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村岡 由佳 院長の独自取材記事

そらのま内科クリニック

(津島市/津島駅)

最終更新日:2026/04/13

村岡由佳院長 そらのま内科クリニック main

糖尿病内科、内分泌内科、内科を標榜する「そらのま内科クリニック」は、津島市民病院で長年研鑽を積み、現在も非常勤医師として津島市民病院の外来診療を担当する村岡由佳院長が2022年5月14日に開業したクリニックだ。開業にあたり、村岡院長が掲げた目標は「その人らしい豊かな生活」を支える存在となること。例えば糖尿病や内分泌疾患は、病状の悪化や合併症を予防するため、症状が安定していても治療を継続することが重要とされる。診療では根気強さが求められるからこそ、村岡院長は診療時、どんなときも諦めない姿勢で患者と向き合っているという。「すべてはその人らしい暮らしを実現できるような治療を提供するため」と、優しくやわらかな語り口ににじむ芯の強さに、医療に対する熱量の高さが垣間見えた。

(取材日2022年4月26日/情報更新日2026年3月23日)

専門的な治療にも対応する、地域密着の内科クリニック

どのような患者さんが受診されていますか?

村岡由佳院長 そらのま内科クリニック1

特に多いのは、糖尿病や甲状腺機能亢進症・低下症をはじめとした内分泌疾患の治療を目的とした患者さんです。お住まいの地域はさまざまで、津島市はもちろん、隣接する愛西市やあま市、さらには三河地方や岐阜県から通院される方もいらっしゃいます。風邪などの不調や感染症の予防接種など、一般内科での受診をきっかけに「持病の糖尿病についてもここで治療を受けたい」と通ってくださる患者さんや、定期通院されているご家族や知人からの勧めでおみえになり、かかりつけ医とする患者さんもいらっしゃいます。特に内分泌疾患は、近隣に専門的な診療を行うクリニックが少ないこともあり、地域のお役に立てているのかなと感じています。

開業以前は、長年にわたって津島市民病院に勤務されていたそうですね。

一時、名古屋大学医学部附属病院に籍を置いていた時期もありますが、初期研修の頃からずっと津島市民病院に勤務してきました。私は生まれが弥富市で、大学に進学するまでは岐阜県の海津市に住んでいました。そのため以前から津島市のことは身近に感じていましたが、本格的にご縁ができたのは津島市民病院で医師としてのキャリアをスタートしてからです。その後、開業に伴って津島市民病院の常勤医師ではなくなりましたが、現在もクリニックの休診日に津島市民病院の初診外来診療を非常勤医師として担当するなど、津島市民病院との病診連携には力を入れています。

医師を志したきっかけ、糖尿病、内分泌内科を専門にした経緯をお聞かせください。

村岡由佳院長 そらのま内科クリニック2

医師を志したきっかけは、子どもの頃に夢中だった児童文学作品です。動物の言葉が理解できる獣医師と動物たちとのふれあいを描いたその作品がとても大好きだったんです。獣医師になる道も考えましたが、母が看護師をしていたこともあり、同じ生命に携わる医師の道に進むことを決意しました。専門領域を決める際に影響したのは初期研修でお世話になった医師、そして親族との思い出です。私には糖代謝異常があった親族がおり、当時としても「若くして」と言われるような年齢で亡くなりました。当時は血糖値の問題は自己管理不足が原因という固定観念を持つ人も少なくなく、本人も介助する家族もとても苦しい気持ちを抱えていたと思います。医療を学んだことで当人の苦しみやつらさが想像できるようになり、「同じような状況の患者さんを救いたい」という思いが芽生えました。

患者の伴走者として諦めず粘り強く治療に向き合う

診療のモットー、クリニックづくりのこだわりを教えてください。

村岡由佳院長 そらのま内科クリニック3

患者さん一人ひとりの「その人らしい豊かな生活」を支える診療が、当院のモットーです。当院には医師、看護師、管理栄養士、事務スタッフの4職種が在籍していますが、日頃から情報共有と意見交換を行い、クリニック全体がチームとして一貫した診療を提供できるように努めています。糖尿病や内分泌疾患は定期的に経過を観察しながら治療を進めるので、一貫性のある診療を提供するためには院内での連携がとても重要です。他には、精度の高い治療を迅速に提供できるよう、糖尿病や内分泌疾患に関する一般的な検査結果を即日で出せる血液検査機器を導入しています。また、院内設計に関しては、糖尿病患者さんと一般的な内科疾患の患者さんで待合室を分けています。糖尿病患者さんは免疫機能が低下している傾向にあり、受診時に風邪などをもらわないか不安を覚える人もいらっしゃるので、感冒症状のある患者さんとは待合室を分けたほうが安心だろうと考えました。

患者さんと接する上でどんなことを心がけていますか?

「諦めない」姿勢を貫くこと、ですね。糖尿病や内分泌疾患のように、長期にわたる治療が必要な場合、患者さん自身が「治療を続けることはできない」と諦めてしまうことがあります。中には、家族など周囲の理解を得られずにつらい思いをして、病気になってしまった自分自身にレッテルを貼ってしまう人も。前向きに治療しよう、といっても気持ちが追いつかないかもしれません。けれど、諦めなければ患者さん一人ひとりに合った「病気との付き合い方」がきっと見つかるはずです。もちろん、何もなかった頃のような元どおりにはなりません。けれど、病気と付き合いながら生活を豊かにしていくことはできます。目の前の患者さんが思い描く「豊かな生活」を実現するには何をしたら良いのか、何なら前向きに取り組めるかを一緒に考え、粘り強く向き合っていくことが、患者さんを支えるパートナーとしてとても重要なスタンスだと思っています。

開業から現在までを振り返ってみて、いかがでしょうか。

村岡由佳院長 そらのま内科クリニック4

ありがたいことに開業時の見込みより糖尿病や内分泌疾患の治療を求めて多くの方々にご来院いただいております。地域の皆さんから頼りにされていると思うととてもうれしく感じます。しかしその一方で「待ち時間が長くなる」、「予約枠が埋まって一般内科の患者さんを十分に受けきれなくなる」といった課題も出てきており、患者さんから厳しいお言葉をいただくこともありました。そのため現在は、患者さんとのコミュニケーションを維持した上で、効率良く診療を進められるよう、AI技術をカルテ入力に活用したり、診療時間を可視化して問題点を洗い出したりと改善に取り組んでいます。1年ほどの取り組みで、ある程度改善を実感していますが、今後も継続的にブラッシュアップを図っていきたいです。

医療の質を追求し続け、地域の暮らしをより良いものに

診療を支えるスタッフの皆さんについても教えてください。

村岡由佳院長 そらのま内科クリニック5

糖尿病治療では服薬だけでなく、食事を含めた生活習慣の見直しやケアが重要です。糖尿病患者さんに対する療養指導やフットケアのノウハウを持つ看護師、食事指導に応じる管理栄養士などと一緒に診療を行っています。「ケア中の看護師との会話がリフレッシュにつながる」「食事の楽しみが増えた」とおっしゃる方も、実は少なくないんです。特に食事は毎日のことですから、当院では食事指導も「指導」ではなく「相談」というスタンスで、患者さんのライフスタイルや家庭の事情をくみながら、改善につながるようサポートしています。最近では糖尿病治療に精通する外部の管理栄養士の協力も仰ぎながら、当院の食事指導のさらなるレベルアップをめざしています。

改めて、クリニックでの診療に対する意気込みをお聞かせください。

病気をいち早く見つける意味でも、専門領域の治療をより良いものにする意味でも、一般内科を診る力は不可欠です。例えば初期の内分泌疾患は特徴的といえる症状が少なく、「何となく感じる不調」から病気が見つかるケースも少なくありません。また、糖尿病や内分泌疾患の治療では、一つの病気だけでなく患者さんの全身状態を診ることが大切になります。当院ではこれからも一般内科にしっかり対応することで、地域の健康のゲートキーパー的な役割を果たしながら、糖尿病や内分泌疾患の診療能力をさらに高めていきたいと思います。そしてその先で、地域に暮らす人たちに「たとえ病気になっても安心」と思ってもらえたら、こんなにうれしいことはありません。

今後の目標は何でしょうか?

村岡由佳院長 そらのま内科クリニック6

地域における当院の重要な役割の一つは、「予防」の手助けをすることだと思います。一口に「予防」といっても、内容はさまざまで、現在当院が力を入れているのは病気の重症化や合併症を防ぐ「二次予防」です。今後は、病気になる前に生活習慣などの改善を促す「一次予防」にも取り組んで行けたらと思っています。そして将来的には、他の医療機関とも垣根を越えて連携し、点ではなく面で地域の「予防医療」を追求できたらいいですね。