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保富 貴裕 院長の独自取材記事

ヒロデンタルクリニック

(藤井寺市/藤井寺駅)

最終更新日:2025/03/25

保富貴裕院長 ヒロデンタルクリニック main

藤井寺駅から徒歩3分という好立地に加え、ベビーカーや車いすでも快適に受診できる環境が整っている「ヒロデンタルクリニック」。患者を一切選ばず「どんな人にも来てほしい」という保富貴裕院長の思いと優しさが、院内設備の至るところに表れている。保富院長は勤務医時代に幅広い分野で研鑽し、とりわけ歯科口腔外科ではさまざまな外科処置や全身疾患のある患者の管理を経験。現在はその専門性を生かし、親知らずの抜歯や顎関節症をはじめとした、一般の歯科医院では実施していない高度な治療にも対応する。フランクな性格が魅力的で、患者やスタッフにとって居心地の良い歯科医院をめざす保富院長に、同院の診療の強みや設備面におけるこだわり、地域のかかりつけとしての意気込みなどを聞いた。

(取材日2024年6月21日)

年齢・症状を問わず誰もが受診できる環境を整備

初めに開業理由と、藤井寺に開業した理由を教えてください。

保富貴裕院長 ヒロデンタルクリニック1

できないことがなくなるように一通りの分野を学び、ある程度自信を持てたので開業に至りました。勤務医時代は外科処置や審美面に配慮した治療、週に1回院長として診療するなど、さまざまな場所で幅広く研鑽を積めたと思っています。また、父も歯科医師で開業医のため、父の歯科医院を継ぐか否かの話もあったのですが、考えた末にそちらは継がない決断をしました。開業地を選ぶ際は、「好立地にあるのに患者さんが来なければ完全に自分の責任」という覚悟のもと、言い訳のできない場所を探していました。そして「駅近」「バリアフリー」「駐車場がある」という条件がたまたまそろっており、過去の職場である天王寺の大学病院と連携を図れる距離にもあるので、藤井寺に決めました。

診療方針や患者さんの特徴についても伺えますか。

方針としては、どんな方・症例でも診たいと考えています。というのも、私がかつて勤務医として所属していた歯科口腔外科は、急性期病院という特性上、亡くなってしまう患者さんも多くいらっしゃいました。その中でホスピタリティーの精神や最後まで寄り添う姿勢の大切さを痛感し、以来「どんな状態の方が来てもできることをやろう」という気持ちで日々診療にあたっています。お子さんからご高齢の方まで全世代に来てほしいという思いで開業し、ありがたいことに、本当にいろいろな方が受診されますね。私は噛み合わせについての勉強会にも参加していましたので、当院では噛み合わせの観点からもアプローチが可能です。

受診のハードルを下げるために工夫したことはありますか。

保富貴裕院長 ヒロデンタルクリニック2

小さなお子さん連れの方も安心して受診できるよう、院内にはキッズスペースやおむつ交換台を備えました。また、当院には車いすの方やつえをついた方も来院されるので、土足での入室を可能にし、治療スペースにも車いすのまま入れる仕様にしています。どのような状態の方にも対応可能で、車いすに座っている患者さんに直接治療を行うことなどもできます。あと、治療に使う機器などもなるべく先進のものを取り入れたいと考えています。例えば嘔吐反射のある方に配慮し、型採りの際には光学スキャナーを使用しており、クリーニング時には粉末で歯を清掃するエアフローも導入しています。エアフローは従来のクリーニング方法よりも短時間で処置ができ、歯への刺激が少ないため痛みが出たりしみたりしにくいのがメリットです。

歯科口腔外科の知識を生かした顎関節症の治療

顎関節症の治療にも注力していると伺っております。

保富貴裕院長 ヒロデンタルクリニック3

はい。親知らずの抜歯と並んで多いのが顎関節症のご相談です。顎関節症とは一般的に顎がカクカクするというイメージかもしれませんが、前段階として、こめかみや噛みしめる時に使う咀嚼筋が痛くなることが多いです。最初の兆候としては筋肉の痛みですが、ひどくなってくると口が開かないといった症状も出てきます。顎関節症の原因が、筋肉の異常、関節靱帯の異常、関節円板の異常、骨の異常のどこから来ているのかによってタイプがI型~IV型に分類され、口腔内を丁寧に診察し、原因を追究してからアプローチ方法を決めていきます。

具体的にはどういったことが原因に多いのでしょうか。

診察してみると、患者さんの中には過去に歯科治療を受けており、かぶせ物が適切ではない高さの方が見受けられます。そのかぶせ物の高さを基準にほかの歯も作られ、口腔全体のバランスが崩れてしまっているケースもあるため、診察では悪さをしているかぶせ物がないかも含めて慎重に原因を探していきます。天然の歯のみの方であれば、歯並びや噛み癖が原因となっていることが多いため、トラブルの改善を図ります。左右どちらかの歯に問題があるともう片方の歯でばかり食べるようになり、それだけで顎がスライドしてしまうこともあるんです。さらに、口を開けるのに必要な関節円板がうまく可動していないというケースもありますので、その場合は専用のマウスピース型器具などを使ってスムーズに可動するよう導いていきます。マウスピース型器具も患者さんの状態を診て、2ミリと3ミリ、どちらの厚みのものがいいのかなど細かくチェックしていきます。

日頃から自身で予防できることはないのでしょうか。

保富貴裕院長 ヒロデンタルクリニック4

かぶせ物が適切ではない方の場合ですとなかなか患者さん自身で防ぐことは難しいですよね。ただ生活習慣の中で、例えば学生さんで授業中に頬づえをつく癖があるという方や、パソコン操作やテレビを見ている時に上下の歯を無意識に当てているなどといった方には基本的には意識してやめてもらうと変わることもあります。仕事でどうしても歯を食いしばる習慣がある大工さんや重い物を運ぶ仕事の方には、なるべく食いしばる瞬間に歯が当たらないように意識をしてもらうか、マウスピースで防いでもらっています。筋肉は温めるとやわらかくなる性質がありますので、お風呂に入った時にマッサージをしてもらうのもお勧めです。ご自身の顎関節症の原因がどこからきているのかわからないという方は一度ご相談いただければと思います。

患者・スタッフに優しい、地域に信頼される歯科医院へ

歯科医師を志し、歯科口腔外科の道に進んだ経緯について伺えますか。

保富貴裕院長 ヒロデンタルクリニック5

歯科医師になった理由は、やはり父の影響です。学生時代はひたすらラグビーに打ち込んでいましたので、当時はやりたいことが定まらず、大学進学時は父の勧めで歯学部を受験しました。ただ、いざ入学したら歯にどんどん興味が湧いてきて、手先の器用さを生かしてよく仮歯も作っていましたね。歯科口腔外科は、父や母校の先生から「外科ができたほうが良い」とのアドバイスを受けて選びました。細かい作業が好きで、ラグビーで鍛えた体力もあり、血を見ても平気なタイプなので(笑)、この仕事は自身に合っていたかもしれませんね。

勤務医時代の経験が現在につながっていると感じることはありますか。

規模や診療方針が異なるさまざまな現場にいましたので、そこでつかんだ「こんな雰囲気・職場環境だったらいいな」というイメージを現在の歯科医院づくりに役立てています。具体的には、スタッフにはできるだけ優しく接しようと心がけていますね。患者さんに迷惑をかけないことと、可能な限りアポイントを入れるように言っている以外は自由に働いてもらっています。私自身が他人にあれこれ言われるのが嫌なので、呼びかけているのは最低限のことだけですね。もちろん患者さんに対しても、初心を忘れず優しく丁寧に向き合っています。説明の際は絵などを使ってわかりやすくお伝えし、治療を行う前にも鏡を持ってもらい、その日の治療内容についてお話ししています。

今後の展望と、最後に読者へのメッセージをお願いします。

保富貴裕院長 ヒロデンタルクリニック6

他院でなかなかやっていないことでいうと、今後はレーザー治療も取り入れていきたいです。口内炎をレーザーで焼くとスムーズな回復が期待できます。いろいろな治療に応用できるレーザーですがあくまで当院ではサポートの位置づけで活用できればと考えています。ありがたいことに、今のところ非常に多くの患者さんにお越しいただいております。現在の診療の質をキープしつつ、皆さまからの信頼を失わないよう頑張っていきたいですね。私はついいろいろ話してしまうタイプで、診療時間が長くなりがちですが、もちろん、患者さんの状況に合わせて短時間で診療を終えるときもありますのでご安心ください。歯のトラブルでお悩みの方は、ぜひお一度お気軽にご来院ください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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