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染谷 秀忍 院長の独自取材記事

北越谷そめやクリニック

(越谷市/北越谷駅)

最終更新日:2022/07/11

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北越谷駅西口ロータリーからすぐのところに、2022年5月9日に開業した「北越谷そめやクリニック」は、地元古刹の住職でもある染谷秀忍院長が、人の心や体の苦しみや不安にもっと腰を据えて寄り添いたいとの思いからオープンさせたクリニックだ。良い意味でクリニックらしさのない空間をめざした院内は、待合スペースが吹き抜けており、清潔感と温かさと開放感がミックスされた心地良さが漂う。診察室や検査室はもちろんのこと、廊下や検査後のリカバリー室など、すべての空間がゆったりつくられている。穏やかな語り口と優しい笑顔が特徴の染谷院長に、開業への思いや日頃から大切にしていることなど、たくさんの話を聞いた。

(取材日2022年6月28日)

心と体の両面から健康を支えていきたい

生まれ育った地での開業だそうですね。

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私が医師になった当初から、いつかは地元で開業し、心と体の両方の苦しみにもっと腰を据えて寄り添っていきたいと思っていました。私は、この北越谷の地で約700年の歴史を持つ浄光寺という寺の住職でもあります。開業までの、特に病院勤務時は、葬儀や法事、お盆などの行事以外の時は地域の方々になかなかお会いすることができず、ご迷惑・ご不便をおかけしていました。今後はお体の調子が良くない時や不安な時は、ぜひクリニックへお越しください。気軽に何でも話すことのできる「かかりつけ医」であり「地元のお坊さん」としても地域に貢献できたらと思っています。

なぜ医師をめざされたのですか?

私は子どもの頃、喘息を患っていました。喘息そのものの症状もつらかったのですが、周囲にその苦しさ・つらさを理解してもらえないことのほうが悲しく思っていました。そんな思いから、自分が医師になり人知れず病に苦しむ人に寄り添い、心身ともに健康でいられるようお役に立ちたいと思うようになりました。医師になる前に仏教の勉強をして僧侶となり、その他大学でも心理学科に在籍し、勉強していましたので、いろんな方面から患者さんにアプローチできればと思います。そもそも古代の日本では、仏教の僧侶が医療を担ってきた面もあるとされています。仏教の経典に病気に関する記述が多く、僧侶が医療的知識を会得する機会があったからでしょう。当然、当時は現在のような高度な医療はありませんでしたが、僧侶が人間の苦しみと向き合って癒やしてきました。私は自分の活動をこうした歴史の延長線上に位置づけたいと思っています。

診療の際に意識されていることはありますか?

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患者さんの求めているものを感じ取って、必要な医療を提供することですね。お話しされたい方もいれば、最低限のふれあいで済ませたい方もいらっしゃる。一人として同じ方はいらっしゃいませんから、お一人お一人見極めていく必要があります。その上で、お話ししてくださるなら丁寧にお聞きするようにしています。中には腹痛で来院されて、診察や検査を経て特に大きな問題がないとき、いろいろとお話しさせていただいて、それで気が楽になるのか、満足される方もいらっしゃいます。心の中のもやもやを、私に話すことで整理されているのかもしれないですね。

患者の不安や悩みを丁寧に受け止める

こちらではさまざまな検査を迅速に受けることができるそうですね。

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何らかの不安を抱えて来院されているわけですから、できるだけ早く検査結果をお伝えするのは、良いことでしょう。血液検査は混んでいなければ1時間程度で結果がわかります。あとはいわゆる胃カメラと大腸カメラと呼ばれる内視鏡検査、エコー(超音波)検査、心電図などですね。胃カメラは鼻から入れる検査と、口から入れる検査がありますが、当院では鼻からをお勧めします。通常はカメラ導入の際の部分麻酔のみで、カメラからの画像を患者さんにも見ていただきながら検査しますが、不安感が強い方やこれまでに内視鏡検査で嫌な思いをされた方など、ご希望があれば鎮静剤を使うこともできますのでご相談ください。腹部のエコー(超音波)検査も必要な時にすぐ行えます。これが診断に大いに役立っています。医療の入り口として、何かあった場合に迅速に疾患を発見し、患者さんを適切な治療につなぐ、それも私たちの大きな役割の一つです。

これまでにどのような患者さんがいらっしゃっていますか?

ご高齢の方はやはり多い印象ですが、当クリニックには常勤の女性の医師がいるからでしょうか、比較的に若い女性の方も多く来院されています。ご相談内容によっては、同性のほうが良いこともありますからね。女性の場合は症状の原因が婦人科系であることもありますが、その際は適切な医療機関をご紹介します。他には、ストレス社会だからでしょうか、過敏性腸症候群と思われる方は多いですね。この疾患は画期的な治療法があるわけではないので、患者さんのお話をよく聞いて、うまく付き合っていく方法を一緒に考えていくことになります。

院長としてスタッフへ、何か伝えていることはありますか?

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スタッフには、積極的な声かけをお願いしています。クリニックに来られる方は少なからず不安を抱えていらっしゃいます。ですからこちらからお声がけして、余計な不安や戸惑い、さみしい気持ちを感じさせないようにしたいのです。これは私自身が意識していることですが、同じ言葉を同じような調子でお伝えしても、人によって受け取り方が変わります。何げない一言が深く傷つけてしまうこともありますから、常に言葉選びには注意を払っていますし、口調も気をつけています。

地域の人にとって居心地の良い場所に

クリニックをどのような場所にしたいとお考えですか?

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特に大きな病院の場合ですが、とても長い待ち時間の末にやっと訪れた診察で医師に十分に話を聞いてもらえずに帰されてしまうケースがあるようです。そしてごく一部でしょうが、病気ばかり診て患者さん自身を見ていない医師もいるようです。当クリニックではそのようなことにならないよう、スタッフ全員で患者さんとのコミュニケーションを大切にし、患者さんとそのご家族が当クリニックに来てよかったと満足していただけるように心がけています。

近隣の病院やクリニックとの連携も図られています。

私は越谷市立病院で長く勤務させていただきました。この周辺には、越谷市立病院勤務を経て開業されたクリニックの先生方も多くいらっしゃいますし、私と一緒に働いていた仲間が越谷市立病院にはまだたくさんいらっしゃいます。患者さんのご希望によりどこの病院でもご紹介しますが、私がよく知る先生の場合ですと、患者さんと先生のお顔を思い浮かべながら、この疾患ならこの先生、この患者さんとこの先生は相性が良さそう、などと考えながらご紹介しています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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私は医師であり、僧侶でもあるのですが、どちらも人と深く関わるという点は同じだと思っています。患者さんは受診されるときに、こんなことで受診していいのかな、こんなことで来院して怒られないかな、と思われる方も多いようです。受診して何も異常がなければそれでいいと思います。診察を受けて検査して、それで患者さんが安心できれば、私たちはうれしいのです。当クリニックを、地域の方々が気軽に訪れ、なんでも話していただけるような居心地の良い空間にしたいと思っています。そして、来院される患者さん方が背負う苦しみを和らげるお手伝いをして、地域医療に貢献していきたいと考えています。ぜひ気軽におしゃべりにいらしてください。

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