田尻 友恵 院長の独自取材記事
錦糸町皮膚科内科クリニック
(墨田区/錦糸町駅)
最終更新日:2024/05/23
JR総武本線錦糸町駅南口から徒歩約3分、京葉道路沿いにたたずむ「錦糸町皮膚科内科クリニック」。サロンのような品の良い空間づくりにもこだわった田尻友恵院長は、専門としている皮膚科をベースに美容皮膚科、内科、アレルギー科などを標榜し、幅広く診療を行っている。乳幼児から90代まで年齢も性別もさまざまな患者が訪れるが、皮膚に限らず身近な不調を丁寧に診ていくプライマリケアに注力する。2022年に開業した後も、新たに2階に増床したり、二診体制を整えたりと走り続けてきた。実は2児の子育て真っただ中でもある田尻院長。プライベートな素顔にも迫りつつ、クリニックの特色や診療において大切にしていることなどを詳しく聞いた。
(取材日2024年3月19日)
皮膚科を入り口としたトータルケアをめざすクリニック
まず、クリニックの特色を教えてください。
当院は皮膚科をメインとして、内科、アレルギー科、ペインクリニックといったさまざまな医療を地域の皆さまに提供しているクリニックです。お肌は外側からだけではなく内側からの治療が必要なことも多いため、これまでさまざまな領域の研鑽を積んできました。だからこそ、食物アレルギーからの肌荒れや消化器の不調の診療なども得意としています。アレルゲンを特定しにくいケースでも、さまざまなアドバイスをさせていただきますので、ぜひご相談ください。また、便秘症の方も皮膚のトラブルを起こしやすいのですが、まず便秘を治さなくては肌のお悩みも解決しません。皮膚を入り口としてアレルギーや内科疾患に至るまでのトータルケアをしていきたいと思っています。
美容皮膚科にも力を入れているそうですね。
皮膚科は保険診療を基本としつつ自由診療も含めた幅広い選択肢を用意しています。最初は保険診療で受診して、自由診療に進む患者さんも少なくありません。おかげさまで患者さんも日に日に増え、よりスムーズに受診していただくため2023年7月に2階を美容皮膚科専門のフロアとしてオープンしました。4つの完全個室には、しみ、ニキビ痕などお悩み別にアプローチできるよう、美容に関する機器を置いています。施術前後の変化をしっかり見て確認していただきたいので、パウダールームの照明にもこだわりました。エキシマライトなどの保険診療を行う1階は白とライトブラウンを基調にしたバリアフリーの誰でも親しみやすい雰囲気にしましたが、2階はダークブラウンをベースにがらっと変えています。ラグジュアリーホテルをイメージしたのですが、1階との違いなどを楽しんでいただければうれしいです。
医師の体制も新しくなったと伺いました。
できるだけ患者さんの待ち時間を少なくしたいので、私が一人で診ていた頃は予約枠を制限するなどしていました。今回新たに医師の数を増やして平日は二診体制、土曜は三診体制としましたので、より予約しやすくなったのではないでしょうか。基本的に皮膚科を専門とする医師たちですが、土曜日は内科を専門とする医師もいます。金曜と土曜は男性医師もいますので、ご希望される方も多いですね。やはり、デリケートな部分などは同性に診てもらいたいというのは男性も同じです。皮膚科の患者さんはどこも女性が中心で当院も確かにそうですが、男性も通いやすいようにと心がけています。頭髪、イボなどのお悩みの他、ほくろなどお肌が気になる美意識が高い男性も年齢を問わずいらっしゃいますからね。
機器類や薬を自ら試し、実体験を診療に生かすことも
先生が医師を志したきっかけやご経歴を教えてください。
私が小学生の頃に祖母が入院していたことがあり、その時の主治医の先生に感銘を受け「医師ってすてきな仕事だな」と思ったんです。祖母はもちろん、家族の話も親身になって聞いてくださる先生でした。たくさんの患者さんを担当して忙しいのを感じさせず、一人ひとりに心を込めて向き合うその先生のお姿を目標としてきました。北里大学卒業後は東京医科歯科大学、東京慈恵会医科大学、都内の総合病院やクリニックに勤務してきましたが、その間も開業はずっと念頭にありました。開院して初めて錦糸町とご縁ができましたが、活気あふれる都会でありながら下町らしさも残っていて今ではすっかり魅了されています。近隣からいらっしゃる患者さんが多いのですが気さくで明るくて良い方ばかりで、日々の仕事の励みにもなっていますね。
皮膚科の仕事の面白さ、醍醐味はどういったところにありますか?
やはり目ですぐにわかるところでしょうか。処方したお薬で患部の状態がどのように変化していくかなど、治療の経過を一目で確認できますからね。「皮膚は最大の臓器」とよくいわれますが、患者さんと医師がともに力を合わせて「がんばるほどきれいにつながる臓器」でもあると思っています。保険診療、自由診療とさまざまな方法があり、患者さんとしっかりと相談しながら「一緒に取り組んでいる」ことを実感しやすいところにも魅力を感じています。また、私自身もいろいろな肌トラブルがあり、お薬や機器類も一通り自分で試してから導入しているんです。作用の出方には個人差がありますが、使用感だけではなく「こう使ったら荒れてしまうこともあるので注意してください」など私の経験も踏まえてお伝えするようにしていますね。
診療にあたって大切にしていることは何ですか。
医師であれば、適切な診断や症状に見合うお薬を処方することは当たり前にできることですよね。そうしたプロセスを事務的に行うのではなく、患者さんと丁寧にコミュニケーションを重ね、わかりやすく説明することを意識しています。患部をしっかり見て、触って診断することはもちろん、患部の画像を撮影しておき、次回来院した際に比較できるようにもしています。変化がわかれば「家でもがんばって薬をきちんと塗ろう」と患者さんのモチベーションも高まると思うんです。また、薬剤のメリットだけではなくデメリットも詳しくお話ししています。一時的に強い反応が出て驚いた患者さんが薬を止めてしまうのを避けたいからですね。副作用を乗り越えるための方法というものもありますし、皮膚科は長く診ていかなければいけない症状も多いので、患者さんが少しでもストレスなく治療を続けられるようにサポートしていきたいと思っています。
目の前にいる患者とのコミュニケーションを大切に
今後の展望についてお聞かせください。
さらに医師の数を増やして新しいフロアに増床するか、もしくは分院を作るといったことができたらいいですね。錦糸町駅南口は皮膚科が少なくお困りの方が多かったのも開業理由の一つだったのですが、そんな場所が他にもあれば新しく始めてみたいとも思っています。また、現在のところオペはすべて総合病院を紹介している状態ですが、いずれは院内で対応できるようにしたいです。粉瘤などでお困りの方も結構いらっしゃるので、形成外科の先生にも加わっていただけたら理想的ですね。これからも、よりスムーズな診療のために変化を続けていきたいですが、スタッフ全員、目の前の患者さんとのコミュニケーションを大事にする姿勢は変わらずにいたいです。
お忙しい毎日ですが休日はどうお過ごしですか。
わが家には2人の娘がいるので、休日は平日のぶんも取り戻すように一緒に過ごしています。千葉方面にグランピングに出かけて自然の中で昆虫を捕まえる……といったこともしていましたが、娘たちも少し成長して、この頃はお肌がつるつるになる温泉に興味津々です(笑)。お休みの日のお出かけ先は、最近はもっぱら温泉が多いですね。でも、近所の公園を子どもたちと散歩するだけでも、私にとってはリフレッシュになっています。子育てと仕事の両立は私一人ではとてもできないことでした。家族やまわりのサポートがあってこそ成り立っているので、日々感謝しています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
皮膚のことはもちろん、皮膚以外でも「どの科に行ったらわからない」とお困りの方も気軽にご相談ください。内科なども標榜するプライマリケアを行うクリニックとしてこちらで診ていくこともできますし、必要があれば適切な医療機関へ紹介することもできます。また、美容に興味があるものの最初の一歩をためらっている方も、当院ならば保険診療も行っていますし足を踏み入れやすいのではないでしょうか。気になることがあるならば一人で悩まずにお立ち寄りいただけたら、たいへんうれしく思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは・AGA治療/5500円~
・炭酸ガスレーザーによるしみ治療/1200円~
・ルビーレーザーによるしみ治療/2200円~
・光治療器によるしみ治療/2200円~
・ニキビ痕治療/5500円~