やりっぱなしの健康診断にしないことが大切

最終更新日：2024/04/02 08:33

　健康診断を受けて異常が見つかり、治療や精密検査を勧められても、放置してしまうことありませんか。
特に働き盛りの世代では放置してしまう方が多くみられます。
全国健康保険協会と国立国際医療研究センターの研究によると、早期受診することで心血管系の疾患リスクが大幅に減少することが示されています。研究は35歳から75歳の方を対象に、「血圧」「空腹時血糖またはHbA1c」「LDLコレステロール」「尿蛋白」の異常がある未治療の方に焦点を当て、健診後4年間の追跡調査を行いました。その結果、健診で異常を指摘されても受診をしなかった人に比べて、3ヶ月以内に受診した場合、入院リスクが22%減少し、死亡リスクも低下することが分かりました。受診が早ければ早いほど、リスクが減少します。がんの疑いがある場合多くの人が即受診する一方で、心血管系の異常でも早期受診が大切です。異常が見つかったら直ちに受診し、「要治療」、「要精密検査」と判定されたら、速やかに対応を。受けた健診を活かし、自己メンテナンスに役立ててください。健診で要精査と指摘された方は、適切な医療機関への受診をお勧めします。


医療法人順秀会　
一社内科院長
青山大輔