多様な素材から適切に選択する
患者に合わせて行うセラミック治療
芥川歯科
(豊島区/駒込駅)
最終更新日:2023/08/28
- 自由診療
保険診療で使う金属やプラスチックの詰め物・かぶせ物のほかに、審美面にも配慮した治療では自由診療のセラミック素材がよく用いられる。しかし、一口にセラミックといってもさまざまな種類があり「ご本人の症状や治療のご希望にマッチした素材・治療法選びが大切です」と、セラミック治療に詳しい「芥川歯科」の芥川重之院長は言う。そして、患者ごとにこだわりのポイントも異なるため、同院では検査などをもとに機能面で治療すべき点を把握した上で、審美面の希望を聞き、患者に適したセラミック治療の提供をめざしているという。また、詰め物・かぶせ物を装着する部分はマイクロスコープを用いて確認しながら、装着した際の精度を高める工夫も行っている。このように患者の満足度向上を図る同院のセラミック治療について聞いた。
(取材日2023年2月2日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q治療にセラミックを使うメリットを教えてください。
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A
虫歯の治療後や歯が欠けた部分などの詰め物・かぶせ物にセラミック素材を使うことで、機能面の回復を図ると同時に審美面にも配慮した治療を行います。保険診療で使う合金などの金属はお口の中で目立ちますし、一部の歯に保険適用となるプラスチック素材は黄ばむなど変色が起きやすい性質を持っています。一方で、セラミックは多様な素材が選べ、患者さんのご希望に合わせた白さに調節することができます。さらに金属アレルギーも起きにくく、金属やプラスチックに比べて生体親和性も高く歯茎になじみやすいため、耐久性の面でも期待できるメリットがあると思います。
- Qセラミック治療を受ける際にはどんな注意点がありますか?
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A
セラミック治療の詰め物・かぶせ物には、すべてをセラミックで作った素材のほか、セラミックの中でも高い強度を持つ素材であるジルコニアを用いたもの、ガラス系の素材を使ったものなど、さまざまな種類があります。事前にこうした素材ごとの特徴をしっかり把握して、ご自分の治療目的に合ったものを選ぶことが大切でしょう。当院の場合、カウンセリングの時間を設けて患者さんのご希望を丁寧に聞き、素材の種類とそれぞれの特徴をご説明した後で、強度の高い素材は奥歯に使うほうがいいなど、治療箇所に合った素材選びをお手伝いします。セラミック治療について疑問や不安がある方は気軽にご相談いただければと思います。
- Qこちらで行うセラミック治療の特徴は何でしょうか?
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A
審美面に配慮した観点では、虫歯をどれくらい削って装着するかの見極めを大切にしています。歯をより白くしたければ削る部分は多くなるのが一般的ですが、当院では天然歯の部分はなるべく残しながら、審美面でも患者さんに満足いただけるバランスを考えた治療を心がけています。虫歯を削るときやセラミック装着時の調整ではマイクロスコープを使って確認し、削る部分を最小限にしながら、高い装着感が得られるよう工夫しています。また、前歯など目立つ部分には、歯を削らずに白いセラミック素材を装着する方法もご紹介するほか、ホワイトニングもお勧めしています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1患者の希望を詳しく聞き、治療のゴールを明確にする
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スタッフによる事前ヒアリングや芥川院長の問診で、現在の患者が抱えている口腔内の不満や不具合などを詳しく聞く。さらに審美面での希望やこだわり、きれいに見せたい歯の部分なども把握して、治療を検討する。
- 2口腔内カメラやCTなどで口腔内の状態を確認
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口腔内カメラで患者の口の中全体を視認し、一般的なエックス線画像、必要に応じてCT画像も使って、適切に症状の検査・診断を行う。
- 3患者と口腔内の画像を見ながら治療計画を説明する
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問診、検査・診断をもとに治療計画を立て、患者と一緒に口腔内の画像を見ながらわかりやすく説明する。患者が納得して治療に入る場合は、1、2週間ほどで完成する仮歯を作製する。完成後に装着してもらい、治療後の自分をシミュレーションしやくするのが目的だ。セラミックの歯の仕上がりイメージがつかみにくく、悩む患者も多いので、丁寧に確認しながら進めていく。
- 4マイクロスコープも用いて治療し、使用する歯を装着
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虫歯を削る際は、セラミックの詰め物・かぶせ物とフィットするよう、マイクロスコープも使って治療精度を高める。本歯の作製では、患者が希望すれば、歯科技工士と直接打ち合わせをする機会も設け、患者の希望を形にしやすいよう配慮しているのも同院の特徴。
- 5治療後はメンテナンスのため定期的な通院を促す
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セラミックの歯を装着して治療は完了するが、その後も口腔内の状態、治療した部分の変化などをチェックするため、3ヵ月から半年くらいのサイクルで定期的な通院を促す。超音波歯ブラシはセラミックの表面に傷がつきやすいので避けるなど、同院では患者が自宅でメンテナンスするときのアドバイスも行う。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/使用する素材に関わらず6万6000円~、ホームホワイトニング/2万7500円~、オフィスホワイトニング/550~1万1000円(1歯550円~)、デュアルホワイトニング/3万5000円程度
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。