早期に取り組むメリットも
小児矯正について正しく知ろう
うえさか歯科
(箕面市/桜井駅)
最終更新日:2024/07/05
- 自由診療
子どもの成長はうれしいものであるが、同時になにかと悩みが増えていくのも事実だ。ママやパパを悩ますことの1つが、歯の矯正ではないだろうか。「歯科クリニックへの通院は、できるだけ早くからがいい」と話すのは、箕面市にある「うえさか歯科」の上坂宗敬院長。自分自身が矯正をした経験があることから、コンプレックスに悩まされることなく過ごしてほしいと、痛みや負担の少ない矯正を追求している。「特に小さな頃から始めれば、抜歯を避けることにもつながり、呼吸や姿勢、顔貌などの成長にも良い影響を与えるといわれています」と話す。今回は、矯正に豊富な経験を持つ上坂院長に、子どものうちから取り組む矯正のメリットについて聞いた。
(取材日2024年3月8日)
目次
大人になって始めるよりも子どものうちに始めるほうがメリットを望める矯正。始める時期や適切な矯正法とは
- Q小児矯正のメリットについて教えてください。
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A
歯並びがガタガタになったり、八重歯になったりするのは、主に永久歯が生えるスペースが足りないために起こります。今の子どもたちは、食生活の変化などによって顎が小さくなってきていることもあって、多くの子に矯正が必要だといわれています。永久歯が生えてから矯正治療を行うと、抜歯をしなくてはいけないケースも出てきますが、小児矯正は歯が並ぶスペースを成長に合わせてつくりながら歯並びを整えていくことを目標とするので、抜歯の必要性がほとんどなく、痛みも少ないです。また、歯並びだけでなく、骨格のバランスそのものにアプローチするので、全身の成長や、顔貌にも良い影響を与えるといわれています。
- Qいつから始めるべきなのでしょうか?
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A
一般的には、奥歯に大きな永久歯が生えてきたら、矯正を考えるタイミングです。この歯は、5~6歳頃に生えてくるので6歳臼歯とも呼ばれています。ちょうど小学校の入学前くらいに検討すると良いでしょう。また、上顎の発達のピークは9歳頃といわれています。顎の成長をコントロールしながら矯正をしたいのであれば、遅くとも小学校の3~4年生のうちに始めるのが理想です。ただ実際に矯正を始める前にもできることはたくさんあり、お口周りの筋肉や骨格の発育にアプローチして、将来の歯並びに対して働きかけることもできます。「矯正のタイミングを逃したくない」とお考えであれば、できるだけ早く相談すると良いと思います。
- Q矯正法には、どんな種類があるのですか?
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A
従来からのワイヤー型のほかに、裏側矯正、床矯正などさまざまな矯正法がありますが、当院では、マウスピース型装置を用いた矯正を中心に行っています。マウスピース型装置を用いた矯正のメリットは、痛みがほとんどないことです。薄い透明な素材でできていますので、見た目もあまり気になりません。また、自分で着けたり外したりできるので、歯磨きもしやすく虫歯になりやすい小児期の矯正に適しています。しかし、適切な矯正法は一人ひとり異なります。歯科用CTやエックス線、口腔内スキャナーなどでしっかりとお口や歯茎の骨の状態まで確認して、それぞれの矯正法のメリット・デメリットを考えて選択し、時には組み合わせて矯正を行います。
- Q費用や期間について教えてください。
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A
費用は、全体的に矯正するか、部分的に矯正するかで違ってきます。期間には個人差がありますが、1~2年くらいです。しかし、歯並びを整えて終わりというわけではありません。特に小児のうちはお口の中の状態が変わりやすいので、矯正後も永久歯が生えそろい安定するまでの期間は、2~3ヵ月ごとに定期的なチェックを行っていきます。万が一、再調整が必要となった場合でも対応できるよう、当院では大人の歯に替わるまでの期間を含めた料金設定としています。また、歯のねじれといった細かな調整まで希望される場合には、すべての歯が生えそろってから、さらに半年~1年かけてワイヤー矯正を行うことも可能です。
- Qこちらのクリニックの特徴を教えてください。
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A
私も矯正した経験があるのですが、治療そのものには苦労しました。そこで、そもそも矯正を必要としなくなる子を増やしたいという思いから、当院では、お子さんの食育指導や、お口の筋力アップを図る口腔筋機能療法(MFT)を積極的に導入しています。また、矯正が必要となった場合には、誰もが気軽に始めることができるよう、クレジットカードやバーコード決済、デンタルローンなどさまざまな支払い方法に対応しています。歯科医師と患者さんの橋渡し役であるカウンセリング専任のスタッフもおり、相談しやすい環境を整えています。矯正前には、矯正後のシミュレーション画像も確認できるので、安心して取り組んでいただけるかと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた小児矯正/38万5000円~、ワイヤー矯正/88万円~、床矯正/38万5000円~、裏側矯正/92万4000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。