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人羅 俊明 院長の独自取材記事

ひとら整形外科リハビリクリニック

(西宮市/甲子園口駅)

最終更新日:2022/11/14

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JR甲子園口駅から北に徒歩10分、人々でにぎわうショッピングセンターの中にある「ひとら整形外科リハビリクリニック」。聖隷浜松病院などで脊椎に関する難手術を数多く手がけてきた人羅俊明院長が、満を持して2022年に開業。高度な専門性を持ちながら、小さなケガから整形外科全般の悩みに幅広く対応。リハビリテーション室にも十分な広さがあり、2人の理学療法士が運動療法を中心とした施術を行っている。基幹病院に置いてあるような先進の医療機器を複数導入しているのも特徴だ。妻と娘がデザインしたという四つ葉のクローバーのロゴマークに合わせ、院内の内装も淡いグリーンとブルーが基調になっている。六甲の山並みを遥かに望む癒やしの空間で、故郷の医療に貢献したいという人羅院長に、診療にかける思いを語ってもらった。

(取材日2022年10月17日)

整形外科全般に広く対応。脊椎の手術に強み

開業まで豊富なキャリアを積み、あらゆる疾患の診療を経験なさっていますね。

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神戸大学卒業後に医局に入り、整形外科の領域を一通り経験しました。その後、加西市民病院では救急も含め幅広く診療をさせていただき、それがとても勉強になったと思っています。次の香川大学医学部附属病院、愛知の一宮西病院でもさまざまな症例にあたりながら、骨粗しょう症を専門に診る外来を同僚たちと立ち上げたりもしました。その後勤務した、奈良にある西の京病院では、外傷から人工関節手術、脊椎の手術までたった2人の整形外科の医師で担当。とても多忙な毎日でしたが、この仕事が大好きなのでまったく苦にならなかったです。たぶん天職なのでしょう。もっとステップアップしたいという気持ちから、静岡の聖隷浜松病院に行く決心をしました。

聖隷浜松病院で勤務しようと思った理由は何だったのでしょう。

脊椎の専門家になりたいと考えたからです。聖隷浜松病院というのは脊椎の手術に力を入れていて手術実績も多く、ここでなら治療と手術の経験を十分に積めるのではないかと思いました。高いレベルの技術と結果を求められる病院だったので緊張する毎日でしたが、確かなスキルと自信が身につきました。妻子を地元の二世帯住宅に残しての単身赴任でしたが、努力したかいがありましたね。ただ、最後の1年は医師をしていた父が病気になり、新型コロナウイルス感染症が流行する中、入院できる病院が地元で見つからず……。結局、両親を浜松に呼び、父を聖隷浜松病院に入れてもらいました。最後は「家に帰りたい」という父の希望で実家で看取ることになったのですが、そのような流れの中で、僕自身、故郷での開業を考えるようになったのです。

もともといずれは開業しようとお考えだったのですか?

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いえ、開業するつもりはありませんでした。しかし大きな病院ではなかなかじっくりと患者さんと接することが難しい一面もあり、それは嫌だなとずっと思っていたんです。「本当は自分は個々の患者さんにもっと丁寧に向き合うような診療スタイルが好きなのかもしれない」と、気づき始めた時に、たまたま子どもの頃から住み慣れたこのエリアに空き物件を見つけて。僕は甲陽学院高等学校の出身なのですが、中学の時はちょうどここの前を通るバスに乗って通学していたんですよ。開業してからは近隣にお住まいの幅広い年齢層の方々が来てくださいますが「近くにクリニックができて良かった」などと言われると、頑張ろうと思います。実際、他にも整形外科はあるのですが、幼稚園から大学までこの町で過ごした地元出身の医師ということで親しみやすさもあるのかもしれません。

頸椎の治療を得意としリハビリとスポーツ整形にも注力

どんな治療を強みにしていますか?

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整形外科全般を手がけていますが、特に頸椎の治療が強みです。頸椎症性脊髄症、頸椎症性神経根症、頸椎椎間板ヘルニアなどがありますが「頸椎を本格的に治療するのは怖い」と不安に思う人は少なくありません。でも、悪化すれば転倒しやすくなって頸椎損傷、脊髄損傷に至ることもありますし、もっと困ることにもなりかねません。むしろ「頸椎は放置しているほうが怖い」ともいえるでしょう。当院ではまず頸椎に関する適切な診断をして、手術が必要ならば僕自身が執刀します。神戸海星病院に「手術経験をうちで生かしてほしい」とお誘いを受け、週に1日だけ勤務しており、そちらの設備で手術できます。開業したらせっかく研鑽を積んだ手術を諦めなければいけないのかと思っていたのですが、ありがたいことです。術後のリハビリももちろん当院にお任せください。

リハビリにも力を入れているのでしょうか。

開業するにあたって一番に希望したのが「広いリハビリ室をつくりたい」という点でした。中待合室もつくり、一般の患者さんとリハビリの患者さんの動線を別にして密を回避する工夫もしています。中待合室も広めなのでリハビリしながら待機できるのも好評です。また、機械を入れて物理療法をするのではなく、理学療法士による丁寧な施術を提供したいという願いもかなえることができました。理学療法士とは細かい打ち合わせと日々の連携を大事にして、患者さん一人ひとりに必要なリハビリをできるようにしています。現在、2人の理学療法士がいて、1人はアスレチックトレーナーの資格を持ち、もう一人は高齢者に優しく、それぞれの個性を生かして活躍中です。

先生ご自身もスポーツ整形への思いが強いそうですね。

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子どもの頃から空手、柔道、ハンドボールなど、僕自身もずっとスポーツをしてきました。大学時代に熱中したのはテニスでしたが、ケガをして困ったりつらかったりした経験もあります。だからこそ、スポーツをする老若男女全員に寄り沿った治療を大切にしています。「卒業前の最後の試合なので出たい」という相談があれば、できるだけそうしてあげたい。一方で、休むべき時にはしっかりと休ませるなど、それぞれの思いをくみつつも、長い目で見てスポーツを楽しめるようにしっかりと目標を立てて治療にあたっています。

先進機器も採用しつつ患者と丁寧に向き合う医療を提供

先進機器を取り入れた治療を行っていると伺いました。

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痛みに過敏になっている神経にアプローチして痛みの軽減を図る圧力波治療器の他、さまざまな先進医療機器を取り入れています。例えば、骨密度測定器は基幹病院が設置するようなタイプのもので、骨折したら日常生活に大きな支障がある腰椎、大腿骨の骨密度の測定が可能です。また、血管年齢測定器は動脈硬化由来の血管性間欠性跛行(かんけつせいはこう)と腰部脊椎管狭窄症による神経性間欠性跛行の鑑別に役立てています。間欠性跛行とは少し歩くと痛みやしびれで歩けなくなってしまうという症状で、高齢者の生活の質向上のためにも予防が重要です。古くからこの地域に住んでいる高齢の方もよくいらっしゃるので、健康を見守っていきたいと思っています。

先生が診療する際に大事にしていることを教えてください。

1つは、専門用語を使わずに患者さんが納得できるまで説明をすることです。もう1つは、患者さんにきちんとあいさつすること。診察室に入られたら「こんにちは」、お帰りになる時には「お大事に」と、声をかけるようにしています。きちんと患者さんと向き合いたいので、診察中にパソコンに向かうのも本当は気が進みません。いずれは、僕に代わって患者さんの情報をパソコン入力してくれるスタッフを配置する予定です。現在、当院には2人の理学療法士の他、事務6人、看護師3人、マネージャーである妻が勤務していますが、僕の診療方針に賛同してくれるメンバーに出会うことができました。スタッフには常々「中心は院長ではなく患者さん。皆さん不安で来院しているのだから、不安をどうしたら解消できるか、考えながら対応していこう」と話しています。

今後の展望についてお聞かせください。

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整形外科は「ちょっとしたケガだと行きにくい」と、思われがちですが、どんな些細な症状でも相談してください。「困ったらここを頼りにすれば安心」と、地域の皆さんに思ってもらえるクリニックが理想です。専門性を備えつつ、土台の部分もしっかりしているクリニックなので、遠慮せずにどんどん来てください。これまでのキャリアを生かして診断し、適切な治療ができるスキルも十二分に体得しています。このエリアは「住みたい町ランキング」でもいつも上位。僕もスタッフも「この町に住みたい」と思って定住していますが、本当にいい町なんですよ。地域のかかりつけ医として、末永く近隣住民の方々の健康をサポートし、元気にできたらと思っています。

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