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川原 敬祐 院長の独自取材記事

川原耳鼻咽喉科 仙川クリニック

(調布市/仙川駅)

最終更新日:2023/05/11

川原敬祐院長 川原耳鼻咽喉科 仙川クリニック main

仙川駅から歩いて3分程の利便性の高い場所にあるビル1階に「川原耳鼻咽喉科 仙川クリニック」がある。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医である院長の川原敬祐先生はアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法において研鑽を積んできた。2022年10月に新規開院したクリニック内は、広々とゆったりとした空間に設計されており、患者が安心して通えるようプライバシーやソーシャルディスタンスにも配慮されていいる。また乳幼児連れの保護者のためのキッズスペース、車いすの人のためのバリアフリー設計など、通いやすさの面でも工夫がされている。耳や鼻、喉に関する悩み、めまいや顔面麻痺、睡眠時無呼吸症候群など「気になることがあれば気軽に相談してほしい」と話す川原院長に診療や地域医療に対する思いを聞いた。

(取材日2022年11月16日/更新日2023年4月19日)

花粉症等アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法に注力

医師をめざしたきっかけについてお聞かせください。

川原敬祐院長 川原耳鼻咽喉科 仙川クリニック1

私が幼い頃、かわいがってくれていた親族が病気になり、よく病院へお見舞いに行っていました。幼いながら、病気を治そうと努めてくれている医師の姿を見て「僕も医者になりたいな」と思うようになりました。プライベートでは小学校の頃から野球をしていて、大学に入ってからも野球をしていました。医師として必要な忍耐力は野球から培われたと思います。大学に入った当初は「医師」という仕事のイメージがなかなかできませんでしたが、臨床で解剖の授業や病院での経験を重ねるごとに「医師」になるという実感や責任感が増していったことを覚えています。

耳鼻咽喉科を専門に選んだ理由をお聞かせください。

研修でいろいろな科を回りましたが、手術もできて内科的な要素もある耳鼻咽喉科が私にとってバランスが良く感じました。実は私は幼少期に、一般的に「どもり」と呼ばれる吃音の症状がありました。幸い、友人たちに恵まれたこともあり、からかわれることも少なく受け入れてくれていましたが、そうした経験も耳鼻咽喉科を選んだ理由の一つです。また、研修で耳鼻咽喉科を回った時に現場の雰囲気が凄く良く感じたのと、将来的には手術より外来で患者さんと身近に接していきたいという希望があったので、そういう面でもバランスが良かったのだと思います。

開業のきっかけ、クリニックづくりでこだわったポイントなどお聞かせください。

川原敬祐院長 川原耳鼻咽喉科 仙川クリニック2

耳鼻咽喉科は他の科より開業までの時間が比較的短いといわれていますが、結婚をして子どもが生まれたこともあり、ライフスタイルの変化から時間的にフレキシブルな生活を送りたいと思うようになりました。クリニックの場所は生まれ育った地元で、駅から近く、1階で開業できたのは良かったと思います。バリアフリー設計にしていることと、広々とした空間にすることにこだわりましたので、ベビーカーや車いすの患者さんでもストレスなくご来院いただけると思います。また耳鼻咽喉科に必要な一般的なエックス線などの機器に加えて、耳鳴りを治療する機械も導入しています。長い間耳鳴りを気にされている方はぜひご相談いただければと思います。

アレルギー性鼻炎の治療について高い専門性を持つ

川原院長の診療スタイルをお聞かせください。

川原敬祐院長 川原耳鼻咽喉科 仙川クリニック3

小さなことでも気軽に相談してもらえる「街のかかりつけ医」をめざしています。特にアレルギー性鼻炎に関することは積極的に診療を行いたいと思っているので、困っている方は一度ご来院ください。もともと患者さんと対話しながら診療方針を決めていきたいと思ってクリニックを開業しました。大学病院などでは、なかなか一人ひとりに時間をかけることは難しかったのですが、自分のクリニックを開業した今は一人ひとりに時間をかけることにより、患者さんに「治療を押しつける」のではなく「納得してもらいながら」治療を決めていきたいと思っています。小さな子どもはクリニックという場所自体に慣れていなくて怖がるケースもあります。そのようなときは無理して診察するのではなく、まずは信頼関係を築くところから始めたり、検査をするときも専門用語を使わずにわかりやすく説明するよう心がけています。

舌下免疫療法とは、どのような治療でしょうか?

舌下免疫療法とはアレルギー性鼻炎、特にスギアレルギーとダニアレルギーに対して根本的な改善が期待できる治療法です。また治療可能な年齢は5歳からになります。ただ治療期間は3年から4年、できれば5年続けることが望まれます。当クリニックでは採血結果でスギ・ダニへのアレルギー反応が陽性であることを確認できれば、当日から治療開始できます。毎日決められた方法で薬を服用してもらい、通院は1ヵ月に1回です。症状が完全に抑えられない場合でも、症状を和らげることなどが期待できます。アレルギー性鼻炎の影響で「仕事や勉強に集中できない」など、悩まれている方は一度耳鼻咽喉科を受診の上、相談されると良いでしょう。

どのような患者さんが来院していますか?

川原敬祐院長 川原耳鼻咽喉科 仙川クリニック4

乳幼児から高齢の方まであらゆる世代の患者さんが来院されています。子どもに多いのはアレルギー性鼻炎や鼻水が出る、熱が出るなどの症状ですね。季節を問わず「家にいると鼻水が出る」「ベッドで寝ていると症状が出る」などの場合はハウスダストやダニが原因のことがあります。高齢の方は耳が聞こえにくくなった、耳鳴りがするなどの症状が多いようです。当クリニックでは耳や鼻、喉の状態をしっかりと診た上で、「どういう原因でそのような症状になっているのか」を調べてから治療を行います。耳鳴りに関しては、専用の治療機器を導入しているのでホームページを調べて来院される方もいらっしゃいます。

ふらっと気軽に立ち寄ってもらえる存在をめざして

耳鼻咽喉科の受診が必要なときはどんなときでしょうか?

川原敬祐院長 川原耳鼻咽喉科 仙川クリニック5

乳幼児であれば「鼻水が出る」などの症状であれば小児科に行く方も多いと思いますが、中耳炎や蓄膿症と呼ばれる副鼻腔炎などとリンクすることがあります。汚い鼻水が出てきたり、耳が痛いという症状があれば耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。また大人の場合も、内科に行っても治りが悪くて耳鼻咽喉科を受診する方がいらっしゃいます。花粉症の可能性があって鼻水が出たりする場合は、やはり耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。アレルギー性鼻炎と一言で言っても「1年中出る鼻水」「季節ごとに出る鼻水」などさまざまですが、症状としては「透明な鼻水」「くしゃみ」「鼻詰まり」などです。ただしこれは他の病気でも出る症状なので検査が必要です。血液検査で原因を探り、治療の提案につなげます。

アレルギー症状以外で知っておいてほしい耳鼻咽喉科に関する病気はありますか?

耳、鼻、喉に関することは耳鼻咽喉科の受診をしていただきたいのですが、めまいや顔面神経麻痺も耳鼻咽喉科的要素が多い症状になります。顔面神経麻痺の症状としては「片目だけ閉じにくい」「顔がこわばる」「食べたり飲んだりすることがうまくできない」「鏡を見て顔の左右差があったり、動かしにくい」などです。また、いびきや日中の眠気などは睡眠時無呼吸症候群の可能性があったり、「話す声が大きくなった」「話しかけても返事がない」場合は難聴の可能性があります。30~50代の働き世代では仕事が忙しく、生活リズムの崩れやストレスからめまいや耳の聞こえが悪くなることもあります。めまいに関しては「クルクル回る」「周りが回転する」など、感じ方は患者さんにより異なり、「寝ている状態から起きる時」など動作によりめまいの症状が出る人もいます。

今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

川原敬祐院長 川原耳鼻咽喉科 仙川クリニック6

地元の皆さんに知ってもらいながら地域に根差したクリニックになりたいと思っています。他のクリニックや他科で治りが悪いときなど思い出して、セカンドオピニオンとして使っていただいても大丈夫です。バリアフリーにしているので足腰が悪い方にも通院していただきやすいと思います。アレルギーの治療はしっかり取り組みたいですし、私の子どももアレルギーを持っているので、育児世代のフォローなども行いたいです。お子さんの体調面やクリニック受診について不安なことはたくさんあると思うので、ご来院された時には何でも気軽に聞いていただけたらと思います。

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