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田宮 亜堂 院長の独自取材記事

亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~

(江東区/亀戸駅)

最終更新日:2024/05/28

田宮亜堂院長 亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~ main

JR中央・総武線亀戸駅東口を出て徒歩2分。京葉道路沿いに建つ商業施設の4階にある「亀戸脳神経・脊髄クリニック〜あたま・くび・腰〜」では、脳から脊髄まで神経を総合的に診療し、患者の症状の原因を突き止めて改善を図っている。軽い頭痛からめまい、手足のしびれ、さらには慢性化した片頭痛や首・肩のしつこい凝り、腰痛などと対象とする症状は幅広い。院長の田宮亜堂(たみや・あどう)先生は、現在も病院で脊髄疾患の手術や脳神経外科の外来診療も行っている脳神経・脊髄疾患のスペシャリストだ。一方、その気さくな人柄でどんなことでも相談しやすいと多くの患者から親しまれている。最近では患者がよりスムーズに受診できるよう診療体制や設備の拡充を図っている田宮院長に、診療の特徴などについて話を聞いた。

(取材日2024年2月29日)

脳から脊髄神経まで総合的に診察

まずこちらで開業された理由を教えてください。

田宮亜堂院長 亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~1

私は現在も東船橋病院の脊椎脊髄外科センターで外来診療と手術を、千葉大学医学部附属病院の脳神経外科でも診療を行っています。亀戸はそれらの病院に近いですし、また、以前診療していた八王子のクリニックからも近くなるので、今自分が診療している患者さま全体を考えた場合に理想的な環境だと思ったからです。また病院で重篤な症状の方を手術するだけでなく、町のドクターとしてしっかりと患者さまを診て地域医療の面でも役に立てればと考えました。実際、頭痛や肩凝り、腰痛はご本人は痛くても、周りの人からは見た目でその程度がわからないのでなかなか理解されにくく、耐えながら仕事や勉強、家事をしている人もいます。そんな悩みや不安を抱える患者さまに寄り添いながら診療することで、少しでも症状を改善して生き生きと過ごしてもらいたいとの思いもありました。

クリニック名に「あたま・くび・腰」と加えた理由も教えてください。

クリニック名は脳と脊髄の両方を診るという意味ですが、それだけでは一般の方にはわかりづらいだろうと思いました。脊髄の病気の中には、頸椎症や腰部脊柱管狭窄症といった病気も診療範囲に入っていることが伝わりやすいよう「くび・腰」と名づけました。また脳神経というのも難しい言葉なので「あたま」も加えた次第です。当クリニックの診療理念の一つは「易しい言葉で、繰り返しわかりやすく説明します」なので、まずはクリニック名から実践しました。できるだけ難しい専門用語を使わずに、患者さまお一人お一人時間を取って丁寧に説明するようにしています。ほかに「早期発見、早期診断、早期治療、そして早めの予防」と「健康に生活するという当たり前の権利を誰もが維持できるように」の2つの理念を掲げて診療しています。

逆に言うと「健康であることは当たり前ではない」ということでしょうか?

田宮亜堂院長 亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~2

実は、以前、そのことを痛切に感じた体験をしたことがあります。私は、これまで数多く脊椎の手術をしてきましたが、半数以上は手術中に放射線を浴びながら行ってきたので小指の爪にがんができてしまったのです。それまで当たり前だと思っていた健康が、一気に命を脅かす状況になることを身をもって体験しました。転移はないだろうかとPET検査の結果が出るまでが不安で、患者さまはそんな思いをされているんだなとわかりました。幸い早期発見で、皮膚科の医師からすぐに手術を受けるようアドバイスしてもらったこともあり、もう心配はありません。こうした経験から健康に過ごすという当たり前のことができなくなったときにどれだけ心に不安を抱え得るか気づき、誰もが「当たり前のように健康に過ごす権利」を十分担保できるような医療を提供したいと思っています。

混雑時以外は検査当日にMRIの結果を伝える

院内でMRI検査が受けられるのも大きな特徴ですね。

田宮亜堂院長 亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~3

急な頭痛では時に緊急性を伴う疾患もあり、脊髄の病気では細かく症状と照らし合わせて診断する必要があるため、脳や脊髄だけでなく血管や細かい神経を観察できるMRIは最初から備えようと決めていました。撮影時間も短くなるように工夫し、お子さんでも数分じっとしていれば撮れるので、頭部打撲でも気軽にお声がけください。またMRIと同時に血管を細かく撮影できるMRA検査も可能なので、脳動脈瘤や脳梗塞の前兆なども確認できます。MRIの撮影は、頭痛やめまいなど緊急性の可能性がある場合はなるべく受診当日に行っています。検査結果も原則当日にお伝えできるよう努めています。患者さまの結果を聞くまでの不安な時間をできるだけ短縮したいと思っています。

患者さんがよりスムーズに受診できるよう体制も拡充したそうですね。

はい。2024年4月からは二診体制に拡充し、金曜、土曜は毎週二診、火曜と木曜は隔週で二診となっていますので、予約が取りやすくなったと思います。また、院内に検査補助スタッフを配置しました。診察から検査の流れをご案内したり、MRI検査について説明したりしています。初めてMRI検査を受ける方が多いですし、不安や疑問を感じると思いますので、安心して検査を受けていただけるようサポートしています。また、自動精算機も設置しました。当クリニックでは診察後、検査を受けるまでや検査後の説明までの間、どうしてもお待ちいただくこともあり、その上さらに会計時に待たなければならないとなると患者さまも大変です。ですので、会計の時間だけでも短縮できればと考えました。

地域の他科のクリニックとの連携体制も整っているそうですね。

田宮亜堂院長 亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~4

当クリニックで検査、診断した結果、他の診療科で治療が必要と判断したときのため、地域にある各クリニックと連携をとっています。例えば、骨や関節など運動器の疾患が見つかった場合は整形外科、痛みが強い場合はペインクリニック、また、めまいは耳鼻咽喉科に紹介しています。脳出血や脳梗塞などは脳血管の詰まりや破れで起こりますが、それらを引き起こすのは動脈硬化です。その原因となる高血圧や糖尿病といった生活習慣病の治療、管理も重要で、患者さまのかかりつけ医や地域の内科クリニックとも連携しています。

健康情報の発信にも積極的に取り組む

もしも手術が必要な場合、先生にお願いすることも可能なのですか?

田宮亜堂院長 亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~5

毎週火曜日の午前は東船橋病院の脊椎脊髄外科で手術を行っています。当院の脊髄疾患の患者さまが希望されれば同病院で私が執刀することもできます。患者さまのことをよく知る医師が手術も担当することで安心されるかと思います。その代わり当クリニックの火曜日の午前の診療は、東船橋病院副院長で脳神経外科医の辛寿全先生が担当してくれています。辛先生は脳卒中や水頭症が専門で、また脊髄疾患にも精通していますのでさまざまな患者さまの診療に力を発揮してくれています。もちろん、必要であれば都内や千葉県内の大学病院や総合病院ともコミュニケーションをとって、患者さまにとってベストの治療法を求めて紹介しています。

ところで、先生のお名前はご両親が考えられたのですか?

父親がオペラの仕事で長らく向こうで仕事をし、私も幼少期はドイツで育ちました。国際派の父でしたから、私には堂々たるアジアの子として育ってほしいと願いを込め「亜堂(あどう)」と命名してくれました。私の家族には昭和初期に数々の作品を発表し、代表作が映画化されたこともある小説家がいたのですが、晩年に脳の病気を患ったことで執筆ができないことを悲観し、私はその姿を見たことから脳神経外科の医師になろうと決めました。結局音楽でも文学でもない、まったく畑違いの医療の分野に進みましたが(笑)。ただその家族のDNAなのか文章を書くこと自体は好きで、時間があればホームページに健康に関するブログをアップしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

田宮亜堂院長 亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~6

当クリニックは、手足のしびれや麻痺、話しにくいとか歩きにくいという症状の方、片頭痛など頭痛に悩む方、首や肩の痛み、腰痛などを抱え「一度検査を受けてみたい」という方々が受診しやすいよう環境を整えています。問診や神経診察で脳や脊髄など重篤な症状を疑えばMRI検査も受けてもらい、診断しています。大きな病院では検査するにもその結果を聞くにも時間がかかりますが、当クリニックでは検査結果をその日にお伝えできるよう努めています。患者さまへの説明に時間をかけていますので少しお待ちいただくこともあるかと思いますが、何か気になる症状がある、この症状はどこに行けばいいかわからないなどということがあればお気軽にご相談ください。

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