小野馨照院長、森田崇裕先生の独自取材記事

春日THREE歯科・矯正歯科

(春日市／大野城駅)

最終更新日：2025/10/09

春日市の大型商業施設の向かいにある「春日THREE歯科・矯正歯科」。福岡市南区老司にある「ひろた哲哉歯科・矯正歯科」の分院として2022年1月に開院し、地域の身近なかかりつけ歯科医をめざして、幅広い世代の口腔内の健康を支えている。診療においては、一般歯科、矯正歯科、小児歯科、歯科口腔外科、審美歯科など、それぞれの専門分野を持つ歯科医師の連携による総合的な歯科医療を提供。多様な主訴にワンストップで対応できるのが同院の強みだ。今年4月に院長就任の小野馨照先生と幅広い診療を得意とする常勤歯科医師の森田崇裕先生に、クリニックのコンセプトや診療において大切にしていること、同院ならではの強みなどについて語ってもらった。

（取材日2023年12月20日）

専門分野を持つ歯科医師の連携で多彩な歯科医療に対応
一生通いたいと患者が思う歯科医院であるために
確立した教育体制でより質の高い歯科医療の提供を

専門分野を持つ歯科医師の連携で多彩な歯科医療に対応

まず、お二人はどのようにキャリアを積まれたのかお聞きしたいです。

【小野院長】福岡歯科大学を卒業し、山口大学医学部附属病院の歯科口腔外科に入局しました。2年目からは関連病院で勤務。その後、歯科医師3年目から本院の「ひろた哲哉歯科・矯正歯科」に入職しました。とにかく幅広いスキルを身につけたいと思ったのが理由です。歯科領域の中でも外科に強くなりたいという想いがあったので、最初は歯科口腔外科を専門に研鑽を積んだのですが、それ以外の分野も極めたいとスキル磨きに努めた結果、分院の院長を任せていただけることになりました。
【森田先生】私は大学卒業後、九州歯科大学附属病院総合診療科にて研鑽を積みました。その後、ひろた哲哉歯科・矯正歯科で経験を積み、今に至ります。

さまざまな主訴で幅広い世代が来院されているそうですね。

【森田先生】そうですね。この周辺は住宅街ですし、すぐ近くにショッピングモールもありますので、幅広い世代の方が来院されています。中でも10代以下のお子さんがいらっしゃるファミリー層が多いように感じますね。フッ素塗布などお子さんのメンテナンスで来られるケースも多いですし、ママやパパも一緒に診察を希望されるなど、ファミリーでご利用いただいているのが特徴です。歯並びなどが気になるからと、お子さんの矯正治療のご相談でおみえになるケースも増えました。矯正は成人の方にも対応していますし、一般歯科や矯正歯科はもちろん、小児歯科、親知らずの抜歯やインプラント治療といった歯科口腔外科領域、入れ歯、ホワイトニング、審美歯科など、どの年代のお悩みにもオールマイティーに対応しています。それぞれの分野に対して、その領域を専門とする歯科医師が在籍している、という点も、皆さんが当院を選んでくださる要因ではないでしょうか。

多様なニーズに応えられる環境があるのですね。

【森田先生】さまざまな治療に対応できるのはもちろん、各分野で先進的な設備が整っているのも強みといえるでしょう。院内には、歯科用CT、歯科用顕微鏡のマイクロスコープ、口腔内3Dスキャナーなどを設置し、より精密かつ質の高い歯科医療を提供するための環境を整えています。
【小野院長】当院のマイクロスコープは、脳や心臓外科の手術などでも使用されるものを導入しています。最大約25倍まで拡大して、肉眼では確認できない患部の情報を得ることができ、精密な治療が可能です。さらに、必要に応じてラバーダムを併用し、防湿して清潔な口腔環境を保ちながら治療を行うように努めています。精密な機器を使うことで、小さな異常もしっかりと確認できるため、無駄な削りすぎや虫歯の削り残しを抑えることができます。

一生通いたいと患者が思う歯科医院であるために

患者さんとの関係性の構築にも注力されているとか。

【小野院長】先進の設備導入や高い技術力でチーム医療を提供することも大事ですが、患者さんの安心を守り続けることは、患者さんの人生を守ることにもつながると思っています。そのため当院では、患者さんと歯科医師が将来の希望と現状を共有し、患者さんの理解と納得の上で希望に沿った治療計画を一緒に決定する「シェアード・ディシジョン・メイキング（意思決定を共有する）」を基本とし、患者さんと私たちの想いがズレないように努めています。そういった良い関係性を築いていければ、必然的に「一生通いたい」という気持ちになってもらえると思うのです。また、通い続けていただくことで、蓄積したデータを参考にしながら診断にひもづけることも可能ですから、機械的なものとはまた違った意味でより精密な治療計画が立てられますね。

トリートメントコーディネーターによるカウンセリングも実施されていると伺いました。

【森田先生】当院では、患者さんの希望や不安をしっかり把握して、よりこまやかに声をすくい上げるように心がけています。トリートメントコーディネーターの仕事は、歯科医師と患者さんの橋渡し役をすることです。カウンセリングを実施することで患者さんのご希望やご不安を把握し、歯科医師の診察と問診で齟齬（そご）のないよう、しっかりと患者さんとお話をします。2段階で確認することで、より細かに患者さんの意思を確認し、迅速な対応へとつなげています。また、そのすくい上げた声を、その患者さんに関わるスタッフたちに共有することも欠かしません。院内連携をより円滑に、そして緻密におこなうためにも、患者さんとの関係性構築は大切だと日々感じています。

まさに、コンセプトの「一生付き合える歯医者さん」に通じますね。

【小野院長】さまざまな年代の幅広い主訴にワンストップで応えられる対応力。これは当院の優れた特徴だと自負しています。当院では、初診から全体のチェック、治療計画の立案まで、チームで徹底して行っていますが、これは患者さんのお気持ちとズレが生じないよう、医療人として患者さんにとって適切な治療を提供することに重きを置いているからこそです。歯は食生活に欠かせない機能であり、口は全身の健康の入り口と言われています。患者さんの生活に密接に関わる歯を守るパートナーとして、地域の方々の「一生付き合える歯医者さん」でありたいですね。

確立した教育体制でより質の高い歯科医療の提供を

院内の教育体制についてもお聞きしたいです。

【小野院長】私が身をもって感じている当院の強みが、確立された教育システムですね。歯科口腔外科から飛び込んできた私の一般歯科全般におけるスキルを、院長を任せていただけるまで上げていただきました。先進的な設備がそろい、スタッフが新しい知識と技術の習得の研鑽を続けられる体制があるため、歯科医師にとっても、患者さんにとっても、本当に良い環境が整っていると実感しています。常に新しい知識と技術を習得できる環境も、どの年代の患者さんの悩みにもしっかり応えられるクリニックをつくっている要素だと思います。

患者さんのデンタルIQ向上も実感されているそうですね。

【小野院長】来院時にアンケートに答えていただいているのですが、その時に「マイクロスコープ」「ラバーダム」というキーワードで検索をされたという記載もあり、患者さんの歯に対する意識の高さを実感しています。これは私たちにとって非常に喜ばしいことです。それだけ期待してくださっているわけですから、患者さんのお気持ちと治療にズレが生じないよう、歯の健康だけでなく精神面も満たせる治療をめざしたいですね。
【森田先生】今、矯正に関しても高い知識を持っている方が増えたように感じます。当院は全身麻酔のオペが必要になる症例でなければ、小児から成人までほとんどの矯正に対応可能です。表側・裏側のワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正など、多様なニーズにお応えしています。歯並びの良さは口腔内のケアや歯のトラブルのリスクの軽減にもつながりますので、悩まれている方は専門の歯科医師にご相談くださいね。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

【小野院長】歯が痛い原因は虫歯だと考えられがちですが、虫歯以外にも歯茎の炎症や噛み合わせによるものまで、さまざまな原因が存在します。その原因を明確にして適切な治療の選択をご提案することを常にめざしています。治療後のメンテナンスも重要で、患者さんに適した間隔でのメンテナンスをご提案。メンテナンスでもマイクロスコープを活用し、徹底した口腔環境の管理に努めています。些細なことでも構いません。お気軽に来院ください。