乳歯が生え始めたら、できるだけ早く受けたい
子どもの予防歯科
きらり大森歯科
(大田区/大森駅)
最終更新日:2024/02/27


- 自由診療
近年は、保護者の虫歯予防に対する意識が高まり、子どもの虫歯は少なくなってきたといわれる。一方で、顎が小さく歯並びの悪い子どもや、咀嚼や嚥下の機能がうまく発達していない子どもが多いことも指摘されている。歯並びが悪いと口腔内の状態が悪くなり、将来的に虫歯(う蝕)や歯周病のリスクが高まることも。そこで、小児の歯科定期検診に力を入れる「きらり大森歯科」秋葉徳寿院長に、子どもの予防歯科について取材した。同院では、虫歯予防や歯磨き指導に加えて、歯の生え方、並び方、口腔機能についてもチェックして、食生活や生活習慣のアドバイスも行っていくという。「大切なお子さんの歯を守り、お口の機能の健やかな発育を促すために、小さいうちから歯科検診を受けてほしい」という秋葉院長の話を参考にしてほしい。
(取材日2024年1月24日)
目次
虫歯予防に加え、歯の生え方や並び方、口腔機能の発達も確認する小児歯科検診。乳歯が生えてきたら受診を
- Q子どもの歯科定期検診ではどんなことをするのでしょうか?
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A
▲診療面では一般歯科のほか、小児歯科にも注力している
乳幼児期は、歯だけでなく顎や口腔機能を発達させる大切な時期です。ですから、この時期から、虫歯だけでなく、歯の生え方や並び方、噛む・飲み込むなどのお口の機能が正常に発達しているかどうかを、専門家である歯科医師が確認して、適切な予防処置や指導を行うことがとても重要となります。歯科検診では、乳歯が適切な時期に生えてきているかどうか、その本数、顎の大きさに対する歯の並び方、永久歯に生え替わるためのスペース、生え替わりの時期であれば生え替わりの進み方などをチェックします。そして、食生活や生活習慣の問題点、歯の状態に合わせた予防法、歯並びの予想なども詳しくお話しして、その対応をアドバイスしていきます。
- Q何歳頃から、歯科検診を受けるとよいのでしょうか?
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A
▲1階の診療室は子どもにも喜ばれそうなかわいらしい壁面に
乳歯が生え始める0歳6ヵ月ぐらいの時から受けていただきたいですね。虫歯には、歯の強さや歯磨きの状態、間食の間隔、唾液の性質や歯並び、噛む面の溝の深さなどさまざまな原因が関わりますので、早くから歯科医師による診断を受け、個々のお子さんに応じた予防に取り組む必要があります。また小児の場合、歯だけではなく、お口の発育のチェックも重要です。やわらかいもの中心の食生活や、指しゃぶり・お口ぽかんとも呼ばれる口呼吸などの癖があると、お口の機能が正常に発達しにくく、歯並びにも悪い影響を与えます。さらに子どもの成長や変化は早いので、治療や予防処置のタイミングを逃さないためにも、早いうちの受診をお勧めします。
- Q歯科検診を受ける間隔や、診療の流れを教えてください。
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A
▲小児歯科の定期検診は2、3ヵ月に1度の間隔がいいという
通院する間隔としては、できれば2ヵ月に1度、遅くとも3ヵ月に1度の間隔で来ていただきたいと思っています。子どもの歯は幼弱で、表面のエナメル質という硬い部分が永久歯と比べて半分の厚みしかありません。ですから、虫歯にとてもなりやすく、進行も早いので、短い間隔でチェックすることが必要なのです。基本的な流れとしては、まず、今の状況や気になることなどをお伺いして、歯科医師による診察、必要な虫歯(う蝕)の予防処置や治療を行います。そして専用の機械などを使って歯をクリーニングしてフッ素を塗布します。家での歯磨きや生活習慣などをお聞きしながら、適切な歯磨きや仕上げ磨きの指導、生活のアドバイスなどを行います。
- Qこちらならではの、小児歯科に向けた取り組みはありますか?
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A
▲待ち時間は玩具で遊べるよう、楽しめる工夫がされている
院内には動物園をイメージしたキッズルームがあり、お子さんが待ち時間を楽しく過ごせるように環境を整えています。また診療室はすべて個室で、土曜日曜も午前9時から午後6時まで診療しますので、ぜひご家族でご来院ください。お口の環境を整えることから始めたい虫歯予防に加え、指しゃぶり、お口ぽかんなど歯並びに影響を与える癖の改善や、お子さんの口腔機能・顎の正常な発達などを促す取り組みにも注力していますし、将来的に歯並びが悪くならないように行う小児矯正にも対応します。
- Q子どもの予防歯科について日常生活での注意点を教えてください。
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A
▲子ども用の歯磨きペーストや歯ブラシの選び方も気軽に相談できる
お子さんの歯磨きには、歯磨きペーストを使わないという親御さんが意外と多いようです。多くの歯磨きペーストの成分にはフッ素も含まれていますので、毎日の歯磨きの時には使いましょう。お子さんに向く歯磨きペーストや歯ブラシの選び方に迷う場合は、歯科医院で相談していただきたいですね。うまく仕上げ磨きができないという方も、上手な磨き方や磨きやすい姿勢などを歯科医院で指導してもらいましょう。また、乳歯が虫歯になった場合は、お口の環境や食生活、生活習慣などに原因があり、永久歯に生え替わっても虫歯になるリスクが高くなりますので、「どうせ生え替わるから」と軽く思わず、きちんと治療や予防処置を受けていただきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/45万円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。