難症例にも対応可能
先進デジタル技術を用いたインプラント治療
リアム歯科クリニック東大島
(江東区/東大島駅)
最終更新日:2023/05/29


- 自由診療
インプラント治療とは、歯が完全になくなった部分を補う治療法の一つ。ねじのような形をした人工の歯根を顎の骨に埋入し、それを土台に人工歯を装着するものだ。顎の骨や口腔内の状態によっては治療の難易度が高くなるため、患者が「受けたい」と思っても治療を受けられない場合もあるという。そんな患者の希望に応えるために努めているのが、「リアム歯科クリニック東大島」の荒木泰博院長である。開業前、総合病院で口腔外科を中心に、幅広い歯科医療の研鑽を積んできた歯科医師だ。開業後は先進のデジタル技術を導入し、骨増生や4本のインプラントで片顎すべての人工歯を支える治療法など、さまざまな難症例に対応している。今回は荒木院長に、インプラント治療が適した人の特徴や、難症例とはどのようなものなのか詳しく聞いた。
(取材日2023年3月30日)
目次
状態によっては適応できないインプラント治療。高度な技術・設備を持つ歯科医院を選ぶことが重要
- Qインプラント治療とはどのような人に適していますか?
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A
▲難症例にも対応可能な歯科用CTを完備
インプラント治療は、天然歯がぐらぐらしていて抜くしかない状態の方や、しっかり噛みたいと思っている方にお勧めしています。なぜなら、インプラントは顎の骨にしっかりと埋め込んで人工歯を支えるので、強く噛んでも安定しやすいからです。他の補綴治療である入れ歯やブリッジのように、強く噛むと沈んだり、両側の歯に負担がかかったりする心配がありません。ただし、顎の骨や口腔内の状態によっては対応が困難な場合があります。そのようなときは、歯科医師の技術が高く、歯科用CTや口腔内スキャナーなどの設備やデジタル技術がそろっている歯科医院を探してみてください。難症例にも対応している可能性が高いですよ。
- Q顎の骨がどのような状態だと難症例に該当するのでしょうか?
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A
▲検査結果をもとに、患者との治療計画を説明する荒木院長
顎の骨が少ないと、インプラントを深くしっかりと埋入できないので難症例に該当します。この場合、足りない分を人工骨で補填する「骨増生」を行えばインプラントが埋入できることがありますが、その分手術内容は複雑。高度な技術や設備が必要で、通常より手術時間も長くなりやすく、術後は痛みや腫れが出やすくなります。ただ、骨増生を伴う手術のように時間が長くなるときは、当院でも導入している静脈内鎮静法を用いる歯科医院が多いので、「気がついたら手術が終わった」と感じる方もいるでしょう。術後の痛みや腫れは、長くても2~3日で改善に向かう傾向があります。難症例だからと、そこまで心配しなくて大丈夫ですよ。
- Q他にも難症例だといわれる状態や治療法があれば教えてください。
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A
▲歯科医院らしさを減らし、患者の不安を和らげる
半数以上の歯が抜けている、もしくは長くは持たないので抜歯が必要な状態は難症例と言えます。そういった場合には、4本のインプラントで片顎すべての人工歯を支える治療法を提案することが多いですね。治療をするには骨増生と同様に、高度な技術や設備が必要です。この治療は、抜歯からインプラントの埋入、そして人工歯の装着まで、通常なら数ヵ月かかるところをたった1日で図れる強みがあります。また、基本は1本のインプラントに対して1つの人工歯を装着しますが、この治療法なら4本のインプラントで4本以上の人工歯を支えることが図れます。なるべく負担を抑えつつ、短い期間でも入れ歯を避けたい方はぜひ検討してみてください。
- Q難症例の治療で、デジタル技術はどのように活用されるのですか?
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A
▲先進技術を駆使し、患者の希望に沿えるような治療をめざす
歯科用CTや口腔内スキャナーで得た情報をもとに、パソコン上で診断や手術のシミュレーション、人工歯のデザインなどを行うことが可能です。また、難症例の治療で特に重要となる「サージカルガイド」というインプラントの埋入手術を補助する装置も作れます。サージカルガイドには、シミュレーションで算出した適切な埋入位置や角度、深さなどが示されているので、迷うことなく手術を進めやすく、より精度と安全性に配慮した手術の実現を図れるのです。インプラント治療はわずかなずれが人工歯の仕上がりに大きく影響するので、質の高い治療を希望するならデジタル技術を導入している歯科医院を選ぶのが良いでしょう。
- Q多様な術式があるインプラント治療、共通する治療後の注意点は?
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A
▲患者と歯科医師の二人三脚で治療を行うことが重要
すべてのインプラント治療に共通するのは「メインテナンスが重要」ということです。インプラントの周りに歯周病ができても、インプラントには神経が通っていないので、痛みなどの症状を感じにくく気がつくのが遅れる傾向があります。気がついた時には手遅れで、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまう可能性も。たとえ早い段階で歯周病を発見できても、天然歯より治療に時間がかかりやすいので、メインテナンスを続けて歯周病にならないように心がけることが大切なのです。当院では、良い状態を保つためには手術が終わってインプラントが定着した後、毎日のセルフケアと3ヵ月に1度の定期メインテナンスを必ず続けるようにお伝えしています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント体(埋入手術代込)/24万2000円~、4本のインプラントで片顎すべての人工歯を支える治療/290万円程度(※別途ご相談)、サイナスリフト/22万円程度、静脈内鎮静法/8万8000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。