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青山 大輔 院長の独自取材記事

一社内科・小児科

(名古屋市名東区/一社駅)

最終更新日:2023/08/02

青山大輔院長 一社内科・小児科 main

一社駅から徒歩1分のビル1階にある「医療法人順秀会 一社内科・小児科」。名古屋市内に7つのクリニックを有する医療法人施設の一つ。開業した2022年の7月は、新型コロナウイルス感染症のまん延時期で、同院にも子どもから高齢者までの発熱患者があふれ、対応に追われた。「スタッフも一丸となって地域医療に尽くしたことで、コロナ受診をきっかけにその後もホームドクターとして利用してくださる患者さんが多いです」と話すのは、青山大輔院長。小児がよくかかる呼吸器疾患も熟知する呼吸器内科が専門のドクターだ。子どもの頃から体が弱く、肺炎にもなったという青山院長は、患者の立場に立ってわかりやすい説明を心がけるという。常に謙虚な姿勢で患者に寄り添う青山院長に、関連クリニックとの連携やクリニックの診療について話を聞いた。

(取材日2023年6月29日)

健診に注力して未病を治し、健康寿命を延ばす

こちらは、医療法人のいくつかあるクリニックの一つだそうですね。他のクリニックとの連携はありますか?

青山大輔院長 一社内科・小児科1

医療法人順秀会には、当院の他に6つのクリニックが名古屋市内にあります。私は呼吸器内科が専門ですが、他の系列クリニックには循環器内科や消化器内科、内分泌内科、泌尿器科、婦人科などの専門医師が在籍していますから、診療科が点在する総合病院のような感じだと思っていただければわかりやすいかもしれません。気軽に受診でき、かつMRIや胃カメラ、心エコーなどの検査が必要になった場合や専門の医師が診た方がいい場合など、連携するクリニックで専門性の高い医療が受けられることは患者さんにとって大きなメリットです。また、医療情報を共有化しているので同じ画像をみながら、同僚医師に意見を聞くこともできます。また休日に具合が悪くなっても、土曜日の午後と日曜日も診療をしている順秀会・東山内科で診察を受けていただくことも可能です。

どんなクリニックをめざしていますか?

順秀会の理念である「己のためではなく、他人のために生きること、それが医の本業である」を継承し、地域住民の皆さまに信頼されるクリニックをめざしています。診察治療はもちろん、医療法人全体でも特に注力しているのは健診です。専門医師が多数在籍する強みを生かし、病気を予防していきたいと考えています。一社内科・小児科では「未病を治し、健康寿命を延伸する」を目標に、消化器内視鏡検査、CTやMRI、大腸3DCT、心臓CTなどの検査機器が充実する順秀会医院と連携し、多様なニーズに対応した健診を行っています。健診を受け、再検査が必要となったにもかかわらず放置されている方もたくさんいらっしゃると思います。二次検査の必要性や治療法などを丁寧に説明し、「やりっぱなしの健診」にしないことも重要と考えます。また、生活習慣病については、各専門医師の意見を集約した治療戦略で、最新の知見に基づいた治療を行っています。

どんな病気の患者さんが多いですか?

青山大輔院長 一社内科・小児科2

大人では生活習慣病の方が多いです。高血圧症、脂質異常症、2型糖尿病、高尿酸血症等への治療に際しては、動脈硬化検査の一つである頸動脈エコーを行い、結果説明指導も行っています。呼吸器疾患では咳が続く方の受診が多いです。喘息では吸入器を使用しますが、吸入の仕方が重要ですので、院長と一緒に動画をみてもらい吸入指導を行っています。また、酸素療法、睡眠時無呼吸症候群に対する検査治療の方も増えています。小児では、圧倒的に呼吸器感染症による発熱、咳症状の受診が多いです。インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症をはじめ、ヘルパンギーナ、溶連菌感染症、RSウイルス感染症などさまざまな感染症があります、重症化を防ぎ感染を広げないためにも早期に診断し治療につなげることが大切です。また最近では小児喘息の方の受診も多く、吸入デバイスを追加するなど工夫して治療しています。

患者の希望にも耳を傾けながら治療を選択

これまでのご経歴について教えてください。

青山大輔院長 一社内科・小児科3

富山大学医学部を卒業し、同大学付属病院で研修を終えた後、神戸百年記念病院、成田赤十字病院の内科と救急で経験を積み、刈谷豊田総合病院の呼吸器内科に勤務しました。名古屋大学大学院の病態内科学呼吸器内科で博士号を取得した後、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院(中村日赤)の呼吸器内科部長を経て当院の院長となりました。20年以上、内科および呼吸器内科に従事してきた中で、大変多くの患者さんにお世話になってきました。その経験を多くの方に少しでも生かせるように日々、努力しています。喘息、COPD、感染症、睡眠時無呼吸症候群をはじめ、がん治療にも長く従事してきました。酸素療法やがんに関連するご相談にも対応しています。

そもそも、どんなことがきっかけで医師になられたのですか?

話せば長くなりますが、根本にあるのは、子どもの頃に体が弱くてよく熱を出してクリニックにお世話になっていたことでしょうか。小学生と中学生の時に肺炎にもなり、その時に抗生剤と点滴ですぐに対処してもらったことが、大きなきっかけになりました。その後医学部に入って幅広く勉強する中で、意識していた訳ではありませんが、最終的に呼吸器内科を選んだのもそういった子どもの頃の経験が心に残っていたのかもしれません。大人になってからは健康になりましたし、石橋をたたいて渡るタイプなのでけがもしたことはありませんよ。趣味のスキーでも慎重にスピードを出さずに滑っています(笑)。危ないので急斜面も行かないですよ。

診療ではどんなことに気をつけていますか?

青山大輔院長 一社内科・小児科4

先ほど、やりっぱなしの健診にしないようにとお話ししましたが、痛いとか苦しいという実感がなければ再検査に行きたくないというお気持ちはよくわかります。ですから、健診後の説明では、大きな病気になる前にリスクを減らすことの大切さを丁寧に説明することを心がけています。また、治療の提案についても、患者さんの希望を尊重するようにしています。例えば、コレステロール値が高い場合、患者さんの中には「まだ薬は飲みたくない」と言われる方もたくさんいらっしゃいます。そういう時には無理強いはせずに、栄養指導だけで様子を見るなどして、半年後の検査結果でまた診断しています。患者さんと対話をしながら治療を進めることが大事ですね。

専門性を生かした地域のかかりつけ医をめざす

最近の診療で気になる疾患はありますか?

青山大輔院長 一社内科・小児科5

女性の更年期障害はよく知られていますが、潜在的に男性の更年期障害というのが、最近多いように感じます。気力が出ない、うつ症状がなかなか取れないと訴える男性の血液検査をしてみると、血中のテストステロン値が低下している場合があり、これは中年男性の危機に関連します。男性の更年期障害の方は、睡眠時無呼吸症候群を合併している方も多くいらっしゃいます。その場合でも、当院では睡眠時無呼吸症候群の検査治療にも力を入れていますから、同時に治療を進められます。男性の更年期障害の治療にはテストステロンの補充療法を行うのですが、その場合、睡眠時無呼吸が悪化する場合もありますから、しっかりと状態をみながら治療を進めていく必要があるのです。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査治療にも注力されているのですね。

生活習慣病を合併されている方が多いのが特徴です。肥満症や治療抵抗性の高血圧症にSASが合併しているケースがあります。睡眠時無呼吸症候群が疑われる方には、ご自宅で寝る時に簡易的な機器を装着して検査を行っています。結果、重症SASと診断された方へはCPAP(シーパップ)療法も行っています。検査希望の方は気軽にいつでもご受診ください。肥満症についても、医療法人全体で肥満専門の外来を設け、医学的根拠に基づいた8つの肥満対策で治療をしています。肥満の種類や原因を鑑別診断し、個々に適した栄養指導や薬物治療、運動指導などを行っていきます。

患者さんや地域の方々へメッセージをお願いします。

青山大輔院長 一社内科・小児科6

私は日本内科学会の総合内科専門医でもありますから、全身の不調から総合的に診断しています。どんな症状でも、不安なことがあれば気軽に受診してほしいですね。呼吸器疾患という専門性を生かしながらかかりつけ医として、健康管理や予防医学に努めていきたいと思います。お声がけしていただいた近隣保育園や幼稚園には感謝しつつ園医・嘱託医の責務を果たせるよう努めています。これからも園児の皆さんとのふれあいを大切にしながら成長を見守れたらうれしく思います。今後も地域の皆さまに信頼される内科・小児科医院になれるよう研鑽を積み、邁進していきます。

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