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佐鳥 圭輔 院長の独自取材記事

さとり循環器・内科クリニック

(前橋市/新前橋駅)

最終更新日:2022/09/12

佐鳥圭輔院長 さとり循環器・内科クリニック main

前橋市大利根町、前橋長瀞線の通り沿いに位置する「さとり循環器・内科クリニック」。同町の位置する東地区で生まれ育った佐鳥圭輔先生が「自身のホームグラウンドの地域医療に貢献したい」という想いを抱き、2022年6月に開業。佐鳥院長は前橋市を拠点とし、県内の基幹病院にて循環器内科に勤務した経験を持つ心臓のエキスパート。これまで培った知識と経験を、循環器内科専門のクリニックが少ない同エリアの地域住民に還元したいと語る。「患者さんとお話しするのが好きなんです」と優しく誠実感のあふれる口調でインタビューに答える佐鳥院長。プライベートでは3児の父として子育てに奮闘し、日々の診療では地域の身体の悩みに笑顔で真摯に向き合う。これからの地域医療を担う頼れる「かかりつけ医」がまた1つ誕生した。

(取材日2022年7月22日)

ホームグラウンドである前橋市大利根町に貢献したい

開業にあたり、この場所を選んだ理由をお聞かせください。

佐鳥圭輔院長 さとり循環器・内科クリニック1

私は当院があるこの東地区で生まれ育ちまして、そのまま医師になるまでの期間を過ごしました。医師になってからも勤務先は前橋赤十字病院や群馬大学病院など前橋を拠点に活動をしてきました。ですので、開業するのであれば「地元で」と、考えていました。開業を視野にコンサルタント会社に土地探しをお願いしたところ、何軒か候補がある中で実家がすぐ近くのこの場所も挙がりました。生まれ育った地域ですので、地理的にもよくわかりますし、何よりもこの周辺には循環器内科を専門とするクリニックもなかったことから、私が培ってきた専門性を地域の皆さんに還元できるのではないかと考えました。また、以前はファミリーレストランが建っていたこの場所は、主要道路からもアクセスがしやすく、遠方の方も来院しやすいのではないかと思いました。駐車場も30台設け、薬局さんも隣に開業してくれて、利便性の高い環境を整えることができたのではないでしょうか。

6月に開業されたばかりですが、どのような患者さんがいらしていますか?

そうですね、ご高齢の方については高血圧症や糖尿病などの生活習慣病が中心ですが、循環器内科専門のクリニックが近くにできたということで心臓が気になるので診てほしいという理由でいらっしゃることも多いですね。若い世代の方は、健診などで血圧やコレステロール値を指摘された方や、腹痛や浮腫みの相談など、来院理由はさまざまですね。意外と思われるかもしれませんが、浮腫みが起こる原因には心臓や腎臓などが関係していることがありますので、長引く浮腫みに悩まれている方は一度循環器内科を受診されるといいと思いますよ。

循環器内科とは具体的に体のどこが専門なのですか?

佐鳥圭輔院長 さとり循環器・内科クリニック2

主に血管と心臓に関連する症状・疾患が、循環器内科の診療範囲となります。高血圧症や糖尿病、高脂血症などが基礎にあって血管に動脈硬化を生じることで、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳梗塞が起こってきますので、発症予防のためにお薬の治療が重要です。また心臓の病気の症状はご存じでない方もよくいらっしゃいますが、胸が苦しい、息切れがする、動悸がするなどが多くみられるもので、代表的な病名としては前述した虚血性心疾患、心不全、不整脈になります。それらの病気に対して投薬治療はもちろんですが、カテーテル手術やペースメーカーの手術を行うこともありますので、内科でありながら外科的な仕事もするのが循環器内科の医師です。私も開業前は病院に勤めていましたので、月に1~2回はメスを握っていました。

亡き母を想い医師を志し、循環器内科の道へ

医師を志し、循環器内科をご専門にされたきっかけはございますか?

佐鳥圭輔院長 さとり循環器・内科クリニック3

漠然と「医者ってかっこいいな」と幼少期から思っていたことが前提にありますが、一番影響があったのは小学校6年生の時に母が病気で亡くなったことです。命を救える仕事に、そして人の命に関わる仕事に興味を持ちました。循環器内科を専門としたのは、母が亡くなったのが心臓の病気だったこと、それが一番大きな理由です。また循環器の場合、重症の患者さんは医師である自分が適切な治療を行わないと亡くなってしまうこともあります。逆に言うと、きちんと処置をすれば回復をめざすことができ、退院まで見届けることもできるでしょう。その道のりのスピード感がとても早いのが循環器内科の特徴の1つではないかと考えています。

なぜ開業しようと思われたのですか?

循環器内科はやはり重症の患者さんも多いですし、悪くなることもあります。また、前職の病院はドクターヘリがあり、県内の重症患者が集まる病院です。そこに勤めていたことに不満があったわけではありませんし、忙しいのも嫌いじゃありませんでした。体力的にキツくなる年齢ではまだありませんし、しばらく勤務医を継続するつもりでいました。しかし、長い目で見て体力的にキツくなってから次のキャリアを考えたのでは、移行がスムーズではないなと考えました。また、子どもと過ごす時間などライフスタイル全体を考えたときに、少しだけ開業に興味が湧きました。そこでセミナーに出席し「いいところがあったらいずれは」とお願いしたところ、意外と早くいい場所が見つかって、トントン拍子という感じです。

開業してよかったと思われることは?

佐鳥圭輔院長 さとり循環器・内科クリニック4

まだ専門性を生かせる疾患をお持ちの患者さんは少数ですが、「近くにできてくれて良かったです」と多くの方に言っていただき、とてもやりがいを感じています。近くには団地もあり、ご高齢の方も多くお住まいのエリアです。運転免許を返納された方も多く、歩いて来院できる当院は、地域の皆さんの受け皿にもなれたのではないかと思っております。また、当院では発熱の外来専用の部屋を玄関も別にして設けています。「熱があっても診てくれる病院が少ないので、助かります」という声も頂いています。今のところは、発熱の外来もスムーズに対応できていますので、そういった意味でも微力ではありますが、地域の皆さんのお役に立てているのではないかと感じております。

地域にとっての「何でも相談に乗れる医師」になりたい

こちらならではの治療はございますか?

佐鳥圭輔院長 さとり循環器・内科クリニック5

特別な機器を取りそろえているわけではありませんので、ここならではというわけではありませんが、検査機器は厳選したものをそろえました。エコーは画質も良く、病院で使われているものと同等レベルです。心電図や骨密度検査はデジタル化したものでそろえ、タイムロスも少ないです。これまでも心臓疾患だけではなく、さまざまな疾患を経験してきましたので、当院の診療範囲でなるべく入院せずに済むように、早期回復へつなげられるように診察したいと心がけています。このまま当院で診ていていいのか、病院と連携をとったほうがいいのか、そこの判断ミスはないように引き続き診療の精度を高めていきたいと思っています。

診療で心がけていらっしゃることは?

笑顔で接することですね。あとは、お話をよく聞くことを心がけています。診療に関することはもちろんですが、病気のことだけではなく、生活全般やご家族構成、どれくらい歩けるかなどです。それらは診療の質を上げることはもちろん、患者さんの心理的な安心感にもつながると思っております。それに、私自身も患者さんと話すことが好きなんです。まだ来院数はけっして多くはないので一人ひとりの診療にじっくり取り組めていると思いますが、今後患者さんが順調に増えてくれればお待たせしてしまう機会も出てくると思います。そうなった時でも「ここの先生はしっかり話を聞いてくれるよね」と言っていただけたらうれしいですね。

今後の展望をお聞きかせください。

佐鳥圭輔院長 さとり循環器・内科クリニック6

地域の患者さんにとって「何でも相談できる医師になりたい」と思っております。特に専門とする心臓疾患に関しては一般の地域のクリニックでは対応が難しいような方でも積極的に受け入れて他の病院の受け皿になりたいと思いますので、設備面も含めて診療の精度を上げていきたいと考えています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

いろいろな病気を抱えている方がいらっしゃると思いますが、ぜひ一度受診していただければと思います。しっかりと笑顔でお話を聞くことには自信があります。特に心臓の疾患を抱えている患者さんには、これまでの経験を生かした質の高い医療を提供できると自負しておりますので、気軽にご相談ください。

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