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加藤 邦夫 院長の独自取材記事

もりの緑メンタルクリニック

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2021/10/12

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高知大学教授をはじめ、米国の名門イェール大学でも研究に携わったキャリアを持つ加藤邦夫院長が開院した「もりの緑メンタルクリニック」。たまプラーザ駅から徒歩2分の医療モールにある同院は、訪れた患者の心をリラックスさせてくれるグリーンで彩られた空間で、開放的でありながらも患者のプライバシーに配慮した工夫が随所に施されている。診察室に置かれたギターを「たまに弾いています」と、はにかんだ笑顔で答える加藤院長。先端の技術を用いた専門性の高い治療を行う一方で、そんな人間味あふれる一面でも患者を安心させてくれる。そんな加藤院長を頼って、世代を問わず多くの患者が訪れるという同院。取材では、うつ病や認知症、近年患者数が増加傾向にある小児・成人の発達障害などについて聞いた。

(取材日2021年5月13日)

医師3人体制で原因不明の悩みや痛みにも対応

どのような症状を訴える患者さんが多いですか?

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開院当初からうつ病の患者さんは増え続けていて、最近は若い患者さんも少なくありません。2020年4月からは愛知医科大学病院痛みセンターの西原真理教授と、相模ヶ丘病院の坂田深一先生を招き、3人体制で診療を行っています。西原教授は精神的疼痛が専門で、働き世代にも多い頭痛、腰痛、肩凝り、原因不明の痛みなどに対応しています。坂田先生は認知症やうつ病、統合失調症が専門です。この体制になったことで、私はもともと専門であった発達障害やうつ病の診療に一層注力できるようになりました。発達障害は子どもから大人まで、幅広い年代の患者さんが相談にいらっしゃいます。これまでは中学生以上が診療対象でしたが、患者さんのニーズに対応して小学生の診療も行うようになりました。認知症の方も増えていて、ご家族が相談におみえになることも多いですね。

発達障害の原因は何なのでしょう? また、どのように治療するのですか?

脳にはさまざまな機能があり、各機能の発達は人によって個性がありますが、発達過程でアンバランスさが生じることで発達障害が起こるといわれています。幼少期のみならず、成人後にうつ、不安症状、統合失調症を併発する人もいます。原因ははっきり解明されていませんが、遺伝性が強いため、遺伝子問題が関係しているのではないかといわれています。基本的な治療方法は大人も子どもも同じで、臨床心理士によるカウンセリングや認知行動療法によって社会適応能力を高め、必要に応じた薬の処方などをします。発達障害の人はうつ病になりやすいのですが、うつ症状を伴うと一度治療しても再発リスクが高まるため、早めの治療をお勧めします。当院ではうつ病に対して経頭蓋磁気刺激療法も行っています。心療内科・精神科のクリニックに対してハードルを感じる人は少なくありませんが、「何かおかしい」と少しでも兆候を感じたら早めに受診しましょう。

子どもの発達障害が増えているそうですね。

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最近は少子化が進み、学校のクラス人数も少ないことから、その中で輪から外れてしまうと、うつ病になったり不登校になったりしてしまうこともあります。当院にはカウンセラーが5人おり、そのうち1人は不登校を専門にしています。お子さんとご家族、また学校の先生などにも協力してもらいながら治療を進めていきます。専門のカウンセラーがいることは患者さんにとって心強いことだと思いますので、スタッフの充実にも努めています。お子さんの場合は、本人はもちろん、家族や周囲がその子の特性を理解してサポートをしていくことも大切です。発達障害は親のしつけ方や育て方によって起こるものではありません。保護者へは「私の育て方が悪かったのか」などと自身を責めず、生活習慣や子どもへの接し方を見直すようアドバイスしています。

認知症のリスクを診断し予防に生かす

認知症の患者も多いそうですが、有用な治療があるのでしょうか?

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症状が軽い段階で診断できれば、日常生活の工夫などで抑止につながる可能性があります。しかしそのためには認知症の「型(タイプ)」を正確に知ることが重要です。アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型など、「認知症」といってもさまざまな型があります。型に合っていない治療をしていても、効果が期待できません。認知症は、本人だけでなくご家族にも負担になるもの。軽度のうちにリスクを知ることは、自分にとってもご家族や周りの方にとってもいいことです。認知症予防でいわゆる“脳トレ”をされる方もいますが、それでしたら散歩など軽い運動をお勧めします。心と体はつながっていますから、心身ともに健康でいることをめざしてください。

認知症の検査にはどのようなものがありますか?

脳萎縮を見るMRI検査や、心理士による認知機能検査を行っています。認知症予備軍の状態での進行程度がわかるので、現在明らかな認知症でなくても、物忘れが目立ったり、身近な家族に認知症にかかった人がいるなど、将来認知症になる可能性が気になる方にも受けてもらいたい検査です。当院で行っている検査は、半日ほどで終了できるようプログラムを組んでいますので、忙しい方も気軽にお問い合わせください。

うつ病についても教えてください。最近のうつ病にはどのような傾向がありますか?

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ここ数年増え続けているのが、10代や小学生など、若い患者さんです。特に若い患者さんで多いのは、学校だけでなく家庭のことも精神的負担になってしまうというケース。親御さんにはお子さんへ過度な理想を追い求めないでほしい、とよく伝えています。精神力も含めて個性ですからね。例えば「普段楽しんでいたことを楽しめなくなる」「夜、寝られない」というような症状はサインの一つです。病気は何でもそうですが早期治療が大事。うつ病は、気分の落ち込み・意欲の低下などが長く続くと治りが悪くなります。長期の治療が必要になりますので、早めの受診をご検討下さいね。

患者に寄り添い、じっくりと声に耳を傾ける

「心」に深く関係する分野の医師になった理由をお聞かせください。

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僕は東北大学理学部卒業後、社会人経験も積みましたが、当時は生命科学が徐々に注目されるようになった頃でした。生命科学の持つ意味や大切さについて広く深く言及されるようになり、そこで僕は人間の脳の働きを理論的に捉えられたらいいなと考えました。山形大学医学部に進学し、米国ワシントン大学精神科研究員、米国イェール大学神経科研究員として研究を重ね、高知大学医学部神経科精神科教授なども歴任しました。そして2010年11月に当院を開院しました。イェール大学では、脳が記憶できる仕組みや謎を追究していました。

診療の際に心がけていることがあれば、教えてください。

体に不調があるといろいろな科に行くわけですが、「特に問題はない」などと診断され、納得のいく治療を受けられずに悩んでいる人が多いです。悩んでいる方は真剣ですから、ときには冗舌に自分の症状を訴えるわけですが、なかなか思うように聞いてもらえない。僕はそんな方たちの話を聞くことに根気よくお付き合いできる性格です。じっくりお話を伺うことで患者さんを助けられるのであれば、医師冥利に尽きます。あとは患者さんに負担がかからない診療体制を意識して、診療のプロセスにもこだわっています。当院では最初の問診から診察まで、すべてを診療室でマンツーマンで行います。患者さんがリラックスできるように、院内は落ち着く色調で統一し、ドアや壁も、プライバシーに配慮した防音がしっかりしたものを選びました。

心の健康のために、アドバイスをお願いします。

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心の病を回避するためには脳を休息させることが何より大切で、それに適しているのが睡眠と運動です。運動によって、過剰な活動状態によって起こる脳の機能低下の回復につながることも期待できるんですよ。最近はリモートワークや自粛生活で運動不足になっている方も多いと思いますので、ウォーキングなどを生活に取り入れてみましょう。また、感情を適度に出すようにして、ストレスをためないようにするのも一つの手段です。当院での治療は、こうした日常生活の工夫と併せて内服薬などで行っていきます。心の病は決して特別な病気ではありません。今後も僕の原点である「最新の脳科学の視点」からも、皆さんの「心」について最善の治療を行っていきたいです。感染症対策として、病院を訪れなくても受診できる電話診療を開始したり、院内のチタンコーティングを実施したりしていますので、お気軽に来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

経頭蓋磁気刺激療法/2200円~
臨床心理士による認知機能検査/2200円~

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