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成川 真也 院長の独自取材記事

なるかわ内科・脳神経クリニック

(川越市/的場駅)

最終更新日:2022/07/01

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2022年4月に開院した「なるかわ内科・脳神経クリニック」は、JR川越線的場駅から徒歩4分の場所にある。「地域に貢献できるかかりつけ医をめざしています」と意気込む成川真也院長は、神経内科および総合的な内科診療に関する豊富な臨床経験を持つドクターだ。重篤な脳疾患、心疾患につながる恐れのある糖尿病や高血圧などの生活習慣病、高齢化に伴い急増している認知症においても、それぞれに適したサポートを実施。また、健康診断をはじめとする各種検査に加え、クリニックでは数少ない筋電図神経伝導検査も導入。慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など神経難病の診断・治療といった専門性が高い診療も行えるのが特徴だ。物腰がやわらかく穏やかな人柄の成川院長に、同院の特色を中心に詳しく聞いた。

(取材日2022年6月1日)

一般内科から神経内科まで幅広さと高い専門性が特徴

院長のご出身は埼玉県だとお聞きしました。

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ええ、埼玉県東松山市の出身です。医師というと、医療が身近にある環境で育ったと思われがちですが、私の場合は両親が医療関係の仕事ではなかったので、親から将来について特に希望されることもなく、わりと伸び伸びと育ちました。そんな中、中学生の頃だったと思いますが、人の役に立つ仕事をしたいと考えたときに、医師になりたいという気持ちが芽生えたのを覚えています。ただ、理数系よりも文系のほうが得意だったので、難しいかなという気持ちもありました。中高一貫校での寮生活を送り、なんとか医学部を受験できるくらいに。そして最終的に埼玉医科大学医学部へ進学しました。それまでの狭い世界から広い世界を見ることができ、大学ではいろんな刺激をもらえたと思います。

ご卒業後は、同大学の総合医療センターの神経内科に入局されたそうですね。

最初は小児科を志望していたのですが、各科を研修で回る中で、患者さんが改善に向かう過程が目に見えてわかる神経内科に興味を持ちまして。体の動きの改善もそうでしたが、検査結果よりも、患者さんがおっしゃる症状をしっかり理解できていないと前には進めないところにもやりがいを感じたことから、神経内科に入局しました。忙しい日々で大変なことがたくさんあったものの、それと同じくらい得られたものも多かったので充実した毎日だったなと感じています。何よりもうれしい瞬間は、患者さんからお礼を言われたとき。人の役に立っていることを直接感じられる職業に就きたいと思ったのが始まりでしたから、うれしかったですね。

その後も総合病院を中心に勤務される中、特にどのような分野の研鑽を積まれたのですか?

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神経内科の中でも神経生理学といって、電気刺激による検査や筋肉に針を刺したりして各機能を目に見える形で表す分野です。これは診察をしてその場所に異常があるかもしれないとわかっていないとできませんので、そういったプロセスも自分の中では非常にやりがいを感じた点でした。専門にされている先生が少ない分野なので、多くの方の役に立てるという期待が強かったですね。大きな施設で経験を重ねていくうちに、気軽に専門性の高い治療を受けられるクリニックをつくりたいという気持ちが湧いてきたのと、恩師の言葉が大きな後押しとなり、今年4月の開院に至りました。実は性格的に人の上に立つのがあまり得意ではないのですが、逆にそういった面が患者さんに身近に感じてもらえたり、受診へのハードルの低さにつながるといいなと考えています。

筋萎縮性側索硬化症など神経難病の診断と治療も

患者層や診療の特徴についてもお聞かせください。

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脳神経内科だけではなく、風邪などの内科領域も診療していますので、お子さんから高齢者まで患者層は幅広い印象です。私は日本神経学会神経内科専門医と、日本内科学会総合内科専門医でもありますので、臓器だけで病気を診ずに、体全体を見た上で判断します。例えば「しびれ」「痛み」といった症状も画像ではわからなくても、いろんな角度から総合的に精査することで原因を突き止められるケースがあります。患者さんのつらい症状を解決する窓口でなければならないと常に思っているので、そこは日々心がけて皆さんと接しています。

守備範囲の広い診療内容も強みだと思いますが、その中でも特に多い主訴は何でしょう?

どの年代でも言えるのは風邪症状で、成人では生活習慣病。会社や自治体の健診で引っかかったからという理由で来院される方が多いですね。当院でも今後各種健診に力を入れていく予定ですので、病気の予防に貢献できたらなと思います。また、意外と若い方から高齢の方まで多いのが「しびれ」。この症状は、以前脳梗塞だった方や脊髄に原因があったり、睡眠時の圧迫、糖尿病による末梢神経障害によるものだったりと、患者さんによって背景がまったく変わってきます。それから「認知症」。これはご自身で心配されて来られる場合は大丈夫な場合が多いのですが、逆にご家族が心配されていてもご本人自身は大丈夫だと思われている方のほうが要注意。かなり進行しているケースも。少し挙げただけでもこのように幅広く、主訴は年代でも変わってきます。

こちらでは、神経内科の中でも、より専門性の高い難病の診断・治療も可能だとお聞きしました。

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ええ、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)や、筋萎縮性側索硬化症(ALS)といった神経難病にも対応しています。CIDPとは、四肢の筋力低下や感覚障害が2ヵ月以上にわたり徐々に進行する、自己免疫性の末梢神経障害です。厚生労働省の難病にも指定されていますが、CIDPの診断と点滴治療を行うクリニックは少なく、それが可能なことは、当院の大きな特徴なのではないでしょうか。症状としては、「ペットボトルが開けにくい」「つま先が引っかかる」「手足の先がしびれる」といったことから始まり、進行すると物が持てないなどの重い症状になることがあります。

自分らしい人生を歩んでいくためのサポートを

診断方法についても教えてください。

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CIDPの診断では末梢神経伝導検査を行い、末梢神経に障害があることを確認することが必要ですが、検査を行うことができる施設が少ないのが現状です。当院ではこの末梢神経伝導検査を実施しており、CIDPが急性増悪した場合や、治療効果を維持させるために大量免疫グロブリン静注療法を行っています。一方、運動神経が次第に損傷していくALSは、脳から筋肉への命令が伝わらなくなり、筋肉が痩せていく疾患で、厚生労働省指定の難病となっています。初期の症状は頸椎症や腰椎症などの病気との類似点があるため、最初は整形外科や内科を受診する方も多く、半年から1年後くらいに脳神経内科を受診して初めてわかることも。ALSは進行が速い病気で、根治的な治療は現時点で見つかっていませんが、進行を遅らせることが期待できる内服薬や点滴薬もあります。早期の発見が重要になりますので、気になる症状があれば躊躇せずに受診してください。

そのように、常にさまざまな病気と向き合う中、どのように息抜きをされているのですか?

休日に1時間くらいランニングをしています。他にはイタリアが好きでイタリア語を学んだり、パスタを作ったりもしています。ただ、医師の仕事も興味を持ったことが始まりでしたから、得意とする分野で人の役に立てることが自分自身のモチベーションに大きくつながります。開業医は幅広い知識が求められますので、地域のかかりつけ医として役目を果たせるように、勉強は怠らないようにと思っています。当然、1つの疾患に深い知識を持たれている先生には適いませんので、そこは患者さんに最も適した先生と連携を取り、つなげていけたらと。患者さんが元気になられることが一番ですからね。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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神経難病の早期診断は特に難しく見逃されやすいので、そこにも貢献できるよう、患者さんが気軽に受診できるクリニックでありたいですね。一般的な治療だけでなく、専門性の高い検査と治療もリラックスして受けられるというのが当院ならではだと思っていますが、あくまでも患者さんが主体。私は患者さんがもともと備え持った治す力をサポートする伴走者だと考えているんですね。ALSなどの難病に対して悲観的な考えをお持ちの方、疑わしい症状があっても受診に踏み切れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。医療が役立てることは数多く存在します。悩んだり迷ったりしている方は、どうか一度ご相談ください。自分らしい人生を歩むためのサポートをいたします。

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