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曽我部 祐輔 院長の独自取材記事

三国ゆう整形外科

(大阪市淀川区/三国駅)

最終更新日:2024/06/03

曽我部祐輔院長 三国ゆう整形外科 main

2022年9月に淀川区に開業した「三国ゆう整形外科」。すべての年代の患者の健康を支えることを理念としており、受診する患者の年齢層も小児から90代の高齢者まで幅広い。同院には整形外科だけではなくエイジングケアの専門知識も持つ曽我部祐輔院長と、アスリートのケアに携わってきた経験豊富な理学療法士が複数在籍。患者が骨折することなく生涯自身の足で歩けるよう、一丸となって筋力や骨年齢を若く保つための治療を実施している。継続的な研鑽を怠らず、日々の診療にあたる曽我部院長。今回は、治療に対する意気込みや注力したい骨粗しょう症の検査・治療について詳しく聞いた。

(取材日2024年3月26日)

生涯自分の足で歩けるよう、骨粗しょう症の啓発に尽力

初めに、クリニックのコンセプトを教えてください。

曽我部祐輔院長 三国ゆう整形外科1

当院の目標は「三国ゆう整形外科に行けばなんとかしてもらえる」、「行くと元気になれる」と言われるような、頼れる地域のかかりつけ医になることです。全世代の健康を支えるため、どなたでも安心して受診できるクリニックをめざします。駅から近く、駐車場も41台分あり、アクセスしやすい好立地です。診療においては、骨折や脱臼、捻挫や打撲などの外傷や、膝・股関節の変形性関節症などの整形外科疾患に幅広く対応しています。中でも、骨粗しょう症の検査・治療や啓発に注力しています。患者さんが生涯自分の足で歩いていけるよう、望まない骨折を防ぎ、淀川区内の骨粗しょう症による骨折をゼロにするという意気込みで日々の診療を行っています。

内装や設計でこだわった点はありますか?

少しでもくつろいでいただけるよう、待合室の壁は、心が安らぐブルーになっています。診察室やリハビリテーション室は、明るく元気の出るオレンジ色を選びました。リハビリ室の奥は全面鏡張りで、運動訓練の際に全方向からフォームチェックができ、リハビリ効果を高めるための工夫もしています。車いすや杖をお使いの方も来院しやすいよう、床はオールバリアフリーで手すりもあります。余談ですが、クリニックロゴのアルパカは足腰が丈夫で長生きという特徴があることから当院のコンセプトにぴったりだと思って、ロゴに選びました。かわいらしい見た目でみんなに愛されるアルパカのように、当院も地域の皆さまに愛されるクリニックになりたいと思っています。

診療で心がけていることは何ですか?

曽我部祐輔院長 三国ゆう整形外科2

患者さんに寄り添った、わかりやすい説明を心がけています。他院で診察を受けて問題ないと言われたけれど、結局自分がなんの病気かわからなかったとご相談にいらっしゃる方もいます。そのため私は「病名を伝えること」を意識し、ご本人の納得のもと治療を始めるようにしています。筋肉、骨、神経などがわかりやすいよう、3Dイラストを併用することもあります。また診療前には事前準備を十分に行うことを徹底しています。勤務医時代は手術の内容を1から10まで完璧にイメージできる状態になってから本番に臨んでいました。手術をしなくなった今でも診療姿勢の面では通じる部分があると思い、変わらず大切にしています。

大規模病院と同程度の精密な骨密度測定が可能

骨粗しょう症の検査・治療における特徴や強みを伺います。

曽我部祐輔院長 三国ゆう整形外科3

当院では、大病院と同程度のグレードの、腰椎と大腿骨の骨密度を測定する装置を導入しています。腰椎・大腿骨は骨粗しょう症ガイドラインで推奨されている測定部位で、より精密な骨密度評価ができます。このような精密な検査を予約不要かつ保険で受けられる上、検査結果をすぐにご説明できるのも当院の強みです。骨粗しょう症は骨折するまではほぼ症状がありませんが、骨が折れてしまうと突然車いすや杖を使う生活になったり、介護が必要になってしまいかねない恐ろしい病気です。しっかり治療をすれば骨折予防につながりますので、お薬の処方だけではなく、日光浴などの日常生活の注意事項もしっかり説明します。

ほかに力を入れている治療はありますか?

上肢の外科を第2の専門として長年にわたり手術を行ってきましたので、自信を持っています。他にも腰痛や肩の痛みの治療に積極的に取り組んでいます。疼痛に対してはトリガーポイントブロック注射が有用ですが、痛みのある箇所にピンポイントに注射するには整形外科医としての高度な技術が必要です。私は精度を高めるべく、どの部位に注射するのかを解剖学的に常に意識し、ときには超音波機器を併用して、最大限の治療効果が得られるように努めています。私はこれまで整形外科の医師として多くの患者さんの手術を行ってきましたので、クリニックでも可能な限り最高の医療をしたいと考えています。そのため開業した今でも積極的に勉強会に参加したり、手術のお手伝いをしたりと診療技術を向上させる努力を継続しています。

リハビリの環境や人員体制も充実していますね。

曽我部祐輔院長 三国ゆう整形外科4

リハビリは整形外科の要といえます。痛みの緩和のためのストレッチ、関節の可動域の改善、再発防止のための筋肉強化、体の柔軟性向上、加えて患者さん自身に体の使い方を学んでもらうことも重要です。当院では患者さんが続けやすいホームトレーニングのメニューもしっかり伝えます。1回のリハビリは20分ですが、時間以上の濃密さにびっくりされると思います(笑)。経験豊富な理学療法士がそろっており、充実したリハビリを提供できる体制を整えています。中には国際的なスポーツ大会で、アスリートのケアに携わってきた先生もいて、スポーツをする中で痛みを感じるお子さんもサポートできます。また運動フォームチェックの際は、本人がしっかり姿勢を確認しながらフォーム矯正ができるよう、一面が鏡張りになっていますので、トレーニングに取り組みやすい環境です。

手術に至る前に骨粗しょう症による骨折を予防したい

先生が医師をめざし、開業するまでの経緯を教えてください。

曽我部祐輔院長 三国ゆう整形外科5

私は小さい頃によくケガをして近くの整形外科を受診しており、その中で次第に自分も医師になりたいと思うようになりました。最近たまたま仕事でその医院に行ったのですが、当時の自分のカルテを見つけて感動しました(笑)。勤務医時代に複数の病院でじっくり診療に携わることができた経験が、現在の自分の医療技術の土台です。開業を決意した理由は、幅広くケガや整形外科の疾患を治療したい、骨粗しょう症の診療にもっと積極的に介入したいと考えたためです。大学病院では手術が仕事の大部分ですが、クリニックならば、病気の予防的なアプローチも可能でより理想的な医療が実践できます。

健康維持のために、日頃から意識すると良いことはありますか?

骨粗しょう症の予防において最も大事なのは運動です。地球に帰還した宇宙飛行士が支えられながらでないと歩けないことからもわかるように、運動しないと体は確実に衰えます。当院のコンセプトでもある「生涯自分の足で歩く」を達成するのなら、筋肉を鍛えて強くするのと同様に、骨もしっかり体を動かして鍛えましょう。運動と言っても大げさなものではなく、歩くことだけでも大丈夫です。水泳やテニスなど楽しんでできる運動があればより理想的ですね。このようなアドバイスをするからには、自ら実践しないと示しがつきませんので、自分も積極的に体を動かして健康維持に努めています。自宅から当院まで片道30分かけて自転車で通勤していますし、週末は家族でプールに行ったりもしています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

曽我部祐輔院長 三国ゆう整形外科6

まずは骨粗しょう症の早期発見、早期治療による骨折予防を徹底していきたいと考えています。当院の骨密度測定は予約不要で、保険診療に対応していますし、すぐに結果をご説明できます。そのため検査から治療まで途切れなく専門家のフォローが受けられます。腰痛、肩の痛み、膝の痛みなど、お話をお聞きするだけでも心が軽くなると思いますので、些細なことでもお悩みがある方は遠慮なくご来院いただきたいです。将来的には、地域住民の生活レベルを可能な限り維持できるよう、通所・訪問リハビリや訪問診療も実施したいと考えています。リハビリも、スポーツ中に時々伴う痛みを解消したい、競技パフォーマンスを上げたいなどのニーズに応えられるメニューもご用意していきたいですね。なによりも、「三国ゆう整形外科に行けばなんとかしてもらえる」、「行くと元気になれる」と言われるクリニックであり続けられるように、日々努力していきたいですね。

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