まずは患者さんにご自身の口腔内の現状を知っていただくことから始め、どのような手段でゴールをめざすか、ご理解いただけるまでしっかりとご説明いたします。治療法は一つではありません。患者さんがさまざまな選択肢の中から治療法を選べるようサポートするのも、自分の仕事だと思っています。
歯科医師、歯科衛生士、患者の三人四脚で取り組む
院長の理想の歯科医師像を教えてください。

「同業者に紹介してもらえる歯科医師」ですね。これは、大学を卒業したお祝いの席で、先輩から「良い歯科医師の条件」として教えていただきました。患者さんへの治療や接遇を一番よく見ている人、それはスタッフであり、同業の歯科医師たちです。ですので、どのような状況であっても真摯に治療に取り組むこと、相手の立場に立って治療を行うこと、当たり前ですがきちんと治療することが、先々、患者さんやスタッフの信頼を得ることにつながると思うんです。大森に開業し、新しいキャリアを始めた際、前職でのスタッフや歯科医師たちが口腔内のチェックや治療にわざわざ通ってくださったのですが、これこそ私の考えが間違っていなかったことを証明してくれたと思います。この信頼関係は、まさに自分の財産ですね。これからも患者さんや当院のスタッフに信頼してもらえるよう努めます。
院長は2児の父でもいらっしゃるので、お子さんの対応にも慣れておられるのでは?
親になる前と後では接し方に大きな変化があったのは間違いないですね。実際に子を持つことで診療に生かせることはたくさんありますので、それは子どもに感謝ですね。今、顎の小さなお子さんが多く、永久歯がきれいに生えてくるか心配されている親御さんも増えてきました。小児の場合は発育を利用できる時期を逃さないことが大事なポイントになります。ですので、矯正を開始するタイミングに関するご相談なども、気軽にお声がけいただければと思います。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

当院には間もなく歯科衛生士が2人増えますので、私を含め6人体制で診療を行うことになります。歯周病になる大きな原因は、歯磨きが上手にできていないこと。すなわち、単に歯磨きを念入りにするのではなく、なぜうまくできていないのかを考えて適切に歯を磨くことが大切なんです。ただ、うまくできない原因は歯並びや食習慣など人それぞれ。どこに汚れがたまりやすいか、どんな食べ方をすべきかなど、一つ一つひもといて解決していくことが重要です。これはどの治療にもいえることで、大元の原因を解決しなければ、同じことの繰り返しになってしまいますから、当院ではすべての症状に対し、その場しのぎの処置ではなく、根本的な原因の究明に注力しています。そして、私だけが全力を尽くすのではなく、歯科衛生士、患者さんの三人四脚で治療のゴールをめざせたら。痛みに配慮した治療も心がけていますので、ご不安なことなど遠慮なくご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/77万円~ ※診査診断料・毎月の調整料など、別途費用がかかります。
インプラント治療/41万1400円~