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黒田 一慶 院長の独自取材記事

黒田耳鼻咽喉科日岡医院

(加古川市/日岡駅)

最終更新日:2023/11/09

黒田一慶院長 黒田耳鼻咽喉科日岡医院 main

加古川駅から北へ車で10分の場所に、「黒田耳鼻咽喉科日岡医院」はある。白い壁とブラウンの木目調でまとめられすっきりとした院内は、窓からの緑あふれる眺めと調和し落ち着く雰囲気だ。院長の黒田一慶(かずみち)先生は関西医科大学を卒業後、開業を目標に同大学附属病院や医療法人医仁会武田総合病院など、大規模病院を中心に研鑽を積んだ。そして2022年5月、耳鼻咽喉科領域を幅広く診療していくクリニックとして開院。「地域の方々が求める医療の提供ができるクリニックをめざしています」と優しい笑顔で話す黒田院長に、同院の診療内容や今後の展望について詳しく聞いた。

(取材日2022年6月14日)

耳鼻咽喉科領域の悩みは何でも診られるクリニックへ

開業された理由を教えてください。

黒田一慶院長 黒田耳鼻咽喉科日岡医院1

父は耳鼻咽喉科の開業医なんです。そんな父の背中を子どもの頃から見て育ったため、自然と医師になりたいと考えるようになっていました。関西医科大学を卒業して、耳鼻咽喉科に入局した時にはすでに開業を志し、常に意識しながら勤めていました。さらに関西医科大学香里病院や医療法人医仁会武田総合病院での勤務を経て、ついに開業を決意。東加古川駅の近くで開業する父に相談すると、「良い場所があるよ」と、この場所を教えてもらったのです。父は加古川駅の北側に耳鼻咽喉科が少ないことを懸念していたみたいですね。地域の方々にとって、気軽に足を運べる通いやすいクリニックになれたらうれしいです。

どのような方が来院されていますか?

お子さんをお連れの方やご高齢の方など、幅広い年代の方に来院していただいています。僕と同じくらいの年齢の方は鼻関係、特にアレルギーによる鼻水・鼻詰まりに悩まれている印象です。ご高齢の方は「鼻水が多い」「喉に違和感がある」と言われる方が多いですね。あと、耳が聞こえにくいと来院される方もいて、診させていただくと耳垢が溜まりっぱなしになっていることがしばしばあります。今まで近くに耳鼻咽喉科がなかったため、よほどのことがない限りクリニックには行かなかったことが原因ではないでしょうか。実際、今までは父のクリニックまで時間をかけて行っていたけれど、当院ができてからは近いからこっちに来ている、とお話しされる患者さんもいらっしゃいます。この場所を選んだ思惑どおり、地域の方々の助けになっているのではと思うと、うれしく思います。

こちらのクリニックではどのような診療を受けられるのでしょうか。

黒田一慶院長 黒田耳鼻咽喉科日岡医院2

喉であれば咽頭炎・扁桃炎・甲状腺など、耳なら中耳炎・外耳炎・難聴、鼻に関してならアレルギー性鼻炎・急性鼻炎などの診療を行っています。鼻腔内の腫瘍を発見することもあります。手術を必要としない耳鼻咽喉科の悩みであれば、当院でなるべくすべてに対応していきたいですね。MRIのような精密検査や手術が必要だと判断した場合は、連携している加古川中央市民病院に紹介させていただいています。耳、鼻、喉に少しでも違和感があったら、まずは当院にご相談ください。

患者一人ひとりに寄り添った診療を心がける

今後特に力を入れたい分野について教えてください。

黒田一慶院長 黒田耳鼻咽喉科日岡医院3

生活改善に向けたアプローチに力を入れたいですね。中でも、朝起きると体がつらいなどの症状がある、睡眠時無呼吸症候群を見つけ出していきたいと考えています。睡眠の質が落ちると心臓に負担がかかり血圧が上がりやすくなるため、高血圧の方は睡眠時無呼吸症候群も患っている可能性が高いんです。しかし、睡眠中のことでご自身では気がつきにくいため、対応が遅くなってしまうのです。しかも、耳鼻咽喉科で診療できると知っている方はあまり多くはないですよね。そこで、一人でも多くの方に気づいていただくために、血圧計と症状チェック表の導入を検討しています。来院していただいた際に血圧を測ってもらい、数値が高い場合はチェック表で症状の有無を確認、内容によっては睡眠時無呼吸症候群の検査を行ってみないかと患者さんに提案する流れをつくるためです。自覚のない方に気づいてもらう、窓口的な存在をめざして、体制を整えていこうと思います。

診療の際に心がけていることはありますか?

勤務医時代から、時間をかけた説明重視のスタンスでやってきました。また、患者さん一人ひとりに合わせた対応を大切にしています。お子さんの場合、親御さんから様子をお伺いすることも大事ですが、まずはご本人と目線を合わせてお話しするようにしています。目を背けられてしまうこともありますが、診療が終わったらけろっとした様子で帰っていく姿を見ると、これからも頑張ろうと思えますね。成人の患者さんの場合は、「これまでの治療であんまり改善しなかった」と来院される方が多いです。想像と実際の結果が違うと患者さんは不安になりやすいと思うので、検査結果を画像でお見せしながら、以前の治療の意図や今後の治療方針、予見できることをしっかりと説明するようにしています。ご高齢の方はご自身の考えを強く持った方が多い印象なので、意見を尊重しつつ、一緒に相談するスタイルを心がけています。

耳鼻咽喉科を選んだのはどのような理由からでしょうか?

黒田一慶院長 黒田耳鼻咽喉科日岡医院4

医師になったら小さくてもいいから手術に関わりたいと思っていました。そのため、耳鼻咽喉科以外にも、麻酔科や泌尿器科に興味があったんですよ。ただ、専門的に診療できる範囲は少しでも広いほうがいいとも思ったため、小さな手術が行えて、かつ一つの科で耳、鼻、喉が診れる耳鼻咽喉科を選んだのです。実際にこの道に進んでみて、耳鼻咽喉科は治療が症状に反映されやすく、改善が期待できるかどうかの判断がしやすい、そして患者さんの喜びが目に見えやすいところが良いと思いましたね。

患者のニーズに応えるために医療体制を整える

こちらで働くスタッフについてご紹介ください。

黒田一慶院長 黒田耳鼻咽喉科日岡医院5

現在、僕以外に10人のスタッフがいて、受付業務をはじめ、CTや鼻の内視鏡などの検査の補助をしてもらっています。聴力検査や採血、アレルギー検査など、一部の検査は信頼するスタッフに任せることもあるんですよ。患者さんに丁寧な診療を効率良く提供するためには僕一人ではやっていけないので、指示をしなくても自分で考えて行動してくれるスタッフの存在にはとても助けられています。スタッフは活動的か、誰にでも明るく接してくれるかどうかを重視して選考しました。困ったことなど、何かありましたら近くにいるスタッフへ気軽にお声かけください。みんな笑顔でしっかりと対応させていただきます。

設備や内装でこだわられた点はありますか?

当院ではコーンビーム式CTを導入しました。この1台でCTはもちろん、エックス線も撮影できるんですよ。そして、被ばく量は従来のCTの半分くらいなので、患者さんへの負担が少ないというメリットもあります。内装は、患者さんがリラックスして過ごせるクリニックをめざし、白とブラウンの木目調でまとめました。椅子はグリーン、スタッフの制服はブルーなど、差し色として青系を用いることで、落ち着いた雰囲気を演出できているのではないかと思っています。院内はすべてバリアフリーになっており、別の入り口がある隔離室やキッズスペースも用意してあるので、誰でも安心して来院していただけるのではないでしょうか。

最後に、今後の展望をお願いします。

黒田一慶院長 黒田耳鼻咽喉科日岡医院6

地域の方たちが必要としている医療の提供ができるクリニックをめざしています。まだ開院したばかりなので、どういった患者さんが多いのか、どんな治療を希望するのかなど、まずは地域の方たちの様子やニーズを確かめていく段階です。理解が深まってきたら、必要なものを随時導入していき、当院でできることをもっと増やしていこうと思います。そのため、来院されましたら症状のことだけではなくご要望など、いろいろとお話ししていただけるとうれしいですね。そういえば、クリニックの窓にツバメが巣を作ったんですよ。「温かい人のいるところに巣を作る」など、縁起が良いとされるツバメの巣。これからの活躍を期待されていると捉えて、地域に根差したクリニックになれるよう努めていきます。

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