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冨永 隆志 理事長の独自取材記事

日暮里眼科クリニック鹿児島天文館院

(鹿児島市/天文館通駅)

最終更新日:2024/04/10

冨永隆志理事長 日暮里眼科クリニック鹿児島天文館院 main

鹿児島のランドマーク的な存在、センテラス天文館内に開院した「日暮里眼科クリニック鹿児島天文館院」。オンラインの予約システムや自動精算機の導入など、患者への配慮が行き届いているのが特徴だ。理事長の冨永隆志先生は、本院である東京の「日暮里眼科クリニック」と同院を行き来して診療に携わり、首都圏と同様の専門的な医療を提供。「今回、私の地元である鹿児島の医療に貢献したいと思い開院しました」と語る冨永理事長。幅広い眼疾患に対応し、丁寧な診療とわかりやすい説明で、患者が積極的に治療に向き合える「患者参加型治療」にこだわり、「目のかかりつけ医」をめざす。また、日本医科大学医学部では眼科臨床医学教育担当の連携講師を兼任。そんな理事長に眼科医療での注目点や医院の特徴について話を聞いた。

(取材日2022年5月24日/記事更新日2024年4月4日)

地域の医療レベルの向上をめざして開院

こちらは分院だそうですね。新たに鹿児島に開院した経緯をお聞かせください

冨永隆志理事長 日暮里眼科クリニック鹿児島天文館院1

私の地元は鹿児島のいちき串木野市です。本院の「日暮里眼科クリニック」は、出身校の日本医科大学で学んでいる頃から慣れ親しんだ場所、日暮里で2020年1月に開院しました。現在は幅広い年齢層の患者さんが来院されます。しかし、いずれは鹿児島でも開院したいという思いが、医学部生時代からずっとあり、今回ご縁があって実現しました。先進的な首都圏の医療を鹿児島で受けられれば、地域医療のレベルアップにつながります。私は子どもの頃、弱視を患っていました。治療のため宮崎県の眼科病院まで通っていたのですが、これが大変でした。電車で片道2時間半ほどかかる上に病院での待ち時間も非常に長く、受診だけで1日仕事でした。首都圏には医療機関が密集していますが、地方はまだ不足しています。当時の私のような患者さんを減らしたいという気持ちがあり、鹿児島での開院に至りました。

院内は落ち着いた雰囲気ですね。クリニックのこだわりは?

患者さんがリラックスできる色調でまとめ、待合スペースは広めにしました。好評なのは、同じフロア隣に天文館図書館がある点です。待ち時間はそちらでも自由に過ごしていただけるので、お子さん連れの患者さんは喜んでおられます。私は本院の日暮里と鹿児島を診療のために往復していますが、交通手段として飛行機や電車を使用しています。当院のロゴは飛行機と電車がデザインされていて、鹿児島でも市電はなじみ深いので、お子さんたちにも注目してもらえたらうれしいですね。

スマホで予約できるなど、導入しているシステムについてお聞かせください。

冨永隆志理事長 日暮里眼科クリニック鹿児島天文館院2

患者さんが都合を合わせやすいよう、24時間いつでもインターネットで予約を受けつけています。診療を受ける当日も、オンラインで順番取りができるシステムも導入しています。これによって患者さんの都合に合った日時で受診が可能になりました。待合室のモニターには、現在の呼び出し番号を表示しています。外出先からでもあとどれくらいで自分の順番が来るのかスマホで確認できます。また、再診時には再来自動受付機で受付ができ、会計は自動精算機でできるようにしています。

「患者参加型治療」で専門医療を鹿児島で提供

診療とスタッフの体制について教えてください。

冨永隆志理事長 日暮里眼科クリニック鹿児島天文館院3

診療については緑内障、網膜疾患、小児眼科などいずれの疾患も広く、常に先進的な医療まで視野に入れています。小児の弱視や斜視対応までできる視機能のスペシャリストである視能訓練士が所属する検査チームも在籍しています。眼科疾患では早期発見、早期治療が非常に重要です。中でも緑内障は、自覚症状がほとんどないままに進行してしまうので、とりわけ注意が必要です。当院では、眼圧検査や眼底検査、視野検査など緑内障や網膜疾患も含めた眼科疾患の発見に役立つ先進の検査機器も導入し、大学病院で行うようなレベルの検査体制を整えることで、早期発見に努めています。なお、加齢黄斑変性については、薬剤を硝子体に注射する治療法、網膜剥離はレーザーによる治療などを行っています。手術に至らない治療は当クリニックで診療していますが、手術が必要な場合は、適切な病院のご紹介もしています。

先生方が心がけていらっしゃることは何でしょうか。

当院では「患者参加型治療」を掲げ、治療開始前と、治療中の説明を大切にしています。自分がどんな治療を受けているのか理解していない患者さんが多いので、模型を使って目の構造や仕組み、患者さんの疾患について詳しく繰り返し、何度もご説明します。反復によって知識として蓄えられていくのです。理想はご自分の疾患について眼科医師と同レベルの知識を持っていただくこと。時間と労力はかかりますが、理解された患者さんは治療に積極的になりますので、結果的に早い回復につなげることが期待できます。

先生は医師として診療をされる傍ら、パイロットをめざす大学生の支援をされているとのこと。

冨永隆志理事長 日暮里眼科クリニック鹿児島天文館院4

支援しているのは、航空会社と鹿児島大学が主催している操縦飛行体験プログラムです。私はパイロットになりたいと思ったことがありましたが、弱視のため、その夢は断念せざるをえませんでした。ですから同じ夢を持つ大学生や大学院生の支援をしたいのです。現在、小学校や中学校などで色覚検査が義務化されていないため、自分に色覚異常があるとは知らずにパイロットを志望し、航空身体検査の時に初めて、自分の色覚異常を知る大学生や大学院生が少なからずいます。これはあまりに大きなショックで、彼らの今後の人生を左右しかねません。当院では視力検査や色覚検査のご相談もお受けしているので、航空身体検査より前に一度受診を考えている方はご相談ください。

今後は鹿児島でオルソケラトロジーの普及をめざす

眼科医として感じるやりがいは?

冨永隆志理事長 日暮里眼科クリニック鹿児島天文館院5

診療が終わったときの患者さんの笑顔ですね。私の活力源になっています。鹿児島天文館院は小さなお子さまからご高齢の方まで、いろいろな世代の患者さんが来院されます。この先も、すべての世代の地域の方々に信頼される「目のかかりつけ医」でありたいですね。また、現在はオルソケラトロジーの普及にもやりがいを感じています。鹿児島ではまだオルソケラトロジーの認知度が低いので、当院から普及していければ、と考えております。

オルソケラトロジーについて、詳しくお聞かせください。

成長期のお子さまの近視を矯正するための治療法で、首都圏を中心に広まりつつあります。就寝前に特殊なコンタクトレンズを装着することで、寝ている間に角膜の形状を変え、眼軸長を正視に近づけて、裸眼視力を1.0以上に上げることをめざします。日中は裸眼で過ごせるのが大きな特徴です。角膜が比較的やわらかく、長時間の睡眠が可能な若年層の患者さんにお勧めしています。高額に見えますが、医療費控除の対象になりますし、2~3年に1度の交換でいいので、ランニングコストも抑えられます。

プライベートはどのようにお過ごしですか? 健康維持のために実践していることなどあれば教えてください。

休みの日には子どもと一緒に過ごしています。10時からの診療ですので、朝は比較的時間があります。帰宅後は子どもと一緒にお風呂に入ったりしています。健康の秘訣はよく寝ることでしょうか。しっかり寝ると体力も気力も回復します。実は昼寝も重要なのです。人は20分の仮眠を取ると、午後のパフォーマンスが向上することがわかっていて、それ以上寝てしまうと逆に疲れが出てしまいます。ですので、なるべく私も時間を取って仮眠するようにしています。

今後の目標とメッセージをお願いします。

冨永隆志理事長 日暮里眼科クリニック鹿児島天文館院6

現在診療をしている緑内障や網膜疾患、小児眼科など、あらゆる疾患を幅広く、さらに奥深く診療していきたいですし、首都圏で当たり前に行われている医療を鹿児島に広めていきたいと考えています。また、日本医科大学医学部では、臨床医学教育担当の連携講師もしており、今後もさまざまな形で貢献していきたいです。ぜひお気軽にクリニックへ来院いただき、目にまつわる疾患に対し、「患者参加型治療」で積極的に「ご参加」いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジーによる近視矯正/15万円(半年間の検査代含む)、レンズの交換/片眼4万円

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