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時間や空間で分ける感染症対策で
安心・安全な予防接種をめざす

おしゃべりキッズクリニック

(世田谷区/祖師ヶ谷大蔵駅)

最終更新日:2022/10/25

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  • 自由診療

赤ちゃんの生後2ヵ月から始まる予防接種。日本小児科学会が推奨している予防接種だけでも、ロタウイルスワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチンなど10種類の定期接種があり、おたふく風邪、ポリオなどの任意接種を合わせると15種類にも及ぶ。予防接種はなぜ必要なのか、どのワクチンを打つべきなのか、予防接種を受けに行って他の感染症をもらってしまうのではないか、副作用があるのではないかなど、予防接種への不安の声もよく聞かれる。「ロタワクチンが普及したここ数年で、脱水症状などのお子さんが受診されることが本当に少なくなりましたね」と話すのは「おしゃべりキッズクリニック」の中澤裕美子院長だ。多くのママたちが頭を悩ませる予防接種に関するさまざまな疑問を中澤院長に聞いてみた。

(取材日2022年6月2日)

大切なのは予防接種に対する理解。時間と空間を分ける感染症対策で、安心・安全な予防接種をめざす

Qなぜ予防接種を受けたほうが良いのですか?
A
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▲しっかりと話を聞き、ニーズに合わせた提案を心がける

生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんからもらった抗体でウイルスや細菌と闘うことができますが、抗体は生後半年ぐらいで下がってしまいます。それと同時に、感染症を少しずつもらいながら自分自身で抗体を作り、免疫機能を培い、体の成長に伴って丈夫になっていきますから、感染症にかかること自体は悪いことではありません。ただ、中にはかかってしまうと重大な後遺症を残してしまったり、最悪の場合、命を脅かす感染症もあります。今、予防接種になっているワクチンは、かかってしまうと非常にリスクが高く、社会的にも脅威になる感染症に対して作られていますから、やはり受けてほしいと思いますね。

Qどのワクチンを接種すべきか、種類が多く判断が難しいです。
A
2

▲誕生日に合わせて予防接種のスケジュールや説明をしてくれる

当院の場合、スタッフが予防接種に関してとてもよく理解しているので、一つ一つの予防接種についてじっくりお話しし、質問がある場合は私に聞いてくださいというかたちを取っています。ワクチンデビューの方専用の窓口では、予防接種の説明書やスケジュール表をお渡しするだけでなく、具体的に「お誕生日がこの日だから、何月何日以降に予防接種を受けてください」などとお伝えし、全体のスケジュールに加え、一つ一つの予防接種の日程を細かくアドバイスします。いつどのように受けるのがいいか、どんな副反応が起こり得るのかも含めた納得感が大切だと思うので、きちんとお話しして了解をいただけたら接種するということを大事にしています。

Q同時接種できる数に目安はありますか?
A
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▲健診・予防接種用の待合室

同時接種には、何種類まで同時に受けて良いといった規定はありません。とはいえ、当院では最大で5種類ですね。1歳のお子さんで親御さんができるだけ早く予防接種を終わらせたいという意向であれば、両手両足に打つということもできます。同時接種という言葉が一般的に認識されて、副反応について報道され始めた時期があったことから、不安に思われる親御さんもいらっしゃいますが、基本的には副反応は同時接種を起因とするものではないと考えられています。ただ、ある程度の年齢のお子さんに何本も打つとストレスになるので、親御さんやお子さんの気持ちも考えて2本ずつに分けるなど、ケースバイケースで対応します。

Q注射する際に心がけていることはありますか?
A
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▲最小限の痛みにとどめられるよう、さまざまな工夫をしている

まず、できるだけ細い針を使っています。薬剤の痛みがあるので、いくら針を細くしても痛みを消すことはできませんが、できるだけそっと針を刺すなど最小限の痛みにとどめるような工夫をしています。また、赤ちゃんに対しては明るい声で接して、「あれっ」と思っている間に終わらせる。3~4歳であれば、予防接種の必要性をわかってもらってから、「もうすぐ終わるよ」「1、2、3だよ」というように見通しを伝えるようにしています。たとえ泣いてしまったとしても、「動かなかったね」「強くなったね」と伝え、ハイタッチをしたり、ご褒美シールをあげるなどして、予防接種を受けたことがネガティブな経験にならないように心がけています。

Q予防接種に行くことで他の病気をもらうのではないかと心配です。
A
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▲笑顔で話す中澤院長

時間で分けるという手段が一つあります。当院でも午後2~3時は予防接種と健診の時間帯をつくっていますが、仕事で夕方しか連れて来られないという親御さんもいらっしゃると思います。そこで、いつでも受けていただけるよう感染症症状のあるお子さんと、予防接種、健診のお子さん、それぞれ専用の入り口を設け、待合室も別にして交わらないように工夫をしています。少々の鼻水や咳の症状があっても予防接種は可能なので、その場合でも、感染症症状のあるお子さん用の入り口を利用していただいています。また、子どもたちが手洗いしやすい設備を整えたり、時間予約と順番予約を併用しながら、待合室が混み合わないようにしています。

ドクターからのメッセージ

中澤 裕美子院長

世の中にはいろいろなウイルスや細菌がいて、私たちはそれらと共存している状態です。その中にはかかってしまうと重大な後遺症を残したり、命の危険にさらされたりするだけでなく、妊婦さんなど感染症に必ずしも強くない人に感染させてしまうことで、社会的なダメージにつながる場合もあります。私が小児科の医師になった頃にはヒブや肺炎球菌のワクチンがなかったため、髄膜炎や脳炎などを患い後遺症を残したり、命を落としてしまうお子さんを見てきましたが、予防接種の普及と関連して、その数は減少してきています。不安を感じる方も多いと思いますが、こちらの考え方や方針をお伝えし、納得して接種していただくことが大切だと考えています。

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