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猿谷 哲也 院長の独自取材記事

猿谷内科クリニック

(伊勢崎市/伊勢崎駅)

最終更新日:2022/11/16

猿谷哲也院長 猿谷内科クリニック main

2022年9月、群馬県伊勢崎市連取町に開院した「猿谷内科クリニック」。伊勢崎駅から車で約8分ほどの場所にあり、消化器(胃腸)の病気の検査・治療を中心に、内科の診療に幅広く対応しているクリニックだ。院長の猿谷哲也先生は、消化器内科を専門に大学病院や総合病院で約40年にわたり患者の治療に携わってきた経験があり、その豊富な臨床経験に基づいた精密な検査や診療を得意としている。「不安を抱えた患者さんが、ここで検査することで少しでも安心して帰ってもらえたら」と、穏やかな笑顔で話してくれた猿谷院長。伊勢崎市で地域に根差したクリニックをめざす院長に、開院までの道のりや診療に対する想いを聞いた。

(取材日2022年9月20日)

豊富な臨床経験を生かし、地域貢献をめざす医院を開業

まずはじめに医師をめざしたきっかけを教えてください。

猿谷哲也院長 猿谷内科クリニック1

正直なところ、大学受験のときは工学部に進むか医学部に進むか悩んでいたんです。工学部は学びの領域が幅広いので、将来の選択肢も数多くありますが、医学部に行けば医師の道を進むことが確定します。ここで将来を決めてしまうということにためらう気持ちもありましたが、医療が人の役に立つのは確かなこと。人のためになる仕事であれば間違いないだろうと、医学部への進学を決意しました。医師になるときに内科を選んだのは、心臓外科のように、1分1秒の対処で生死が変わる厳しい世界よりも、内科のほうが自分に向いていると思ったんです。しかし総合病院で長年現場に立ってきて、消化器内科でも、すぐに止血しなければいけない急患に対応することもありましたし、救急で他の科の応援を呼ぶか瞬時の判断を求められることもありました。医療の現場においては診療科関係なく、その緊張感に医師として向き合っていくことが必要だと実感しましたね。

これまでの経歴を伺えますか?

1982年に群馬大学医学部を卒業して、群馬大学第一内科(内分泌、呼吸器、消化器分野)に入局し、大学病院・関連病院で研鑽を積みました。その後は消化器疾患を中心に診療を行い、公立富岡総合病院には20年以上在籍。胃がん、大腸がん、消化管出血の内視鏡治療、難治性慢性腸疾患などの治療を行ってきました。消化器を専門としていましたが、総合病院でしたので、内科の一般外来はもちろん、救急患者への対応や外科の先生と連携して治療にあたることも。幅広いケースを診てきたと思います。2013年からは介護老人保健施設を併設していた山王リハビリテーション病院で施設長となり、高齢の方や慢性疾患の方、寝たきりの方のリハビリにも携わってきました。

開院しようと思ったきっかけは何ですか?

猿谷哲也院長 猿谷内科クリニック2

一般的にはそろそろ定年になる年齢に差しかかり、今後の働き方を考えていたタイミングだったと思います。当時勤めていた病院でこのまま働く選択肢もありましたが、他の先生の個人医院を手伝う機会があり、自分で医院をやっていくのも一つの道だと思ったんです。今までの経験を生かし、地域に貢献できる医院をめざそうと開院に向けて本格的に動き出し、もともと麻酔科専門の医院だった建物を引き継いで2022年9月に開院しました。ずっと前橋市や太田市などの病院で勤務してきましたので伊勢崎市は私にとって新天地でしたが、にぎやかで活気のあるとてもいい街です。開院から約半年、町内会やご近所さんにも良くしていただいて、いいスタートが切れたと思います。

内視鏡検査・早期がんの内視鏡治療にも注力

院長の専門分野やクリニックの特徴について教えてください。

猿谷哲也院長 猿谷内科クリニック3

総合病院などで内視鏡の検査や治療を中心に行ってきました。一昔前は、消化器科では検査で病気を発見するところまでで、その後の治療は外科の先生が担当することが多かったのですが、現在は内視鏡を使って胃がんを切除したり、大腸の出血を止めるといった治療にも関わるようになりました。このクリニックでも、内視鏡や超音波検査、エックス線検査などの設備は整えていているので、検査・診断はここで十分行うことができます。患者さんにとって一番いい検査方法を選び、適切な治療を選んでいくのがこのクリニックの役割ですね。消化器に関してはほとんどの疾患を網羅していますが、ここで治療できないケースでも適切な医療機関を紹介し、適切な治療につなげられるようサポートしていきますのでご安心ください。

医療現場での印象深いエピソードはありますか?

医師として自分がまだ若かった時代は、できる治療をどんどん進めていくのがベストだと思っていましたが、高齢の患者さんの治療を担当したときに、必ずしもそれがいい結果に結びつかないことに気がつきました。口から食事ができなくなった患者さんに対して、点滴で栄養を入れて治療を進めることがありますが、逆に患者さんの負担になってしまいそれが術後に影響してしまうことも。医師が決めた治療計画どおりであっても、患者さんの希望や価値観と合わない治療を進めることは、いい医療とはいえません。命を助ければいい、治療ができればいいということではなく、患者さん一人ひとりの気持ちに想いを巡らせ、時にはゆっくり治療にあたることも必要だと考えています。

診療の際に大切にされていることを教えてください。

猿谷哲也院長 猿谷内科クリニック4

患者さんの話を丁寧に聞き、丁寧に診るということを一番心がけています。内科の症状は人によってさまざまですし、腹痛一つとっても症状の感じ方や訴え方は一人ひとり違います。適切な病気の診断をするためにも、どんな症状が出ているのか注意深く診ていく必要があるので、丁寧に診療していく姿勢は大切になってきます。また同じ病気であっても、年齢や患者さん本人の希望で診療方針は変わってきます。特に完治の難しいがんなどのケースでは、患者さんが「この治療を選んでよかった」と思えるようにすることも重要だと感じています。抗がん剤で治療を続けることが患者さんの精神的な支えになることもあれば、そうでないこともあります。標準的なガイドライン通りの治療だけではない、患者さんの気持ちや本音に寄り添った治療を信条としています。

早期発見・早期治療を支える地域のかかりつけ医として

先生の趣味や健康のためにしていることがあれば教えてください。

猿谷哲也院長 猿谷内科クリニック5

休日はもっぱら庭いじりやゴルフをして過ごしています。ゴルフは医師仲間をはじめ、高校時代の同級生、病院のスタッフなどいろいろなメンバーと行きますね。健康のために天気のいい日は自転車に乗ることもあります。なかなか継続できていないですが、気が向いたら自転車で10キロメートルくらい走ることもありますよ。食事は何でも食べるほうで、お酒も好きですね。極端に偏った食事をしたり飲み過ぎてしまうことがなければ、無理なく好きなものを食べるのがいいと思います。消化器の疾患の患者さんには食事の指導をすることもありますが、絶対に食べられないもの以外は無理のない食事をしましょうと伝えています。プレッシャーをかけることがいい効果を生むとは限りません。一方的に厳しい指導をするのではなく、患者さんができるペースで進めていこうというスタンスです。

今後どのようなクリニックをめざしていきますか?

患者さんにとってクリニックに来ることがストレスになるのではなく、「また行きたい」「不安なことがあったら相談しに行こう」と思える場所になることが理想ですね。食道炎や胃の病気は若い人にも発症しますし、最近は潰瘍性大腸炎やクローン病などの、アレルギーが原因となって起こる病気も増えてきています。下痢や出血などが続くと、仕事や学校生活にも多大な影響を与えてしまいますので、何かおかしいと思ったら早く検査することが大切です。高齢の方はもちろん、若い方にも検査を受けていただいて、早期発見・早期治療につなげていきたいと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

猿谷哲也院長 猿谷内科クリニック6

胃腸のことで不安を感じたときは、このクリニックにお越しください。高血圧や高脂血症などの慢性疾患の方にも対応していますので、気軽に来院いただければと思います。何か不調があって不安なまま過ごすよりも、クリニックに来て症状を話してもらえれば、必要な検査を受けていただくことができますし、診断がつけば、こういう病気だからこんな症状が出ているんだと、一つの安心材料にもなります。まずは原因を見つけて診断をつけることが第一歩。地域の皆さんの毎日の健康に役立てるように努めていきますので、ぜひ気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

上部内視鏡検査/1万1000円~、腹部超音波検査/5000円

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