奥山 裕輝 院長の独自取材記事
成城さくら歯科三鷹院
(三鷹市/三鷹駅)
最終更新日:2025/01/22

JR中央本線・三鷹駅南口から玉川上水沿いに続く風の散歩道を歩くこと約4分。2021年より診療を行う「成城さくら歯科三鷹院」の特徴は、デジタル機器を活用した総合的な歯科診療だ。虫歯や歯周病などの一般歯科、インプラント治療、根管治療、歯列矯正など幅広い症状に対応し、成城にある本院と同じく、すべての治療において早さと精度の高さの両立をめざしている。その中で奥山裕輝院長が大切にしているのは、患者とのコミュニケーション。一人ひとりにしっかりと向き合ってその思いを理解しつつ、再治療にならないような治療提案を心がけている。子どもから高齢者まで、三鷹を利用するすべての人にとって「通いやすく信頼できる歯科医院」になるのが目標だという奥山院長に話を聞いた。
(取材日2024年11月21日)
総合的な歯科診療で、時代と患者のニーズに広く対応
クリニックの診療内容を教えてください。

当院は、歯科一般からインプラント治療、根管治療、歯列矯正など幅広い診療に対応し、地域の皆さんが「生涯にわたって口腔の健康管理を任せたい」と思えるかかりつけの歯科医院になることをめざしています。最近では現代病ともいわれる顎関節症が増えているなど、時代の流れとともに歯や口の悩みや症状は変化してきています。変わりゆくニーズに対応できるよう、世田谷区成城に次ぐ法人の2院目としてできたのが当院です。私は2024年1月から当院の院長を務めており、本院と変わらぬ総合的な歯科治療をこの三鷹の地で実現できるよう努めています。歯科には親しみにくい印象がありますが、なるべくかしこまらずに気軽に来院していただけるとうれしいですね。
成城にある本院と同等レベルの診療が受けられるということでしょうか?
そのように感じてもらえるような診療をめざしています。例えば、自分の好きな飲食店が支店を出してその支店に行った際、味が本店と異なっていたら残念ですよね。同じ味を継承してないと支店とは言えないと思います。同様に、当院でも本院で行ってきた総合的な治療を同じように提供していくことが大切だと考えているんです。診療方針も本院と同じ。口腔内の健康を維持するために、1つの治療に限らず、すべての治療に力を入れています。口腔や顎の機能まで考えて治療を行うのならば、セラミックや入れ歯治療など1つの治療に限定するのではなく、顎の関節のことも熟知している必要があるでしょう。さらに顎の関節について知るためには、歯の並びやその人の骨格、矯正の内容なども併せて熟知することが必要とされます。つまり、専門分野をつくらずに総合的な診療を行うことが、口腔の健康を管理するためにはとても重要。これが両院共通の考えです。
院内はオープンな雰囲気で、歯科医院独特の臭いも感じませんね。

歯科医院に喜んで通う方は少ないでしょうから、嫌われる要素をできるだけ排除したいと思っているんです。ある種類の薬品を使わないことで、歯科クリニック独特の臭いを感じさせないように工夫していますし、できるだけオープンスペースにもしています。診察室は個室と半個室。大きな窓にブラインドをすることで、治療を受けている姿が外から見えないようにしてありますが、何かしているなというのは外からわかるようになっています。また、隣の診察室で話をしているのは聞こえるけど、何を話しているのかはわからないようにしたり、待合室の横にある作業スペースはガラス張りにしたりするなど、プライバシーを保ちつつ、閉塞感が出ないオープンな雰囲気を大切にしています。
デジタル機器を活用し早さと精度の高さの両立をめざす
治療にデジタル機器を活用されていると伺いました。

はい。これは当院の大きな特徴です。歯科用CT・3Dカメラ・CAD/CAM冠作製システムなど、私たちが理想とする歯科医療を実現するための設備を9割方取り入れており、残りの1割は本院との連携によりカバーしています。本院の設備を使う場合でも、クラウド上でデータを連携できるのでスムーズです。セラミックの補綴物を院内で作製できるシステムを用いた即日補綴治療も行っています。このシステムでは型採りの代わりに口腔内を3D光学カメラでスキャンしてデータを取り、それをもとに設計システムやミリングマシンを活用して院内で補綴物を製作。焼成や色づけも院内で行うため、歯の型採りから装着までを短時間で行うことが可能になり、最短で当日中に治療を終えることができるのです。
デジタル機器の活用で、治療がスピーディーに行えるのですね。
そのとおりですが、ただ早いというだけでなく、早さと精度の高さの両立をめざしています。また設備がそろっていたとしても、使いこなせなければ意味がありませんから、知識と技量の向上にも常に努めています。例えば当院ではインプラントの埋入時にガイドを使用しているのですが、こちらも院内製作です。外部に依頼するよりも早いだけでなく、患者さんの口腔内をよく知る私自ら角度や深さを調整しますので、イメージしている完成形とのずれが少なくなります。
歯列矯正についても教えてください。

当院では、マウスピース型装置を用いた矯正を希望する方がほとんどです。見た目や器具の煩わしさの問題も感じにくいですし、取り外せるので歯磨きがしやすいのもメリットの一つですね。口腔内の状態は3Dカメラで撮影し、検査に歯科用CTを用いて、顎や顔のラインの変化を予測しながらフルデジタルで矯正を進めていきます。その際、第一に考えるのが機能面です。機能性を追求すれば自然と見た目もついてくると考え、まずは機能面を重視して、症状によっては噛み合わせの治療を取り入れることもあります。お子さんの矯正では、床矯正という取り外し可能な装置を使用した矯正も行っています。抜歯を伴うケースを含め、デジタル機器の活用で幅広い症例に対応することが可能です。マウスピース型装置を用いた矯正に興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
患者の思いを理解しつつ、再治療にならない治療提案を
院内で使う水にもこだわっているそうですね。

診察ユニットなど院内で使用する水は、すべて水道水ではなく院内に設置した装置で生成した次亜塩素酸水を使っています。これにより、患者さん自身の2次感染を防ぐと同時に、院内感染のリスクも低減させることを図っています。
診療の際、大切にしていることはありますか?
患者さんが何を求めているかを理解して、できるだけその希望をかなえて差し上げたいと思っています。こちらから一方的に治療内容を押しつけることはしたくありません。とはいえ、医学的に難しいことや患者さんのご理解が必要な場面もあります。患者さんの希望だけを重視して、せっかくの治療が後々にやり直しになっては本末転倒ですから。誠意をもって患者さんに向き合い、患者さんが納得して受けられて、かつ再治療にならないような方法を一緒に見つけていきたいですね。
子どもの患者さんに接する際は、どのようなことを心がけていますか?

優しい対応と痛みの少ない治療を心がけていますね。これは大人の方に対してもそうですが、お子さんならばなおさらです。この場所を楽しいと思ってもらうのは難しいかもしれませんが、嫌いにはなってほしくないですね。私もスタッフも、すべての患者さんに笑顔で帰っていただきたいと思っています。またお子さんの場合、歯が生え替わったり、自分で歯磨きができるようになったりと、成長に合わせてさまざまな変化が生じます。虫歯治療や矯正治療など、成長段階に応じた提案ができるよう心がけています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
私が院長となってから約1年、スタッフたちとの信頼関係も日に日に深まり、患者さんにとって満足度の高い治療や対応ができつつあるのではないかと感じています。この辺りにお住まいだったり三鷹を利用する方々にとって、通いやすく信頼できる歯科医院になるのが目標です。歯や口のことでお悩みでしたら、まずはお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/22万6000円~、CAD/CAMシステムを用いたセラミックの詰め物/6万2800円~、CAD/CAMシステムを用いたセラミックのかぶせ物/13万5000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/6万7000円~、床矯正/6万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。