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水野 明宏 院長の独自取材記事

守山みずのハートクリニック

(名古屋市守山区/新守山駅)

最終更新日:2022/07/13

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幹線道路の交差点に面したドラッグストアの1階に、2022年5月6日「守山みずのハートクリニック」が開業した。水野明宏院長は、心臓血管外科を専門に研鑽を積んだエキスパートで、内科、外科、血管外科、循環器内科と幅広い診療に対応する。同院の特徴の一つに挙げられるのが、足に関する諸症状の診療に力を入れている点だ。むくみや冷え、だるさなど、血管に関連する諸症状の悩みに幅広く耳を傾け、病診連携も図りながら適切な治療につなげている。診療では患者との対話を重視しているという水野院長に、開業の経緯や医療への思いを聞いた。

(取材日2022年6月21日)

生活の質の向上と健康維持に役立つ診療を実践

開業の経緯を教えてください。

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勤務していた名古屋市立東部医療センターが名古屋市立大学に移管されたのをきっかけに、自分自身の医師としての今後を考え、学生や若い医師の育成のために働くよりも「患者さんの治療に全力を注ぎたい」と思い開業を決意しました。この場所に巡り合ったのは開業場所を探しているさなかのこと。後から気づいたのですが、以前あった守山市民病院(現在の守山いつき病院)と東市民病院が合併して名古屋市立東部医療センターとなった経緯もあり、実は東部医療センターの患者さんの中には守山区在住の方も多かったんです。開業後も継続して受診くださる患者さんもいて、この地に縁があったんだなと感じています。

どのような診療に対応されているのですか?

内科、外科、血管外科、循環器内科を標榜しています。風邪をはじめとした急性疾患や生活習慣病などの慢性疾患の治療、ケガの処置、動脈硬化症といったさまざまな診療に応じられる体制を整えています。中でも当院の特色は、日帰り手術をはじめとした下肢静脈瘤の専門的な治療や、フットケアにも対応している点です。足に関しては、医療用インソールの作製にも応じています。足の悩みには、整形外科的な原因が関係するもの以外にも、血管やリンパ管が関係していたり、糖尿病などの病気がトラブルを招いたりすることがあります。長年積み重ねてきた経験を生かし、下肢静脈瘤の治療など専門的な診療を実践し、患者さんの生活をより良いものにしていきたいです。

クリニックづくりでこだわった点を教えてください。

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コンパクトながら、誰にとっても使い勝手の良い環境を整えたいと考えました。この場所での開業は、ドラッグストア併設であること、広い駐車場があることが決め手です。患者さんの利便性を考えると、これら条件は外せませんでした。院内には下肢静脈瘤の日帰り手術を行う施術室を備えていて、6月から日帰り手術を行っています。フットケア室があるのも特徴の一つ。専用の足の洗い場があるので、フットケアを衛生的に行える環境となっています。超音波検査や血圧脈波検査などの検査機器もそろえ、リカバリー室を2つ、隔離室を1つ設けています。感染症が疑われる患者さんは隔離室内で診察を行い、ドラッグストアと連携して隔離室内や車内でお薬の処方、会計までできるよう体制を整えています。こういった体制づくりも開業にあたり重点的に取り組んだことですね。

患者との対話を通じて原因をひもとき治療につなげる

医師をめざしたきっかけ、専門領域を決めた理由は何だったのですか?

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子どもの頃、体が弱くよくお医者さんのお世話になっていたんです。それが原体験となったんでしょうね。中学進学後、周囲に医師のご子息が多かったのも影響し、14歳頃には「医師になる」と決めていたように思います。その後、名古屋市立大学医学部に進学。卒業後、研修で最初に所属したのが、消化器外科と心臓血管外科と小児外科がある講座でした。実は当時、私自身は消化器外科、特に肝臓を専門とする医師になりたいと考えていたんです。ですが、1年間の研修を振り返ると、半分以上を心臓血管外科で過ごしていて。それで、研修を終えるタイミングで心臓血管外科に進むことを決めました。当初の目標とは異なる結果になりましたが、もともと外科をめざしたのも、複雑な再建が必要な治療に携わりたいとの思いがあったので、心臓血管外科にもやりがいを感じてきました。そしてその後、血管外科でも専門性を磨くようになりました。

血管疾患の治療にはいつ頃から取り組まれているのですか?

2007年頃に、腹部動脈瘤のステントグラフト治療が日本に入ってきたのが、本格的に取り組み始めた最初のきっかけです。治療に関する講習を聞いて「これをやりたい!」と思い、一念発起してカテーテル治療を多く行っていた岐阜の長良医療センターに赴任させてもらいました。ですが、赴任からほどなくして心臓血管外科の手術が終了するとの話を聞いて……。落ち込む私に、当時の院長が提案したのが、保険適用となって間もない下肢静脈瘤下肢静脈瘤に対するレーザーカテーテル治療。結果として、普及の初期段階の時期から治療の研鑽を積むことができました。市民向けの啓発活動も精力的に行っていました。その後、奈良の病院で下肢静脈瘤やステントグラフト治療を専門に行うチームの診療体制の立ち上げに携わり、一度撤退してしまった東部医療センターの心臓血管外科の再建にも関わる機会に恵まれました。

専門は極めながらも、本当にさまざまな経験を重ねてきたのですね。

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振り返ると、行く先々でいろんなきっかけを得て道を切り開いていったと感じます。人にも恵まれました。開業した今は、電子カルテシステムを通じて、勤めていた東部医療センターはもちろん、西部医療センターともつながっているので、センターでの精密検査の予約もスムーズに行える体制となっています。これまでの自分の歩み、経験が、地域医療のお役に立っていると思うとうれしい限りです。

診療の際、心がけていることを教えてください。

何よりも大事にしているのは、患者さんとの対話です。できるだけ対話の時間を取って、顔を見合わせるといった、基本に忠実であることを心がけてます。あらゆる可能性に目を向けることにも意識を向けています。私たち心臓血管外科の医師は「足の症状を診るときは足だけに注目していてはいけない」と口酸っぱく指導されてきました。足の症状が、他の臓器と関係しているというのは決して珍しいことではないんです。例えば歩行時に足が痛くなる下肢閉塞性動脈硬化症ですが足の血管だけが動脈硬化になるだけではなく、全身にある血管が動脈硬化をおこすため脳の血管や心臓の血管にも影響が及び脳梗塞や心筋梗塞を起こしていることがあります。足の症状にだけに気を取られていると文字どおり「足をすくわれる」結果になりかねません。さまざまな可能性を検討しながら診察を行い、適切な治療につなげるのが、私の役目かなと思っています。

地域のニーズに耳を傾け、診療で応える

治療では漢方を取り入れることもあるそうですね。

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漢方にはもともと興味があって、勤務医の頃から勉強を続けてきました。漢方は、病名のつかない症状にも役立つことがあるんです。例えば診断の結果、下肢閉塞性動脈硬化症とわかれば血管を広げたり、血をさらさらにするためのお薬を用いるなど、どの薬を使えばどんな結果が見込めるかの見立てができます。けれど、冷えの中には血管の病気がないのに冷えを感じている、といったケースも多いんです。こういった場合に、漢方の投与で患者さんの症状改善につながることがあるので、適宜提案しています。今後さらに勉強を重ね、もっといろんな「はっきりしない不調」の改善に役立てていきたいです。

今後の目標を教えてください。

ありがたいことに、巻き爪やうおのめなど足の諸症状で悩みを持つお子さまや成人の方々、足腰の不調を訴える高齢者まで、幅広い年齢層の患者さんに受診いただいています。下肢静脈瘤の手術も、すでに開始しています。実現したいと思っていた診療が形になっていくことにうれしさを感じる一方で、診療時に自身の引き出しの少なさに歯がゆさを感じる場面もしばしばあります。患者さん一人ひとりの思いに少しでもお応えできるよう、日々勉強を重ね、診療に磨きをかけていきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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困っている症状があれば、気軽にご相談ください。もちろんそれに限らず、例えば健康診断の結果について質問したい、市の検診について相談したいといったことでも良いですから、上手にクリニックを利用してください。健康診断の結果を理解することも大切ですから。当院でも、7月から健康診断が行えるよう体制を整えているところです。自身の体を知るきっかけを、当院を通じて得てもらえたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

弾性ストッキングを用いた圧迫療法/3500円~、巻き爪治療/ワイヤー法 片足1万3200円~、リンパ浮腫の治療/4400円~(1時間完全予約制、毎週火曜日午前のみ)

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