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周東 孝浩 院長、周東 朋子 副院長の独自取材記事

周東クリニック

(前橋市/新前橋駅)

最終更新日:2022/11/22

周東孝浩院長、周東朋子副院長 周東クリニック main

関越自動車道の前橋インターチェンジから車で約5分、前橋市内をはじめ近隣市町村からもアクセスの良い「周東クリニック」。院長の周東孝浩先生と妻で副院長の周東朋子先生が、2022年8月に開院した。孝浩先生は泌尿器科で長年にわたり群馬大学医学部附属病院に勤務してきた経歴をもち、朋子先生も子育ての傍ら皮膚科の研鑽を積んできた。開院にあたり2人は「これからは地域の皆さまをお支えしたい」と意気込みを話す。明るく清潔感あふれる院内は、乳幼児から高齢者まで全世代が快適に利用できるよう配慮されており、駐車場も45台収容可能な広さを確保。「患者さまの健康をお守りするだけでなく、災害時にもサポートできるよう、社会貢献の場としてご利用いただけたら」と孝浩先生。ここでは、開業の経緯や診療での思いなどを語ってもらった。

(取材日2022年9月9日)

地域の健康と安全、快適な暮らしを願って

すてきな雰囲気のあるクリニックですね。

周東孝浩院長、周東朋子副院長 周東クリニック1

【孝浩院長】ありがとうございます。2022年8月に皮膚科医である妻と開院いたしました。私は泌尿器科医として、長年にわたり大学病院に勤務してきました。医師になり20年近い歳月を経た今、改めて地域の皆さまへ恩返しをしたいと思ったのが開院の理由です。大学病院では多くの場合、専門的な治療を終えられた患者さまは、近隣の施設へご紹介するという流れとなっています。そこで地域での受け入れ先の一つとして、私たちにも何かお手伝いできるのではないかと考えたのです。これまでの経験を生かし、大学病院をはじめとする周辺の医療機関とも連携をはかり、地元の皆さまをお支えできたらと。そこで、エリアも前橋と高崎のどちらからでもアクセスのいい、この地に決めました。

開院にあたって、施設のこだわりなどがあれば。

【孝浩院長】幼児からご高齢の方まで、あらゆる世代の人が受診しやすいような施設を心がけています。快適にお過ごしいただくためにキッズスペースを充実させ、待合室も広さを確保しました。
【朋子先生】こだわりはカフェとまではいいませんが、ほっとするような環境づくりです。ただ、もっと早く受診してくだされば良かったのにという状況を少しでも減らしたいので、院内に入ったら安心できるような、居心地のいい空間をめざしました。小さなお子さん連れの親御さんは気兼ねなく、また高齢者の方はお静かにお待ちいただけるよう、待合室ではソファーやカウンター席を設け、お互いが気にならないよう配慮いたしました。

それぞれご専門を選ばれた理由を教えてください。

周東孝浩院長、周東朋子副院長 周東クリニック2

【孝浩院長】私はもともと外科治療に興味があり、そちらに進みたいという思いがありました。その中でも、泌尿器科は手術もしますし内科的な治療もします。またその範囲は腎臓にも及び、透析や移植も行います。そうした幅広い診療にやりがいを感じたためです。
【朋子先生】一番の理由は、大学での担当の先生が皮膚科だったということです。研究室の雰囲気も良くて。皮膚の疾患というのは、患者さまも医師と同じように患部を目にすることができますし、検査や画像を用いて診断していく以前に、まずはぱっと見ていいか悪いか、白黒はっきりつけられるところが魅力でした。今思えば、子育てと両立しながら働きやすいこの科目を選んで良かったと思います。

患者の目線に立ち、思いに寄り添うケアを提供

得意とする治療についてお聞かせください。

周東孝浩院長、周東朋子副院長 周東クリニック3

【孝浩院長】大学病院ではがん治療や手術の他、サブスペシャリティーとして男性更年期の診療にあたっていました。男性の更年期は、女性に比べまだよく知られていません。だからでしょうか、なんとなく調子がすぐれないのを年齢のせいにしている方が多いように思います。原因として、男性ホルモンの低下が考えられますが、そのあたりの治療は私の得意としているところです。該当するのは40代後半から70代くらいまで。症状としては、ほてりや倦怠感、また精神面では意欲の低下など。そういった体と心、両面の症状と性機能障害などが典型とされています。患者さまの症状に合わせて、男性ホルモンの補充や漢方の内服などのご提案をしております。

朋子先生はいかがですか?

【朋子先生】私は、人の話をよく聞くということをモットーとしてきました。ですので、気になることは遠慮なく何でもお話していただきたいと思っています。まだ開業して日は浅いのですが、そのためにも患者さまと信頼関係を築くことを大切にしています。最初にしっかり話を聞き、こちらもきちんとご説明をする。皮膚科はQOLを下げてしまう病気が多く、逆にお肌がきれいになると生活も楽しくなると思いますよ。皮膚科の診療にはそうしたポジティブな気持ちも重要だと改めて感じています。

初診の患者には、特に時間をかけられるそうですね。

周東孝浩院長、周東朋子副院長 周東クリニック4

【朋子先生】そうなんです。まずは患者さまの思いに耳を傾けること。そして治療の選択肢についても、こんなことやあんなことができますよとご説明いたします。やっぱり納得していただくことから始まりますから。また私たち医師は処方をするのも仕事ですが、ただ薬をお出しすればいいというわけではありません。例えば塗り薬では、すり込んではいけないものもありますし、縦ではなく横向きの方が塗りやすいとか、量も少量なのかたっぷり塗るのかなどさまざまです。意外に塗り方が間違っていたり、どうやればよいのかご存じなかったりしますので、その点もしっかりフォローさせていただきます。そうすると、頑張って治療に取り組んでくださる方が多い印象ですね。

地域医療を通じ、社会貢献できる場でありたい

これまでで印象深いエピソードなどはありますか?

周東孝浩院長、周東朋子副院長 周東クリニック5

【孝浩院長】まだ駆け出しの頃、病棟で手術の説明をしたことがありました。大きな手術ではなかったのですが、私が至らず患者さまを非常に怖がらせてしまい反省したことを覚えています。それを教訓に、以降は患者さまの目線に立ち、わかりやすい言葉で話をするようになりました。
【朋子先生】うれしいのは「先生の顔を見ると元気になる」と言ってくださる人がいらっしゃること。これまで医師の前では緊張してうまく話ができなかったのに、ここでは何でも言えて治療にも励めると。私は顔も怖くないですし、やわらかい印象だからでしょうか(笑)。でも皆さま通い続けてくださいますし、以前勤めていたところの患者さまがおみえになることもあります。一旦信頼関係ができると、ご本人をはじめ家族やそのお友達ともつながりが生まれることもあり、この仕事をしていて良かったなと思います。

診療を通じて感じることや、心がけていることなどがあれば。

【孝浩院長】前立腺がんの罹患者数が増えています。血液検査で簡単に調べられ、初期であれば命のかかわることはほとんどなく、いくつもの治療選択しがありますので、まずは検診を受けていただきたいですね。あと尿のお悩みも、特に女性で尿失禁や頻尿でお困りの場合、婦人科へ行かれる方も多いでしょうが、専門は泌尿器科です。ですので、受診のハードルを少しでも下げられればいいなと感じています。
【朋子先生】皮膚の慢性疾患は、治療に時間がかかります。患者さまの意欲を高め、うまくお付き合いしていけるようサポートしていきたいです。日常生活で、病気が忘れられるようなお手伝いができればいいなと。私は、医師と患者は対等であると思っています。小さなお子さんだってきちんと説明をすれば、理解をして頑張ってくれますよね。そんな時は、しっかり褒めて一緒になって喜んでいます。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

周東孝浩院長、周東朋子副院長 周東クリニック6

【孝浩院長】困った時に必要とされる、近隣住民の方々のための場でありたいですね。診療はもちろんですが、例えば災害時にもお役に立てるよう、社会貢献も視野に入れ、地域に根差したクリニックとして成長していけるよう取り組んでいきたいです。
【朋子先生】体調に不安を抱えておられる方、インターネットで調べて一人でもやもやされている方、そんな皆さまに寄り添える存在でありたいと思っています。泌尿器科や皮膚科以外のお悩みでも構いません。夫と相談して、症状に適した先生へのご紹介も行っています。私たちは夫婦であり、同志でもあります。「患者さまのため」という同じ方向をめざし、協力し合えるのが大きな強みです。

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