先進の口腔内スキャナーを用いた
負担の少ないセラミック治療

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Qセラミック治療のメリットを教えてください。

A

天然の歯により近い形や色を再現できるのが、セラミック治療に期待できるメリットです。歯科治療は歯を元通りにするものではなくあくまで修復作業ですが、その中で可能な限り元の状態に近似させることで、患者さんに審美的にご満足いただけると考えています。機能的なメリットもあり、まず保険診療に比べて適合の良い詰め物・かぶせ物の作製が可能です。つまり段差が少なくフィット感が高い補綴物を作れるため、2次虫歯のリスクが低いのです。またセラミックは陶器なので、歯石やプラークなどの汚れもつきにくい利点があります。

Qどのような人からのニーズが高い治療なのですか？

A

現状、セラミック治療を希望される方は男女問わず増えてきております。若い患者さんでも銀歯が複数入っている方もおり、全体的な治療に限らず、外から見える部分だけ治療するケースもあります。下の歯に金属の詰め物・かぶせ物が入っていると笑ったときに目立つ上、銀色ではなく黒く見えることも。それを白いセラミックに交換する方が多いですね。お勧めとしては、下の歯の場合はすべての部位、上の歯の場合は犬歯の隣の4番と、その隣の5番をセラミックにするとかなり印象が変わることが期待できます。素材の種類も使い分けており、前歯であればオールセラミック、奥歯であれば耐久性の高いジルコニアセラミックをご提案しています。

Q同院のセラミック治療の強みや特徴を伺います。

A

私が開業して力を入れたかった治療の一つでもあるのですが、当院では口腔内スキャナーを使用して型採りを行っています。数あるスキャナーの中でもヘッドが小ぶりなものを導入していることもあり、撮影時間は数分程度でとてもスムーズです。また、従来の印象材を使った型採りに気持ち悪さを感じる患者さんも多いため、より負担の少ない方法で治療をご提供できていると実感しています。さらに歯科技工所にはデータを送る形式になり、今までは1週間以上かかっていた詰め物・かぶせ物の作製期間が早ければ中4日に短縮されました。作製の工程においては何より正確さを重視し、歯科技工士ともよく相談して、細かく指示を出しながら進めています。

検診・治療START！ステップで紹介します

1カウンセリングと口腔内の状況についての説明を受ける

初めに、口腔に関する悩みや治療への希望などを伝える。菅尾院長は患者一人ひとりとのコミュニケーションを何より大切にし、初診時は診療時間を十分に確保しているため、不安や疑問は遠慮なく話しておこう。カウンセリング以外に、エックス線撮影や口腔内の検査・拡大写真の撮影も実施。それらの画像を大きなモニターに映しながら、現在の口腔内の状況について、納得いくまでじっくりと説明を受ける。

2詳細な検査を行い治療方針を決定

歯の根が膿んでいる場合や、エックス線撮影だけではわかりにくい歯周病がある場合はCT検査も実施。初診時だけでなく、治療を進める中でも都度撮影しているという。加えて、セラミック治療では破折の恐れを考慮する必要があるため、噛み合わせの状態も詳細に確認した上で治療方針を決定。特に咬合に問題がある患者に対して、同院ではリスクや日常の注意点を十分に説明し、厳密な調整を行う旨を伝えているそうだ。

3必要な治療を行った上で詰め物・かぶせ物を作製

すでに銀歯の詰め物やかぶせ物が入っており、検査段階で内部に虫歯があることが判明している場合は、先に必要な処置を受ける。その後、口腔内スキャナーによる精密な型採りを行い、歯科技工所へ作製を依頼。早ければ4～5日で完成し、戻ってきた補綴物を歯科医師が確認する。同院では付き合いの長い技工所と連携しているため、歯の形や色を修正したい場合や、実際に口に入れた際に誤差があった場合の再作製もスムーズだ。

4完成した詰め物・かぶせ物を装着

出来上がった補綴物を口腔内に装着し、適合を確認する。従来の印象材を使った型採りでは若干の変形が起きやすいが、口腔内スキャナーではデータを直接取得できるため、最終調整が不要なケースが多いという。装着直後の注意点として、固いものを食べるなど歯に大きく負担がかかるようなことは控える。そして再度虫歯にならないように、食習慣についてのアドバイスも受けて帰宅。

5定期的にメンテナンスに通う

基本は3ヵ月に1回、口腔内の清掃状況によっては月に1回受診し、歯石除去や歯磨き指導、食習慣指導などを受ける。歯が悪くなる主な要因は、「磨き残し」とだらだら食べ飲みをするといった「食習慣」の2つだという。何げない習慣が原因で別の場所が虫歯になってしまうケースもあるため、同院では菅尾院長と歯科衛生士が連携し、口腔環境や年齢に合わせて柔軟にサポートしている。