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小島 政廣 院長の独自取材記事

メディカルベース新小岩

(葛飾区/新小岩駅)

最終更新日:2023/06/30

小島政廣院長 メディカルベース新小岩 main

JR中央・総武線の新小岩駅北口、商店街に立つビル3階にある「メディカルベース新小岩」。江戸川病院のサテライトクリニックの一つで、整形外科・リハビリテーション科およびスポーツ医学の分野を専門的に診療している。エントランスを入るとブルックリンスタイルの明るく、ぬくもりのある空間。2021年8月の開院時より院長を務めている小島政廣先生が朗らかに迎えてくれた。小島院長は膝関節を専門とし、これまで数多くの人工関節置換手術を手がけている。「加齢によって膝が痛くなるのは誰でも起こり得ること。ですが、年だからといって諦めてはいけません。諦めることなく少しでも楽しく生活できるように、治療の選択肢を広く用意してサポートします」と話す小島院長。クリニックやリハビリテーションの特徴などについて話を聞いた。

(取材日2023年3月24日)

年だからと諦めないために身体機能のベースをつくる

待合室がカフェのようなイメージですてきですね。

小島政廣院長 メディカルベース新小岩1

れんがや木材を使用したブルックリンスタイルと呼ばれる内装で、カフェのような雰囲気になっています。最初は間違えて入ったのかと戸惑う方もおられたほどです。当院は江戸川病院のサテライトクリニックという位置づけであり、同院の院長の意向のもと、クリニックらしくない造りとなっているのでリラックスして受診していただけるのではないでしょうか。診療室は一般的な造りですが、待合室やリハビリテーションルームの天井は高く、コンクリート打ちっぱなしなので開放感がありますね。リハビリテーションルームにつながる広いテラスがあるのですが、この活用方法については開院時から現在に至るまで模索を続けています。

こちらの診療方針についてお聞かせください。

「年齢のせいだと諦めず、楽しく生活するために」をモットーに、患者さま一人ひとりに寄り添いながら診療しています。年齢を重ねるにつれて体の変化が出てきますが、年だからといって諦めてしまうのではなく、少しでもその方らしい生活を楽しめるようにとの思いでサポートしています。患者さまご本人が今の体の状態を理解することも大切で、よく理解してもらった上で、ならばどうしたらいいか、選択肢をお話しして患者さまのご要望に沿った治療の提供に努めています。クリニック名にベースとあるのは、地域に根差して医療を提供していきたい、リハビリテーションによって身体機能のベースをつくっていこう、そんな意味が込められています。

治療の選択肢を幅広く用意していらっしゃるのですね。

小島政廣院長 メディカルベース新小岩2

例えば、私の専門でもある膝の痛みでは、外用薬、内服薬の処方やヒアルロン酸の関節内注射、関節鏡視下手術や高位脛骨骨切り術、人工関節置換術などの手術にも対応します。特に、変形性膝関節症の手術は素材や技術の向上により、身近になってきていますね。また、超音波を活用した治療や、一般的な整形外科でのものとは少し異なる、運動療法を中心としたリハビリテーションにも力を入れています。

運動療法を軸に、症状の改善をめざす

リハビリテーションについて教えてください。

小島政廣院長 メディカルベース新小岩3

一般的に整形外科クリニックでのリハビリテーションというと、患部に電気刺激を与える電気治療、患部を温める温熱療法などの物理療法を行う場合が多いですが、当院では、ストレッチや体操などによる運動療法が中心です。理学療法士が症状と状態を確認し、筋力が低下している部分や姿勢、歩き方などの問題点を指摘。マンツーマンで自宅でも行えるストレッチなどを指導し、患者さまご本人の力で改善を図ることをめざしています。診療面でもリハビリテーションを優先するケースが多いですね。薬や注射などの治療をするよりも、まずは理学療法士によるリハビリテーションで症状の改善を図るという方針です。リハビリテーションで改善がめざせればそれが一番ですし、もし改善しなかった場合には次の治療の選択肢を考えます。

スポーツ障害分野の診療も専門的に行っているそうですね。

少年野球の選手から、マラソンやゴルフなど趣味でスポーツを楽しんでいる中高年の方、競技に参加するアスリートまでスポーツによる障害やケガを専門的に診察しています。医師はそれぞれ肩や肘、膝関節などの専門分野を持っていて、それぞれの競技種目やレベルなどを考慮して相談しながら治療します。スポーツ障害の治療においてもリハビリテーションが非常に重要なので、リハビリテーション科のスタッフとしっかり連携していますよ。理学療法士は競技中のフォームチェックなども含め、患者さまの体の癖など全身の様子を把握します。症状の原因の判明につなげられるよう、情報の共有をしっかりすることを心がけています。

患者さんと接する際にはどのようなことを心がけていますか。

小島政廣院長 メディカルベース新小岩4

自分の家族だったらどうするか、自分のおじいちゃん、おばあちゃんだったらどうするかを常に考えています。患者さまにはまずご自身の状況をよく知ってもらうことが一番大事だと思っています。加齢による変化が出ている場合は、例えば白髪やしわと同じように年齢を追うごとに誰にでも起こることですので大丈夫ですよ、とお話しします。その上で今後、どのようにしていきましょうかと相談しますね。ただ、中には加齢で変化が進行している場合や、治療が難しいケースもあり、完全に治りますよ、とは伝えないよう気をつけています。少しずつ症状の緩和を図り、痛みとともに日常生活を送れるようにしていきましょう、と。患者さまにはまずその状態を理解してもらうことが大切ですので、正直にお話ししています。

豊富な治療の選択肢で、早期復帰と活動的な生活を

江戸川病院や系列のクリニックなどとの医療連携について教えてください。

小島政廣院長 メディカルベース新小岩5

私の専門である膝関節の疾患で手術が必要な場合は、江戸川病院で手術を行い、その後は当院でリハビリテーションを行うことで早期の社会復帰をめざしています。また、江戸川病院だけでなく、近隣の病院とも連携し、患者さまのご要望を伺いながら紹介しています。検査では、小岩駅北口クリニックや系列クリニックとも連携しています。患者さまには移動していただく必要がありますが、いずれも駅から近い場所にあるので受診はしやすいかと思います。

医師をめざされたきっかけと、整形外科を選んだ理由をお聞かせください。

父が小児科の開業医をしていましたので、自然の流れで医師の道に進みました。整形外科を選んだのは、小さい頃から工作をするのが好きだったからでしょうか。プラモデルやラジコンの作製といった細かい作業が得意だったのです。外科の中でも整形外科の手術は、非常に繊細で職人的な技が必要だと思います。一つとして同じ例はありませんし、ミリ単位の調整が大切で、骨だけでなく靱帯や筋肉などとのバランスも重要です。そして手術の経験数も重要ですが、自身の手の感覚、職人的な感覚を最も重視しています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

小島政廣院長 メディカルベース新小岩6

今年度中に体外衝撃波による痛みの治療をスタートさせたいです。これも現時点では足底腱膜炎以外では自由診療となりますが、低侵襲で痛みの改善をめざせる治療となり、近隣エリアでは導入の少ない治療なので、選択肢の一つとしてお役に立てるのではないでしょうか。今後もこうした治療を積極的に導入し、治療の選択肢を広くご用意していきたいと考えています。「一年経っても治らない」といった方に、次のステップや別のアプローチでの治療をご提案できるのが当院の強みとなればと思うのです。日常生活で肩や膝、腰などの症状で困っていたり、つらい思いをしたりしている方は、重症、軽症に関わらず気兼ねなく相談にいらしてください。

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