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鈴木 ゆめ 院長、鈴木 伸一 先生の独自取材記事

関内ゆめクリニック

(横浜市中区/関内駅)

最終更新日:2025/02/12

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック main

関内駅から徒歩4分、大通り沿いにある「関内ゆめクリニック」。脳神経内科を専門とする鈴木ゆめ院長は横浜市立大学附属病院に長年勤務する中で「患者さんの健康的な生活をもっと近くで支えたい」という思いを持ち、2022年に開業。夫である鈴木伸一先生も2023年4月から本格的に診療をスタートした。心臓血管外科を専門とする伸一先生が加わったことにより、循環器疾患の予防と治療にもますます注力している。駅近の通いやすく居心地良いクリニックにして、診療の専門性は大学病院さながらで、その上地域の病院との連携も迅速。さらには熟練の看護師やスタッフたちとのチームワークでホスピタリティーも抜群。2人の先生がここでどんな医療を実現しようとしているのか、じっくり話を聞いた。

(取材日2024年12月16日)

大学病院で長くキャリアを積んだ医師が二人三脚で診療

まず、ゆめ院長が医師になったきっかけなどを教えてください。

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック1

【ゆめ院長】もともと精神科の医師になりたかったのですが数学が苦手で(笑)、高名な心理学の先生がいると聞いた一橋大学社会学部に進みました。ただ、心理学は精神分析が中心で治療ができないのが歯がゆく、やはり、医師をめざそうと大学卒業後に横浜市立大学医学部を再受験したんです。その後、同大学附属病院にできたばかりの脳神経内科に入局し、ALS(筋萎縮性側索硬化症)やアルツハイマー型認知症などの変性疾患を診てきました。特に認知症については数多くの研鑽を積み、書籍も2冊ほど書いています。大学病院には30年間勤務し、最後の6年間は一般内科教授・部長として生活習慣病などにあたる機会を得たのも今に生かされていますね。

次に、伸一先生のご経歴などをお聞かせいただけますか。

【伸一先生】子どもの頃に喘息があり、かかりつけ医への憧れもあって小児科医になろうと横浜市立大学医学部に進学しました。その頃は喘息も落ち着いてサッカー部のキャプテンとして東日本国公立医学生サッカー大会で優勝し、得点王でもあったんですよ。医学を学ぶうちに外科への興味を抱くようになり、中でも心臓血管外科は修練が必要と聞きチャレンジすることにしました。同大学附属市民総合医療センターを経てテキサス大学ヒューストン校に留学、大動脈の分類をつくったことで知られる先生のチームで学ぶことができたのは幸運でしたね。詳細な手順からチームのつくり方まで日本に持ち帰ることができました。

大学で非常に実績を積まれた上で開業されたのはなぜですか?

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック2

【ゆめ院長】脳って体の上に乗っていますよね? ですので、脳を診るにはそもそも体全体の診療も必要で、私自身全身に興味を持って診察を行ってきました。それが、先ほど申し上げたように大学病院勤務の最後の6年間、横浜市立大学附属市民総合医療センターの一般内科の配属になったんです。まさに「何かから授けられた仕事」だと思いました。周囲のさまざまな専門の先生から研修医のように吸収し、あらためて全身を診るトレーニングをすることができたんです。それで開業への意識が高まりました。実際、開業してからも3つの大きな助けがあって、その一つはあらかじめ参加してくれることになっていた夫と今一緒に診察をすることができ、私の目の届かない範囲を担ってくれていること。そして、素晴らしいスタッフに恵まれ、当院のチームワークは最高だと思っています。

専門性を生かし脳と心臓を中心に全身の健康を守る

異なる専門性を持つベテラン医師が2人いて、患者さんも心強いですね。

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック3

【ゆめ院長】脳神経内科と心臓血管外科・循環器内科、一見異なる分野のようですが、実は密接に関連しています。例えば、めまいやふらつきといった症状は、脳神経内科的な原因だけでなく、循環器系の問題が隠れていることもあります。私が脳神経内科の医師として初期診療を行い、必要に応じて伸一先生に相談することで、迅速かつ適切な診断と治療につなげることができます。
【伸一先生】心臓血管外科の医師として長年培ってきた経験を生かし、循環器疾患の早期発見・早期治療に力を入れています。動脈硬化は心臓だけでなく脳にも影響を及ぼし、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な疾患につながる可能性があります。当クリニックでは、頸動脈や心臓の超音波検査など、新型の検査機器を導入し、早期発見に努めています。また近隣の医療機関との連携で、CTやMRIなどの検査が必要な場合でも迅速に対応できます。

現在、どのような患者さんが多いのでしょうか。

【ゆめ院長】開業当初は新型コロナウイルス感染症大流行の最中だったので、あちこちの医療機関で診療を断られて困っている患者さんもよく診ました。発熱時の外来にも対応できるようにと陰圧室をつくっておいて良かったです。発熱時の外来をきっかけに、来院を続けてくださる方も多く、うれしく思います。また、伸一先生の診察を希望して来る循環器疾患の患者さんも少なくありません。
【伸一先生】日本心臓血管外科学会心臓血管外科専門医、日本循環器学会循環器専門医として、循環器の診断と治療に注力しています。また、循環器疾患の予防のためにも、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの診療にゆめ院長と力を合わせてしっかりと取り組んでいます。

診療にあたって大切にしていることをお聞かせください。

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック4

【伸一先生】しゃべるのは苦手ではないので、とにかくよく話すことを大事にしています。そうすることで、患者さんに病気のことや治療の重要性を心にとめてほしいからです。「この医師なら任せられる」と思っていただけるよう誠心誠意、語りかけるようにしています。
【ゆめ院長】本当にいろいろな患者さんがいますし、お困りの内容も、何を求めているのかも一人ひとり異なります。まずはしっかりとお話に耳を傾け、それぞれの方に響く言葉、届く喋り方を探りながら、しっかりとコミュニケーションを取るようにしています。「患者さんを大切にしたい」という思いは、看護師や受付スタッフも共有してくれていて、スタッフに癒やされたという患者さんも多いんですよ。

スタッフと力を合わせ患者の心に寄り添いたい

今後の展望についてお聞かせください。

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック5

【ゆめ院長】どなたでも足を運びやすく、通い続けたいと思っていただけるような明るいクリニックにすることが夢です。特に困難な状況にある方には積極的に手を差し伸べて、「ここへ来て良かった」と感じてもらえたらうれしいですね。病気の時は誰でも心細いものですが、弱っている気持ちもしっかりと支えたいです。いつも笑顔のスタッフたちが電話一つとっても丁寧に対応してくれているので、着実に夢に近づけているのではないでしょうか。
【伸一先生】これからも気持ちのつながりを大事にした診療を続けていきたいと思います。大学病院で私が手術をして外来で診ていた患者さんの多くが、当院でのアフターフォローを希望してくださったのはありがたいことです。もちろん、ここで初めてお会いする患者さんも含め、すべての出会いに感謝しています。

素晴らしいクリニックには素晴らしいスタッフさんは欠かせませんよね。

【ゆめ院長】「患者さんに寄り添う医療を提供する」という理念に共感し、「患者さんのために何ができるか」を常に考えて全員が行動しているのはもちろん、医師、看護師、受付スタッフがそれぞれの役割を理解し、連携することで、スムーズな診療と丁寧な対応を実現しています。
【伸一先生】院長の人柄とクリニックの理念に惹かれて、経験豊富な看護師が集まってくれました。患者さんへの対応はもちろんですが、クリニックの運営に関しても、スタッフそれぞれのスキルの高さとチームワークがあるからこそ、みんなが自分の仕事に集中することもでき、より良い診療体制を築くことができるのだと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック6

【ゆめ院長】いつも患者さんの支えになりたいと思ってやってきました。横浜市内で活躍された医師の今井三男先生がよくおっしゃっていた大好きな言葉があります。それは、「俺たちは町医者だからよ」。その気持ちを忘れず、地域の皆さんと密着し、少しでもお困りのことがあれば、気兼ねなく相談していただければと思います。
【伸一先生】胸痛、動悸などが気になるようならば、我慢せずにできるだけ早く受診してください。院内でも検査体制を整えていますが、精密検査や手術が必要となった場合もただちに大学病院を紹介できます。2人とも長く大学病院にいたからこそ、よく知っている先生も少なくありません。そんな強みを生かして地域医療に貢献していきたいです。

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