首や肩などの痛みにも対応
ペインクリニックでの治療とは
よしむらペインクリニック
(岐阜市/西岐阜駅)
最終更新日:2023/02/07
- 保険診療
今や誰もがスマートフォンやパソコンをよく見る時代、なんとなく首や肩に凝りや痛みを感じる人は増えているのではないだろうか。中には日々続く肩凝りに慣れてしまい、湿布を貼ってやり過ごしている人もいるかもしれない。しかし「症状が長引き、生活に支障が出るようであれば早めに受診してください」と呼びかけるのは「よしむらペインクリニック」の吉村文貴院長だ。自己判断で一時的な対処で済ませたり、放っておいたりすると年齢を重ねた時に影響が出てくる心配もある。診療科を問わず「痛みの治療」を専門とし、神経ブロック注射も得意とするペインクリニックでの治療について吉村院長に詳しく解説してもらった。
(取材日2023年1月19日)
目次
生活に支障が出る痛みは早めの受診を。首や肩の痛みにも対応するペインクリニック
- Q首や肩の痛みは何が原因で起こりますか?
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A
首は頭の重みを常に支えています。首の痛みは腰痛の次に頻度が高く、原因としては頸椎や筋肉に問題があることが多いです。一方、肩は一般的に首から背中にかけた部分を指します。肩の痛みは、腰痛、首の痛みに次いで頻度が高く、痛みの期間が比較的長いのが特徴です。肩の痛みは肩関節を支持する関節包、関節唇、腱板を支配する神経の障害によって起こります。昨今、首や肩の痛みを訴える方が増えてきており、これにはスマートフォンやパソコンを使う機会が増加しているためだと考えられています。
- Q首の痛みから考えられる病気を教えてください。
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A
最も多いのは、長時間のデスクワークなどによる筋・筋膜性疼痛、いわゆる首の凝りや肩凝りです。加齢や過負荷により骨や軟骨などが変性して起こる頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアは、進行すれば神経が圧迫されて首や手の痛み、しびれの症状を引き起こします。交通事故や転倒などをきっかけとして生じる外傷性頸部症候群では、長期間にわたる痛みやしびれのためペインクリニックを受診されるケースが多いです。ほかに脊椎を支える靱帯が骨化する後縦靱帯骨化症や筋肉が異常に収縮してしまう痙性斜頸(けいせいしゃけい)など、さまざまな病気が首の痛みの原因になります。
- Q肩の病気や、治療についても教えてください。
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A
肩の痛みの原因疾患としては肩関節周囲炎、いわゆる四十肩、五十肩が多いです。肩の使い過ぎが原因と推測される腱板断裂も中年以降の方に多くみられます。神経や血管に障害が起こる胸郭出口症候群という病気もあります。首や肩の痛みの治療には、一般的には整形外科で行うリハビリテーションや薬物療法、あとはペインクリニックで行う神経ブロック療法があります。神経ブロック療法により痛みが軽減すれば、リハビリテーションをより効果的に行うことができます。当院ではパルス高周波法、高周波熱凝固法など比較的長期間の鎮痛効果が期待できる治療も取り入れています。
- Q痛みの種類と同様、治療法にもさまざまな種類があるのですね。
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A
ペインクリニックの医師は「痛みの治療」を専門としています。特に慢性の痛みの原因は複雑であり、レントゲンやMRIの検査でも原因がわからないことがありますが、診察によって痛みの原因がわかることもあります。症状だけでなく、痛みが出たきっかけ、お仕事や生活習慣などもお聞きし、必要な検査を行うことで痛みを総合的に評価します。当院は、腰痛、首の痛みだけでなく、顔面の痛みや頭痛にも対応します。顔に分布する三叉神経が原因で強い痛みを生じる病気である三叉神経痛に対して、神経ブロックを用いて治療を行うクリニックは珍しいため、私たちがお力になれればと思います。