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池田 繁晴 院長の独自取材記事

たんぽぽ会歯科 東住吉院

(大阪市平野区/針中野駅)

最終更新日:2023/12/18

池田繁晴院長 たんぽぽ会歯科 東住吉院 main

針中野駅から歩いて12分。赤い屋根と白い壁、南欧風の外観がかわいらしい「たんぽぽ会歯科 東住吉院」を訪問した。大阪、兵庫、和歌山に複数のクリニックを展開する医療法人たんぽぽ会歯科グループのクリニックだ。池田繁晴院長は、一見飄々とした見た目だが、話してみると気さくで優しい雰囲気がにじみ出る先生。2023年9月に同グループのおおとり歯科から移ってきた新院長だ。これまでの経験を生かし「根っこの治療」を大切にするというグループの診療方針を実践しながら治療にあたる。クリニックの診療時間は朝9時から夜10時までの年中無休。「仲間と研鑽しながら質の高い治療を追求しています」と語り、患者の納得のいく治療をめざす池田院長に、診療のポリシーや患者への思いを聞いた。

(取材日2023年10月24日)

休診日なく、朝9時から夜10時まで治療が受けられる

新院長のご就任おめでとうございます。クリニックの特徴について教えてください。

池田繁晴院長 たんぽぽ会歯科 東住吉院1

ありがとうございます。当クリニックは医療法人たんぽぽ会歯科グループ9番目のクリニックとして2020年に開業しました。グループ共通の特徴として、休診日がなく朝9時から夜10時まで診療しています。診療時間が短いと、患者さんも予約が取りづらく通院する上でのネックになると思います。当院は診療チェアの台数も多いので、「急に歯が痛くなったので、今日診てもらえますか?」といった患者さんでも、少しお待ちいただくことで受け入れ可能です。待ち時間の短縮も図っていて、一つ一つの治療に必要な時間数を計算し、できるだけ多くの患者さんを診ることができる体制をめざしています。いつでも身近ですぐに行けるクリニックでありたいと思います。

地域性や患者層はいかがでしょうか。

20代から50代くらいまでのお仕事をされている方が多いですね。平日の夕方や夜、ほかのクリニックが開いていない時間帯や日曜は特に多く来院されます。ご高齢でも、役員をされている方など現役でお仕事を持っていらっしゃる方が多いので、お口への意識が高いように感じます。また歯科医師の高齢化が進んで、通うクリニックがなくなったとか、新型コロナウイルス感染症の関係で診療時間が短縮されていて、仕事終わりに行けるところがなくなった、とおっしゃる方もいらっしゃいます。僕はこれまでおおとりや和歌山などで勤務してきたのですが、地域によって患者さんの雰囲気も違うと思います。東住吉院の患者さんはおっとりとしていて穏やかな印象ですね。

他の歯科医師との連携面での工夫はありますか。

池田繁晴院長 たんぽぽ会歯科 東住吉院2

診療時間が他のクリニックと比べてとても長いので、歯科医師同士の連携をとても大切にしています。僕自身も、大変なときこそ仲間がいるありがたさを感じますね。クリニック全体の治療レベルを上げるためには、他の歯科医師と対等な立場で接するようにしています。上から指導するというよりも、知識を共有し提案するというスタイルを大切にしています。年齢は関係なく、どの歯科医師にも敬語で話すのも工夫の1つ。相手に素直に受け止めて実践してもらうためには、優しく伝えたほうが効果的だと思うのです。他の歯科医師には、クリニックの方針を理解してもらい、丁寧な対応をしてもらえたら良いと思います。患者さんへの声かけでも道具の扱いでもそうですが、忙しいときこそ「丁寧さ」を意識しているだけで、患者さんの印象も変わると思うのです。皆で気持ち良く仕事をして、患者さんにも喜んでもらえる歯科治療をめざしたいですね。

基礎をしっかり、根っこの治療に注力

力を入れている治療について教えてください。

池田繁晴院長 たんぽぽ会歯科 東住吉院3

日本はまだまだ欧米に比べて少し遅れていますが、当クリニックでは根っこの治療をしっかりやっていく方針です。根っこの治療というのは歯科治療の基礎にあたる部分。ここをきちんとすることで、できるだけ長く自分の歯を保存することも望めます。グループとしても「根っこの治療」に力を入れていますね。たんぽぽ会歯科ほど、この治療に力を入れているところを僕は知りません。僕自身も若い頃は、実際に抜歯された歯や模型を使って何千本も練習してきました。「根っこの治療をしっかりできるようになれば自ずと他の治療も身についてくる」というのが理事長の考え。基礎の治療にしっかり力を入れることで、自然と患者さんにも信頼してもらえると思います。

理事長から他にどのようなことを学びましたか。

理事長自身が、治療の手の速さや時間感覚を大切にされている方でした。一般的に治療時間が短いほど、予後が良いことが望めるといわれています。医療はこの時間感覚が普通かもしれませんが、歯科医師はこの感覚があまりない人も。理事長からは「しっかりとした治療を効率的に行う」ことを学ばせていただきました。理事長が治療する姿を見て、患者さん1人あたりにかける時間の感覚について見て覚えました。今もこの感覚は役立っていて、歯に触る時間を短くしながら、効率的な治療をめざしています。僕だけでなく他の歯科医師にも、同じようなレベルの治療をめざしてほしいと考えています。せっかく当クリニックに勤務してくれているので、根っこの治療や治療の時間感覚、良い材料や道具を共有しながら、質の高い治療を追求してもらえたらと思います。

診療で気をつけていることは何でしょうか。

池田繁晴院長 たんぽぽ会歯科 東住吉院4

歯科治療もサービス業だという考えのもと、まずは患者さんのお話を丁寧に伺って、希望に沿った治療をめざしています。もちろん、歯科医師としての意見や治療の選択肢はお伝えします。その上で、どのような治療をどこまでするのかは患者さんの選択です。一方的に押し付けられて始めた治療はうまくいかないもの。ですから、ご本人が納得して選んだ治療を一生懸命行うようにしています。患者さんにも「不安や悩みがあれば、家に持ち帰ってゆっくり考えてください」とお伝えするようにしています。痛みがある場合を除いて、焦って治療する必要はないのです。

カウンセリングだけでも気軽に来院してほしい

歯科医師をめざしたきっかけやご経歴をお伺いします。

池田繁晴院長 たんぽぽ会歯科 東住吉院5

僕の家系は、江戸時代から薬剤師をしていました。父やその兄弟、僕のいとこも皆、薬剤師をしています。僕も小さい頃から医療系に憧れがありましたが、父と同じ職業になぜか抵抗があって(笑)。医師をめざしたもののその過酷さに少し疲れてしまい、九州歯科大学に入学することに。周りには仮面浪人で医学部をめざす仲間も多かったですが、僕は「もう少しこのまま続けてみよう」という気持ちでした。もともと手先が器用だったので、今となっては歯科医師になって良かったと思います。九州歯科大学を卒業した後、湯川歯科医院で3年ほど勤務。そこで当時院長を務めていたのが、たんぽぽ会歯科の理事長でした。歯科治療の基礎を徹底的に学ばせていただいたので、本当に感謝しています。堺市のおおとり歯科の開院が決まり、そちらでは17年ほど院長を務めさせていただきました。

歯科医師として印象に残っているエピソードはありますか。

まだ歯科医師としても駆け出しだった、湯川歯科医院の勤務医時代のことが印象的です。治療の基礎を毎日練習しながら「入れ歯の勉強になるから」と、往診にも行かせていただいていました。そこであるおばあちゃんが「趣味でやっててうまいことできたから」と、切り絵をくれたのです。本当に上手にできていて、僕自身も気に入ったので、20年以上たった今でも部屋に飾っています。小さなことですが、若手で未熟ながら一生懸命やっていた僕からすると「患者さんに受け入れてもらった」という感覚があってうれしかったのを覚えています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

池田繁晴院長 たんぽぽ会歯科 東住吉院6

「根っこの治療を大切にする」という診療方針は今までと変わらず、今後はクリニック全体で治療のレベルアップを図っていきたいと思います。受診イコール治療ではないので、まずは一度お話をしに来ていただければと思います。話を聞いて納得したら治療に進むでも良いですし、クリニックに来たから治療しないといけない、と気負う必要はありません。まずはカウンセリングだけでも、気軽にご相談ください。

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