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石田 和寛 院長の独自取材記事

いしだ眼科クリニック

(神戸市東灘区/御影駅)

最終更新日:2024/01/31

石田和寛院長 いしだ眼科クリニック main

阪神本線の御影駅から徒歩5分、JR神戸線の住吉駅からも徒歩圏内とアクセス便利な場所にある「いしだ眼科クリニック」。長年、大規模病院で多くの眼科治療・手術を手がけてきた石田和寛院長が、地域のかかりつけ医として幅広い眼科診療を行っている。白内障手術などは安全性への配慮から、かつての勤務先である病院を紹介。術後検査は同院で引き受けるなど、安全性と患者の利便性の両立をめざしている。患者に対し誠実な説明をモットーとする石田院長に、開業までの経歴、クリニックの診療の特色、予防への思いや今後の展望など幅広く話を聞いた。

(取材日2023年12月28日)

大規模病院と遜色のないクリニックをめざして

クリニック開業にこの地を選んだのはなぜですか。

石田和寛院長 いしだ眼科クリニック1

開業後の連携先に程良い距離の場所をと考え、この地に開業しました。これまで神戸市立中央市民病院(現・神戸市立医療センター中央市民病院)や、同病院の臨床分野と理化学研究所の眼科研究分野の連携強化を目的として設立された神戸市立神戸アイセンター病院をベースに勤務してきたという経緯があり、開業後の主な連携先として神戸アイセンター病院を考えていました。しかし、クリニックからあまり遠いと患者さんが通院しづらいため、開業前に勤めていた病院では敬遠されることもよくあったんです。そこで患者さんが神戸アイセンター病院に通院できる距離で、かつ私も住まいの近くで愛着がある土地ということで2022年にこの地で開業に至りました。

クリニックのコンセプトを教えてください。

クリニックにはご近所の方が多く来られるだろうと考え、来院しやすいクリニックをめざしています。当院の患者さんにはご高齢の方が多く、目の中がゴロゴロするなどの不快感のほか、目の違和感も「年齢のせいだから」と過ごされてきた方も少なくありません。目が見えづらいなどの症状以外の患者さんの診察の際も、自覚症状がないままに進行し失明の危険性もある緑内障など別の病気も疑いながら、少しでも早期に見つけられるよう注意して診察をしています。また開業後もできるかぎり大きな病院にいたときと変わらないレベルで診療をしています。

なぜ白内障手術をされていないのですか?

石田和寛院長 いしだ眼科クリニック2

クリニックでの日帰り白内障手術でも、ほとんどのケースで問題なく手術を終えることができますが、ごくまれに感染などの合併症が起こり得ます。当院で白内障手術を行わないのは、これらに備えてのことです。私が長らく基幹病院に勤めてきたこともあり、どうしてもクリニックで手術を行うことに不安がありました。患者さんにとっては大きな病院に行くのはとても面倒なことだと思いますが、万が一のことを考えてのことです。手術は人生で何度も経験することではありません。先端の機械のそろった病院で手術を受けるほうが安心だと考えるからです。なお紹介先の神戸アイセンター病院は以前の勤務先であり、そちらの医師たちとはよく知る間柄であり、定期的な勉強会などで普段から意見交換をしていますので、ご安心いただける良好な関係性を築いています。

長年の診療経験を生かした、幅広い診療が強み

先生はなぜ眼科を選ばれたのですか。

石田和寛院長 いしだ眼科クリニック3

父の影響で、もともと目を診る眼科に興味がありました。実際に診療科を選択する際も、眼科はキャリアが浅いうちから手術に携われること、また機械いじりが好きだったので検査や手術などで扱う医療機器が非常に多いということも魅力に感じて眼科を選びました。開業した現在は手術をする機会はありませんが、特に若い頃は手術ばかりしていましたね。自分自身の達成感はもちろん、患者さんから非常に喜ばれるところも大きなやりがいでした。

これまでのご経歴と、ご専門とする分野を教えてください。

京都大学医学部を卒業後、京都大学医学部附属病院、岸和田市民病院で研修を受け、京都大学大学院へと進みました。ハーバード大学スケペンス眼研究所への留学中は目の免疫に関する基礎研究に従事し、目の中の炎症がなぜ起こるのか、あるいはなぜ起こらないのか、などについて研究していました。目の炎症に関しては、現象を見るだけではよくわからない面があるのですが、留学中には免疫関係に詳しい先生方と多く知り合うことができ、たくさん勉強をさせていただきました。私の周囲には、眼内に炎症が起こるぶどう膜炎の専門家が少ないこともあり、私の強みとなって現在の診療にも生かされています。また帰国後は神戸市立中央市民病院、神戸アイセンター病院、神戸市立医療センター西市民病院などに勤め、白内障手術はもちろん、網膜硝子体手術などを多く手がけてきました。

患者さんへの病状・治療などの説明はどのようにされていますか。

石田和寛院長 いしだ眼科クリニック4

病気は患者さんごとに症状も病態も異なりますから、患者さんご自身の検査画像などをモニターに映して、「見て」「理解」してもらいながら、説明・治療を行っています。患者さん自身に病気を「理解」してもらうことが、より良い治療につながると考えています。そのため、診察時間が長くなりがちです(笑)。いわゆる「はやり目」などの場合は、定型的なパンフレットをお渡しして病気や治療への理解を深めてもらうこともあります。

スタッフとの連携で、生涯にわたる目のサポートを

診療体制、院内のこだわりやロゴマークなどについても教えてください。

石田和寛院長 いしだ眼科クリニック5

経験豊富な信頼できる医療事務・視能訓練士・看護師が在籍しており、定期的に勉強会などに参加し、院内で症例検討も行って、患者さんのQuality of Vision(クオリティー・オブ・ビジョン=見え方の質)向上のために診療を行っています。院内は白とグレーで落ち着いた雰囲気にし、落ち着く音楽が常に流れています。ロゴマークはワシのイラストにしました。多くの眼科では、視力が良いことから、同じ猛禽類のフクロウをロゴマークにされていますが、当院ではオリジナリティーを出すために、私と娘でワシのイラストを作成しました。

大切な目を守るために、患者さんに伝えたいことはありますか。

石田和寛院長 いしだ眼科クリニック6

例えばドライアイでは、涙が出る・目がショボショボするといった症状を「年齢のせい」と考える高齢の方は非常に多いものです。また緑内障も自覚症状がないまま、気づいたら視野が狭くなっていたという状態で発見される方もおられます。お勤めの方であれば年1回の健康診断で視力を測定しますが、緑内障の場合、視野が欠けるという症状は自覚も乏しく、視力は最後まで落ちないことが多いため、視力検査だけでは発見が困難です。従って、眼科でなければほぼ見つからないのです。40歳を超えたら眼科で検査を受けていただきたいですね。緑内障の患者さんのうち、正しく診断されて治療を受けておられる方は1割程度だという研究報告もあり、埋もれている患者さんが多いのです。また糖尿病など合併症が目に出る内科疾患をお持ちの方も、初期のうちに気づかず、症状が出た頃には手遅れになることもあります。内科と並行して眼科にかかっていただけたらと思います。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

霰粒腫や麦粒腫といったまぶたなど目の周囲のトラブルや白目の表面の結膜など、眼球の外側である外眼部の手術を行う予定にしています。結膜のたるみである結膜弛緩症は場合により痛みが出たり、ドライアイの症状を悪化させたりすることもあるので、いずれそのような手術にも対応していきたいと考えています。「何となく目の調子がおかしいな」と思っていても、病院にかかるのは大げさと考える方は少なくありません。しかし何もなくて調子が悪いことはほとんどなく、何かしら不調の原因はあるはずです。情報の8割は目から入ってくるともいわれ、目が悪くなれば行動の制限も強くなります。もし悪いところが見つかっても、治療は目薬だけでOKというケースも少なくないため、辛抱するのはあまり得策ではありません。まずは不調の原因を突き止めるために、受診していただけたらと思います。

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