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古屋 彩夏 院長の独自取材記事

はなももキッズクリニック東日本橋

(中央区/東日本橋駅)

最終更新日:2022/07/05

古屋彩夏院長 はなももキッズクリニック東日本橋 main

都営浅草線東日本橋駅から徒歩すぐのところにある「はなももキッズクリニック東日本橋」は、2022年5月に開業したばかりの新しくてきれいなクリニックだ。院長を務めるのは、東京大学医学部を卒業し、同大学医学部附属病院の小児科や東京都立墨東病院新生児科、JR東京総合病院小児科を経て、東京みらいクリニック葛西の院長など多くの研鑽を積んできた古屋彩夏先生。診療室や処置室など部屋ごとに壁紙が異なり、良い意味でクリニックらしさを感じさせないデザインとなっている。おむつ交換台のある授乳室も備えており、赤ちゃんを連れた親も安心できる工夫がほどこされている。「お子さんに関することならなんでもご相談ください」と話す古屋院長に、クリニックの特徴や地域住民への想いなどじっくり話を聞いた。

(取材日2022年6月8日)

幅広い疾患に対応し、地域の子育てのゲートキーパーに

内装がとてもすてきですね。こだわった点はありますか?

古屋彩夏院長 はなももキッズクリニック東日本橋1

明るくて入りやすいクリニックにしたかったので、内装は特にこだわりました。壁紙は部屋ごとに変えています。処置室も子ども部屋のような雰囲気にして、なるべく恐怖心を与えないように工夫しました。クリニックのキャラクターはクリニック名から作ったのですが、明るさやかわいらしさが伝わるものを意識しました。桃の花はひな祭りに飾って成長をお祝いするお花なので、お子さんたちの成長を見守る意味も込めています。

こちらで導入された設備や機器について教えてください。

一番の特徴は、一般的な小児科には置いていることが少ない鼓膜の動きを調べる機器を導入している点だと思います。耳鼻咽喉科と小児科の分野は関連していることが多いため、耳や鼻の状態も丹念に診られるように導入しました。耳鼻咽喉科の先生と一緒に働いた経験を生かして、耳・鼻の領域も丁寧に診察することを心がけています。

こちらで受けられる診療内容について教えてください。

古屋彩夏院長 はなももキッズクリニック東日本橋2

小児一般、皮膚、アレルギー、耳・鼻・喉、発達に関することなど幅広く対応しています。クリニックのホームページにも「地域の子育てのゲートキーパー」と書いてあるのですが、子どもに関するすべての悩みに対して必要な対応ができる存在でありたいと思っています。例えば育児相談にしてもまずは相談に来ていただいて、内容によってどこに相談したらいいのかなどの道先案内ができたらいいなと思います。基本的に子どものことはなんでも相談して大丈夫、と思ってもらいたいですね。小さい子どもの湿疹や思春期のニキビなど、皮膚疾患についても丁寧なフォローや指導を行っています。小児科は何歳まで診てもらえるのかという疑問を持たれる親御さんもいらっしゃると思うのですが、いくつだから診られないということはありません。ただ、年齢とともに困り事も変わってくると思うので、だいたい20歳くらいを目安に考えていただけるとよいかなと思います。

子どもにも納得した上で診療を受けてもらいたい

診療方針を教えてください。

古屋彩夏院長 はなももキッズクリニック東日本橋3

例えば風邪一つとっても、いろいろな考え方の親御さんがいると思うんですよね。薬に頼りたいという人もいれば、なるべく薬は使いたくないという方もいらっしゃいます。診療方針はもちろん知識に基づいて私が考えることですが、希望が聞ける部分に関しては希望に合わせてやりたいと思っています。医療機関を受診した際に、「様子を見ましょう」と言われたご経験がある方も多いと思うのですが、どのように様子を見るのかというプラスアルファの部分をアドバイスできたらと思います。親御さんによって心配する部分が違うので、お話をする中で、心配事やニーズがどこにあるのかということに合わせて診療するようにしています。

診療の際にはどのようなことに気をつけていますか?

お子さんにも納得した上で通院してもらいたいという想いがあるので、年齢に合わせてきちんと説明することを心がけています。診療では我慢しなければならないことや怖いと感じることもあると思いますが、「あと3秒で終わるよ」とか「この検査はこういうことを調べるためにやっているんだよ」というように、見通しがつくような声かけや理由をしっかりと伝えるようにしています。そうすることで、お子さんが頑張ろうと思ってくれるのでは、と思っています。お子さんも1人の人間ですし、お子さんのことを尊重したいですね。

これから一緒にクリニックをつくっていくスタッフの方には、どのようなことを伝えていますか?

古屋彩夏院長 はなももキッズクリニック東日本橋4

採用の際には、「自分の守備範囲を決めず、前向きに仕事に取り組んでほしい」と全員に伝えました。もちろん私も含めてです。当事者でいる限り、クリニックの中に自分に関係のない仕事ってないと思うんですね。どれも大切な仕事で、それをみんなで同じ方向を向いてやってほしいと思っています。経験が浅いスタッフもいるのですが、それはみんなでフォローしていけばよいことですし、仕事に対する向き合い方を重視し、自ら気づいて考えて動ける人を採用しました。患者さんのためにより良いクリニックにするにはどうしたらいいかを率先して考え、行動することが最終的には働きやすさにもつながっていくと思っています。

感染症対策について教えてください。

換気システムや空気清浄機などは設置していますし、院内での滞在時間を少なくするためウェブ問診も導入しました。ほとんどの方が自宅でウェブ問診を済ませてから来てくださるので、スムーズにご案内できるようになっていますね。ワクチンは時間帯を分け、時間的・空間的に分けるようにしています。また発熱のある患者さんは事前にお電話をいただいて、一般の患者さんと分けるようにしています。感染症対策をしっかりしているので安心して受診していただきたいですね。

親子に選んでもらえるクリニックをめざす

先生はどうして医師になられたのでしょうか?

古屋彩夏院長 はなももキッズクリニック東日本橋5

祖父が兵庫県で医師をやっていたのですが、患者さんに慕われている姿や街中でも声をかけられている姿を見ていて、子ども心にいいなと思っていました。人の役に立つ仕事ってもちろんたくさんあると思うのですが、医師の仕事はそれがわかりやすく、実際に役に立っていると思えることを目にしていたので、自然と将来なりたい仕事の選択肢に医師が入っていましたね。中学生くらいからはもう医師をめざしていたと思います。医師になってからは先輩医師にたいへん恵まれて、勉強熱心でかつ患者さんへの対応なども含めて、いろいろなことを教えていただきました。NICUにて超低出生体重児を診療したり、低身長や思春期早発症など内分泌に関する診療をしたりと、さまざまな患者さんとの出会いがありましたが、血液疾患の患者さんとの思い出は特に忘れられないものばかりです。

具体的にどのような思い出があったのでしょうか?

研修医になってすぐ担当したのが骨肉腫のお子さんだったのですが、治療で長かった髪の毛が抜けることにすごくショックを受けていたことを覚えています。研修医だったのですが、告知から立ち会わせていただきました。関わる時間が長いわけではなかったのですが、私が異動するとなったときに、一緒の病院に行きたいと言ってくれたのがうれしかったですね。短期間でしたが、深い付き合いができたなと感じる出来事でした。お子さんの最期を看取るという経験もしました。亡くなる間際にアイスを食べた思い出も忘れられません。今の診療では、赤ちゃんの頃から保育園や幼稚園に入って小学生になって……というのを見ていくことができるので、そういう感慨深さがありますよね。親御さんと一緒に成長を感じられることが、小児科医の醍醐味だなと思っています。

今後どのようなクリニックにしていきたいですか?

古屋彩夏院長 はなももキッズクリニック東日本橋6

小児科は基本的にどこか不調があって行くところではあるのですが、小児科の役割が以前とは変わってきていると感じています。病気のときだけでなく、お子さんの成長を見守り、体や心の発達についても相談できることが大事になってくると思っています。子どもに関することをどこに相談したらいいんだろうと思ったら、「ここでいいんです」と言えるようなクリニックになりたいですね。それから、お子さんに選んでもらえるクリニックになっていきたいなとも思っています。以前うれしかったのが、「ほかのクリニックは嫌がるけど、子どもがここなら行きたいと言うので来ました」と言っていただいたことがあったんです。お子さんが選んでくれるのは、自分のやっている仕事が認められるということかな、と。今後も親子に寄り添い、子育てを支える診療を提供していきたいと思っています。

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