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宗形 昌儒 院長の独自取材記事

小滝橋そら内科クリニック

(新宿区/落合駅)

最終更新日:2024/12/20

宗形昌儒院長 小滝橋そら内科クリニック main

落合駅から徒歩8分、小滝橋交差点そばのビル5階に所在する「小滝橋そら内科クリニック」。宗形昌儒(むなかた・まさひと)院長は、身内が心臓の病気を患い、つらい思いをした経験から、同じ苦しみを持つ人の役に立ちたいと、循環器系の医師をめざした。勤務医時代は循環器の専門的な治療に従事してきたが、同院では専門領域のみならず幅広く内科疾患全般を診療している。「患者としての自分は医療機関が怖くて苦手」だという宗形院長。患者がリラックスして気兼ねなく話せる雰囲気づくりを意識しながら、日々診療に臨んでいる。クリニックの特徴や診療時の心がけなどについて、宗形院長に話を聞いた。

(取材日2022年7月4日/再取材日2024年10月28日)

「内科のなんでも屋さん」として幅広い症状に対応

こちらのクリニックの特徴や診療内容を教えてください。

宗形昌儒院長 小滝橋そら内科クリニック1

団地など周辺にお住まいの方々が多く来院され、患者層は小さいお子さんから100歳近い方まで幅広いです。内科全般を診療しておりますので、生活習慣病やアレルギー、発疹が出たなど患者さんの症状はさまざまです。また、もともと専門が循環器内科ということもあり、不整脈や胸の違和感などで来られる方もいらっしゃいますね。僕の専門である心臓の病気はしばしば、生活習慣病などの全身病の結果として生じるんです。ですから必然的に、血圧やコレステロールなどの数値のコントロールや、喫煙習慣などの生活習慣の是正のお手伝いをする診療を行うことも多いですね。同じように循環器の疾患の原因にもなる睡眠時無呼吸症候群についても、検査や治療の選択肢を複数備えて対応しています。アレルギーに関しては、まずは検査で原因を特定することが重要です。治療としては、体質の根本的な改善をめざす舌下免疫療法を行っています。

ホームページには「内科のなんでも屋さん」と書かれていますね。

内科は、医療の最初の入り口になる診療科だと思うんです。いろいろな症状がある中で、どの診療科に行けばいいのかわからないといったケースも少なくないと思いますが、そんな時に訪ねるのも「まずは内科」ですよね。まず僕たち内科の医師が診察し、患者さんから症状を詳しく伺ってみて、必要があれば専門の医療機関に紹介する役割もあります。ですから、「こんなことで受診していいのかな」などと考えずに、まずはなんでも相談してほしいというのが僕の気持ちです。

どのようなクリニックをめざしていますか?

宗形昌儒院長 小滝橋そら内科クリニック2

もともと自分の実家が医療機関でないこともあってか、僕自身、医療機関がすごく苦手なんですよ。すごく怖い医師がいて、上から目線で怒られちゃうみたいなイメージを僕自身も持っています。できるだけそうした雰囲気にならないよう、「行くのが嫌だなあ」ではなく「楽しみだなあ」と思ってもらえるようなクリニックにしたいと思っています。以前在籍していた病院を辞める時、患者さんやそのご家族に泣かれたり「行かないで」と言われたりして、こちらも泣きそうになったことがあります。当院でもそんな信頼関係を築いて、患者さんが気軽に来やすい雰囲気づくりをしていきたいですね。とはいえ、残念ながら特別な設備があったり豪華な内装で仕上げていたりするようなクリニックではないので、接し方や話し方などのソフト面で、そのような雰囲気をつくっていければと考えています。

患者の話をゆっくりと聞き、寄り添った医療を

以前は総合病院にお勤めだったとのことですが、クリニックとの違いはありますか?

宗形昌儒院長 小滝橋そら内科クリニック3

総合病院に勤めていた時に感じたのは、僕たち医師が何か説明をすると、患者さんはつい機械的に「はい」「はい」と言うことが多いことです。つまり、実はわかっていない、納得がいっていない場合もあるのではないかという気がしていました。手術や治療をしてもらう医師に対しては反論しづらい空気があるためか、納得したような返事をしていても、疑問を抱えている患者さんも多かったのではないでしょうか。当時からなるべく患者さんが質問しやすい雰囲気をつくっていきたいとは思っていたのですが、総合病院は午前の外来だけでも本当に大勢の人を診るんです。そうすると一人ひとり丁寧にという気持ちはあっても、現実問題として効率的に回すことも考えなければ成り立ちません。でもクリニックならば、100%とはいかないまでも、患者さんの話をゆっくり聞いて丁寧に説明ができます。より患者さんに寄り添った医療を提供できることがうれしいですね。

循環器内科をご専門にされた経緯を教えてください。

身内に心臓の病気の人がいたんです。近くに大きな病院がなかったため、東京の病院まで出向いていた覚えがあります。それがあって子どもの頃からずっと医師になりたいという思いがありました。小学校の卒業文集にその目標を書いているので、遅くとも小学校高学年では進路を決めていたと思います。最初は循環器外科に進もうと思っていたのですが、内科は年々治療法の選択肢が増えていて、持ち得る手段がものすごく多くなっていることを知り、魅力を感じたんです。循環器内科は、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、脈の乱れの問題である不整脈などに細分化されていて、病院ではそれぞれ担当も分かれることが多いです。その中で僕は、複数の分野にまたがって経験を積ませていただいた、循環器でも珍しいタイプだと思います。包括的に全体的に循環器疾患を診ることができる点は、僕の強みと言ってもいいかもしれません。

診療の際に心がけていることを教えてください。

宗形昌儒院長 小滝橋そら内科クリニック4

先ほどお話ししたように、僕自身が医療機関に怖いイメージを持っていたこともあり、できるだけ患者さんと同じ目線に立って、患者さんが訴える症状に共感しながら、話しやすい雰囲気をつくれるように心がけています。それから、専門職の人間はどうしても専門用語を使いがちになるので、なるべくそうした用語を使わないようにしていますね。また、クリニックが高田馬場や大久保にも近いため、留学生など多様な国籍の方も来院されるのですが、翻訳ツールなどを活用してコミュニケーションを取っています。

オンライン診療、訪問診療にも対応

オンライン診療にも対応されているそうですね。

宗形昌儒院長 小滝橋そら内科クリニック5

生活習慣病など、長期的に治療しなければならない方は多くいらっしゃいます。先ほど申し上げたように、僕自身医療機関が苦手で、患者さんの気持ちはわかるつもりですが、必要な場合はやはり継続的に通院して、処方した薬を飲んでいただかなければなりません。そのような場合に、医療機関に行くこと自体へのハードルが高い患者さんでも、オンラインを通じてであれば、診療を何とか続けられるケースもあるのではないでしょうか。そうした利便性を考えて、オンライン診療を取り入れました。もっとも、薬を継続する必要性が患者さんに十分伝わっていないことに関しては、医師の説明不足だと感じることもあります。例えば高血圧症は自覚症状はありませんが、薬を飲まず放置すると命に関わるケースも。糖尿病や脂質異常症も同じく、薬でコントロールを図ることが重要です。このような治療継続の大切さについては、一人ひとり時間をかけて説明したいと考えています。

訪問診療についてもお聞かせください。

訪問診療の大きなメリットは、クリニックで診ていた患者さんが、外出が難しくなっても、同じ医師が診療し続けられることだと思います。医療は継続性が大事だと考えていますので、理想を申し上げれば、患者さんの治療の段階が変化するごとに主治医も変わるのは関係性を築く上でも望ましいことではないですし、終末期まで一貫して同じ医師が診続けるのが良いと思います。現在は、連携している近隣のケアマネジャーさんや訪問看護師さんから訪問診療の患者さんをご紹介いただくことも多いのですが、将来的には、当院で診ていた患者さんを多く訪問診療で診続けられるようにしたいですね。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

宗形昌儒院長 小滝橋そら内科クリニック6

地域の人々に認知してもらい、長く通っていただけるかかりつけ医のような存在になりたいですね。病院やクリニックには嫌なイメージ、怖いイメージがあると思うのですが、そうしたイメージをなるべく払拭できるようなクリニックをめざしています。ちょっと調子が悪いなと思ったら、まずはお気軽にご相談にいらしてください。「困った時はあそこに行ってみよう」と思っていただけるよう頑張っていきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

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