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高田 徹 院長の独自取材記事

たかだクリニック 整形外科・脊椎外科・リハビリテーション科

(神戸市須磨区/須磨駅)

最終更新日:2025/03/13

高田徹院長 たかだクリニック 整形外科・脊椎外科・リハビリテーション科 main

神戸市バスの高倉台南口停留所を降りてすぐの所にある「たかだクリニック 整形外科・脊椎外科・リハビリテーション科」。地域のかかりつけ医として、また多忙な病院の整形外科、脊椎外科を支える役割も担いたいとの思いから、日曜日も診療しており、冷静でスピーディーな判断が求められる救急対応についても「大好きですね」と爽やかに笑う院長の高田徹先生。いつも院内を走り回って精力的に診療を行い、スタッフと一丸になって尽力する高田先生に、診療方針から患者への思い、今後の夢についてまでじっくり聞いた。

(取材日2024年12月12日)

脊椎外科患者を支える、地域に不可欠な医院をめざす

医院の特徴、診療スタンスについて伺います。

高田徹院長 たかだクリニック 整形外科・脊椎外科・リハビリテーション科1

地元の須磨の方を中心に、明石や三宮のほか、土日診療も行っていることから週末は大阪、京都などの遠方からも多くの患者さんにお越しいただいています。日曜日にも受診でき、緊急の場面で立ち上がれる脊柱・整形外科医院をめざしています。高齢化が進み80代・90代で独居の方も多いため、住み慣れた土地で元気に生活が送れるよう、サポートに注力しています。付き添うご家族からすると「本人が何で困っているかわからない」という声も多いので、まずは病名をきちんとお伝えして、こういう治療があり、私ができることはこうです、と丁寧に説明しています。加齢によるものは治癒が困難ですが、症状によっては手術ではない方法で治療をする選択肢もあります。治療を施した後に変化が見られない場合も、患者さんがご納得されるまで、寄り添った治療をしていくことを信条にしています。

医院の強みはどのようなところにありますか。

当院は整形外科だけでなく脊椎に関する疾患にも対応しており、手術から変性疾患、外傷の治療まで幅広いケースに対応できる点です。特に多い骨粗しょう症が原因の椎体骨折の治療の他、大学院ではヘルニアについて研究していたため、ヘルニアを縮小させるための薬を使った手術不要の治療もご提案できます。手術が必要な場合は、私が順心神戸病院で執刀しています。さらに当院では退院後の経過観察やリハビリなどアフターフォロー体制も整っており、診断から治療、リハビリまで一貫して対応できるのが最大の強みだと考えています。

治療を行う際、大事にしていることは?

高田徹院長 たかだクリニック 整形外科・脊椎外科・リハビリテーション科2

患者さま・ご家族さまに来院してよかった、と納得していただけるようにすることに最も重きをおいています。安心、安全であることは当然として、無駄のない、理路整然とした医療を行うことを大切にしています。まず、患者さん、ご家族からよく話をお聞きすることは診察の基本。体の状態を診察し、病名と治療方法、治療の選択肢と目標をできるだけ明確にします。私は説明に重きを置いており、説明書でなるべくわかりやすく説明するように心がけています。当院でのすべての加療を患者さん、ご家族が理解し、納得していただけるように、無理にならないように十分に配慮しながら治療にあたります。どのような症状の方であっても、必ずその方にとって最も適した医療の選択肢が存在すると考えていますので、その選択のお手伝いをスタッフと一丸になって行います。

先進的な設備を導入し、精密な検査も院内で行う

特に注力されている分野は何ですか?

高田徹院長 たかだクリニック 整形外科・脊椎外科・リハビリテーション科3

猫背や首下がり、ストレートネックなどの骨の変形と骨粗しょう症の診療と治療です。背骨の変形は近年注目されている「ロコモティブシンドローム」の一部とされ、背骨が徐々に前に倒れ後湾していくのを加齢のせいとそのままにしてしまうと、やがて歩行が困難になりかねません。また、最近多いストレートネックは、頭痛や肩凝りを引き起こすだけでなく、自律神経と深い関わりがあることから、悪化するとうつ状態になる人も。当院では全脊椎エックス線写真、骨密度測定などを使って変形の原因を特定し、病気を理解していただき、リハビリで背筋強化運動を行うなどして、背骨の変形の予防に注力しています。女性に多い骨粗しょう症では、採血で骨の中の細胞の状態を調べる骨代謝マーカーを使用し、合併症のリスクに配慮した治療を行っています。

「どこが悪いのか」を明確にする高位診断にも注力しているそうですね。

腰や首の痛みやしびれの原因を問診や身体検査、画像診断でさらに詳しく確認するのが高位診断です。高位診断で明らかになれば、リハビリや生活習慣の改善などの指導をまず行い、難しい場合は内服薬や外用薬を用います。それでも改善が見られない場合、エックス線透視台を使ったブロック療法を行い、疑わしい神経や脊柱に注射して変化があるかを確認しながら診断と治療を同時に進めます。また、神経痛の中には帯状疱疹が原因のものもあり、50歳以上で増加します。当院では「神経痛を予防したい」との思いから、帯状疱疹ワクチンを始めました。発症を防ぎ、神経痛への移行を抑えるため、早期の接種をお勧めしています。

リハビリ体制も充実していますね。

高田徹院長 たかだクリニック 整形外科・脊椎外科・リハビリテーション科4

現在は4人の理学療法士を中心に「持続可能」なリハビリの提供に努めています。私は診察時に病気の説明や治療法などをプリントアウトして渡す習慣があるのですが、当院の理学療法士たちもできる限り、その方に合ったオーダーメイドのリハビリ説明書を作成してお渡ししています。リハビリも含めて「個別に寄り添う」というモットーを大切にしているのが、当院ならではだと考えます。また「床からの立ち上がり」「屋外階段の昇り降り」など、より実生活に即した、上下にバリエーションあるリハビリを提供しているのも特徴です。そして最近ではお子さんからご高齢の方まで取り組める「猫背エクササイズ」を当院で独自開発し、指導を行っています。姿勢を矯正して維持し続けることは、人間の一生に関わる重要な課題。理学療法士が指導しながら、お一人ではできないところをサポートし、自宅でも効率的に取り組める方法をお教えしています。

困難な時も、逃げることなく患者に向き合う

予約システムが非常に使いやすいと評判だとか。

高田徹院長 たかだクリニック 整形外科・脊椎外科・リハビリテーション科5

物理療法や理学療法、予防接種など、当院が提供するすべての種目でウェブ予約が可能です。リハビリについては理学療法士ごとに予約枠を設けていますので、担当のスタッフをお選びいただいての予約が可能です。万が一予約日当日に体調が優れなくても予約システム上でキャンセルを受けつけ、すぐに反映されて空き枠が表示されます。空きがあれば当日予約も可能で、現在は空きが出れば別の方の予約が入るといった、非常に効率のいい運用ができています。「急きょ行けなくなった」「今日行きたい」という突発的な変更や予約にも対応でき、患者さんにとっても当院にとっても、メリットあるシステムですね。また帯状疱疹やインフルエンザなどの予防接種は、曜日や時間で枠を定めることはしておらず、全診療時間帯で可能とし、どなたでも受けやすい体制を整えています。

整形外科医を志し、脊椎外科を専門にされた理由は?

整形外科の開業医だった父の影響が大きいですね。早くに亡くなったため、父のクリニックを継げませんでしたが、「父と同じ名のクリニックを」という思いがあり、開業に踏みきりました。脊椎を専門に学んだのは、熱心な先生方から直接指導していただいた経験から。かつて脊椎疾患は治りにくい、手術をしたらもう打つ手がないといわれた苦しい時代があり、若手の頃には自身の無力さを痛感することもありました。そんな中、大学院へ進学したときに、脊椎の専門家であり私の師匠となる先生に巡り会えたんです。思えば父の専門も脊椎でしたね。脊椎に関する外科は診断や治療こそ難易度が高いものの、適切な医療を提供できれば患者さんを幸せにできるもの。治療の過程で困難があっても、根気強く治療を続けていればきっと良い道が開ける、そんなドラマがある診療科です。

読者へメッセージをお願いします。

高田徹院長 たかだクリニック 整形外科・脊椎外科・リハビリテーション科6

「最適な医療を提供したい」という目標に向かって日々精進し、前進しています。忙しい毎日ですが、この目標を共有する看護師が事前問診を行い、患者さんのお話ししたいことをしっかり伺ってから診察を行っていますので、効率良く、患者さんに寄り添った診療が実現できています。難聴の方にはモニターに大きな文字を映しての筆談形式でお伝えしたり、病気や治療については説明書きをプリントアウトしてお渡ししたりしています。エックス線画像などはスマホで写真を撮ってもOKと、患者さん本位の診療を心がけています。大変なことも多いでしょうが、患者さんと真摯に向き合って診療していきます。

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