歯科口腔外科だからこそできる
1本でも多くの歯を残す治療の提案
ヒロデンタルクリニック
(藤井寺市/藤井寺駅)
最終更新日:2024/09/02
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歯科治療を行う過程で、義歯やブリッジ、インプラントなどさまざまな治療がある中で、どの治療を選択するのがいいかわからないという人も多いだろう。「ヒロデンタルクリニック」の保富貴裕先生は、勤務医時代に幅広い分野で研鑽し、歯科口腔外科領域ではさまざまな外科処置や全身疾患のある患者の管理まで行ってきたその道のスペシャリストだ。その経験を生かし、同院では、親知らずの抜歯をはじめ、歯牙移植や再植、顎関節症治療といった口腔外科処置や歯茎の外科治療である歯周外科といった領域にも対応しているという。今回は、1本でも多くの歯を残したい人のために、歯科口腔外科を専門的に行ってきたからこそできる同院の治療のメリットやその内容について聞いた。
(取材日2024年6月21日)
目次
一般歯科のクリニックではあまり行われていない、歯科口腔外科が専門だからこそできる治療の提案
- Q歯科口腔外科が専門だからこそできる治療について伺えますか。
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A
これまでの経験を生かして歯科口腔外科の治療を積極的に行っています。具体的には親知らずの抜歯をはじめ、歯牙移植や再植、顎関節症治療などを行っています。歯茎の外科治療である歯周外科といった領域にも対応していて、歯の根の病気に対して外科的な治療をする歯根端切除術も当院では可能です。外科の経験がある歯科医師ですと、粘膜を切ることにも慣れていますので、縫合一つとってもよりきれいに仕上げるよう心がけています。きれいに縫合すれば、歯磨きもしやすいですし、細胞が壊死することの回避にもつながります。歯牙移植や歯周外科に関しては対応している歯科医院が少ないので、関心のある方はぜひお問い合わせください。
- Q歯牙移植とはどのような治療でしょうか。
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A
インプラント治療とは、人工的な根っこを作り人工の歯を装着する治療法ですが、歯牙移植とはご自身の根っこの上に、使われていない親知らずなどの歯を移動させる治療を指します。しっかりとくっついてくれれば、その歯だけでしっかりと噛むことも期待できます。保険が適用されるので、ゆくゆくはインプラントを入れたいという方は、まず歯牙移植を試してみるのもお勧めです。ブリッジなどと違い前後の歯を削ることなく、その歯だけで完結できるのもメリットだと感じています。
- Q歯牙移植はどのような方に行える治療なのでしょうか。
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A
親知らずが残っている方ですね。また、歯茎に埋まって使われていない歯がある場合、そちらを使う方もいます。他院で義歯にしないといけないと言われた方でも、歯牙移植を行って義歯を入れずに済むケースも考えられます。ご希望の方には適用か適用じゃないかをまずはしっかりと診ていきます。私自身、この治療でやりましょうというよりは、なるべく選択肢を与えて患者さん自身に選んでいただきたいと思っているんです。治療では「ブリッジ、義歯、歯牙移植、インプラント治療と可能ですが、どれがいいですか?」というような聞き方をするようにしています。どうしても外科処置が怖い方の場合、ブリッジや義歯を選ばれると良いと思います。
- Q歯根端切除術についてはどうでしょうか。
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A
歯根端切除とは根管治療を行った後、なかなか治らない根っこの先の病巣に対して、外科的な処置を行って取り除くことをめざす方法です。例えばかぶせている物が高価なジルコニアなどの場合、土台が太くて取ったら割れてしまうという歯に対して上からではなく、歯茎を切開して横から根っこに対してアプローチしていきます。そのほか、進行した歯周病の方に、歯茎を切開して、深い歯周ポケット内の処置をするフラップ手術も行っています。クリニックレベルで歯茎の切開処置ができる歯科医院はそう多くないのですが、それは口腔外科的な専門知識がないと難しいことが多いからなんです。
- Q歯根端切除術を行うことでどのようなメリットがありますか。
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A
歯茎を切開し、骨を削りながら病巣のある根っこの部分にアプローチすることで、抜歯しなくてはならないと言われた歯でも残せる可能性が見込めるようになることが一番のメリットでしょうか。外科的な処置ができないクリニックの場合、定期通院で様子を見ることしかできませんが、外科的な治療を行うことで大きく変わることも考えられます。当院では、他院で抜歯を勧められていた方にも、歯を残すための治療を積極的に実践しています。1本でも多く自分の歯は残せたほうがいいと思っていますので、そこに対してはできることを全力で行いたいという思いで日々治療していますね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/30万円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。