上坂 宗敬 院長の独自取材記事
うえさか歯科
(箕面市/桜井駅)
最終更新日:2024/06/26
箕面市にある「うえさか歯科」は、子どもから大人まで地域の人々に愛される歯科クリニック。木のぬくもりを感じる外観や待合室のジャングルジム、院内を飾るスタッフ手作りの装飾など、アットホームな雰囲気が魅力だ。院長の上坂宗敬先生は、勤務医時代の豊富な経験を生かし、地域のニーズに合わせた幅広い診療を提供。一般歯科はもちろんのこと、小児歯科、予防歯科、インプラント治療、ホワイトニング、矯正歯科、歯周病治療、口腔外科の他、訪問診療やエイジングケアの相談まで対応する。学生の頃に自分の歯にコンプレックスがあったという上坂先生は、「矯正をはじめ、歯の治療の大切さを子どもたちに伝えたい」と最近では口腔筋機能療法(MFT)にも熱心に取り組んでいる。今回はそんな同院の特徴や診療にかける想いについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2024年3月8日)
歯にコンプレックスがある人を減らしたい
まずは、歯科医師をめざしたきっかけから聞かせてください。
子どもの頃に歯に対してコンプレックスがあったんです。ためらいなく笑えないことで、どうしても自分に自信が持てなくて、中学生から高校生にかけて思い切って矯正治療をしました。前向きな気持ちになり、それまでの人生とは大きく変わったと感じました。矯正はもちろん、さまざまな歯科診療を通して、患者さんに歯科治療の大切さを伝えたいと思ったことが歯科医師をめざしたきっかけです。
特に力を注いでいきたい診療はありますか?
自分自身の経験もあって、小児の矯正に関しては特に注力したいと思っています。私は中学生の時に矯正を始めたので、歯を抜いて、ワイヤーで矯正するといった大がかりな治療を行いました。しかし、今はさまざまな矯正方法があり、早期に処置を開始することで、大がかりではない子どもの成長する力に合わせた矯正につなげることが可能です。当院ではマウスピース型装置を用いた矯正を中心に、痛みや手間にも配慮した、負担の少ない矯正をめざしています。装置によっては、お子さんの好きなデザインを取り入れて器具をお作りすることもできます。自分だけの特別な物だと感じられれば、お子さんも進んでお手入れしてくれたり、喜んで矯正に取り組んでくれたりといった自主性も磨かれていくと思います。
口腔筋機能療法にも注力されているそうですね。
矯正は装置が使えるようになってからと考えて、小学校くらいまで開始を待つ方は多いと思います。しかし実はまだまだ小さな赤ちゃんの時から、歯並びのためにできることはあります。例えば、哺乳の仕方や離乳食の種類や食べ方に注意することもそのうちの一つです。他に、口呼吸ではなく鼻呼吸をすること、舌の位置を正しくする、頬づえなどの癖を改善することも、歯並びへの良い影響につながるだけでなく、骨格や顔貌の変化にもつながると考えられています。小さなうちに取り組めば、日常の習慣や癖を短期間で改善をめざせることがほとんど。口腔筋機能療法は、親子で楽しみながら日々の生活に取り入れていくことができると思います。お子さんの歯並びが心配な人、興味がある人がいたら、ぜひ気軽に相談してほしいです。
デンタルIQの高い人へも先進機器や幅広い治療で対応
患者さんはお子さんが中心ですか?
患者さんの年齢層は幅広く、小さなお子さんから小中学生、大学生、30~40代の主婦、80歳を過ぎた高齢の方までお越しくださいます。どなたにも快適に過ごしていただけるよう院内は全面バリアフリーを採用して、車いすやベビーカーでもスムーズに移動できる広さにしています。また、周辺地域には歯や口の健康への関心、デンタルIQの高い患者さんが多いと感じていますので、歯科用CT、口腔内スキャナー、マイクロスコープ、口腔外バキュームなどの先進機器を備え、モニターを設置した個室も用意しています。歯科治療に対する不安感が強い患者さんや小さなお子さんなどを対象とした笑気麻酔にも対応しています。その他、エイジングケアのご相談にも対応しますし、口臭を測定する機械も導入しています。小さなお子さんには、治療後のご褒美としてカプセルトイやクレーンゲームも。すべての世代の人にとって、満足度の高いクリニックでありたいです。
診療内容に関しても幅広いですね。
一般的な虫歯治療から、インプラント治療、ホワイトニング、大人や小児の矯正、親知らずなどの抜歯、根管治療まで、幅広く対応しています。もともと歯の詰め物などを扱う補綴科に所属していたのですが、長く勤めた歯科クリニックが幅広く治療を行う大きなクリニックでしたので、そこで鍛えられました。特にインプラント治療では数多くの手術を行い、骨造成など難症例にも対応してきました。住んでいる地域で治療を完結したいと考える方は多いと思いますので、訪問診療や急患にも対応して、地域に根差した診療を行っていきたいと考えています。
歯周病治療はいかがですか?
歯周病治療に関しても、研究会を通して勉強するなど長い時間をかけて知識を深めてきました。歯周病においても予防は欠かせません。地域の皆さんにより末永く自分の歯で食べる喜びを感じていたただけるよう、これまでの経験を生かして多様に取り組んでいます。歯石取りといった一般的な処置の他にも、出血が多い患者さんには抗生物質などを使った治療も行い、一本でも多くの歯を使える状態で残すべく、外側からだけでなく内側からもアプローチしてさまざまな対応を行っています。
人生100年時代に合った、寄り添った診療をめざす
診療において、気をつけていることはありますか?
なるべく難しい言葉を使わず、わかりやすく説明するように心がけています。説明が終わった後も、「わからないところはないですか?」「ご質問はありませんか?」と繰り返して聞き、疑問点があれば何度でもお話ししています。また、耳で聞くだけではなく目で見たほうがより理解は深まると思いますから、タブレット型端末や模型を使いながら解説するように気をつけています。自作したオリジナルのちらしやパンフレットもたくさんあるんです。それらを積極的にお渡しするようにしていて、ご自宅に帰ってからゆっくり検討してもらったり、治療を振り返って知識を深めてもらえたりしたらうれしいなと考えています。
クリニックをつくる上で、こだわったところはどこですか?
私自身が歯科クリニックに抵抗がある子どもだったので、クリニックらしくない雰囲気にこだわりました。歯科クリニックに来たことがない小さなお子さんも入りやすいように、表はガラス張りにして中がのぞけるようにしたり、のぞいた時にジャングルジムが見えるようにしたりと工夫しました。また、クリニック全体を木目調にそろえ、木のぬくもりを感じてもらえるようにもしています。最近は、スタッフが中心となって季節に応じた飾りつけをしてくれます。子ども好きのスタッフばかりで、親子連れには積極的に声かけをしてくれますし、高齢の方がお越しになればさっと付き添って対応してくれます。保育士の資格を持つカウンセラーの他に、医療知識を持ち患者さんと歯科医師との橋渡し役を担うスタッフもいますので、「治療中に少し子どもの相手をしてほしい」「将来的に子どもの矯正に興味がある」など、何かあればいつでもお声がけいただければと思います。
最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
この場所に開院を決めた理由の1つは、近くに学校があったからなんです。小学生や中学生など、これから大人になっていく世代に向けて、「どうして虫歯がなくても歯科クリニックに通う必要があるのか?」「どうして歯を大切にしないといけないのか?」といったことを伝えたいと思ったからです。当院では虫歯の治療をすることも、矯正をすることも、すべては予防につながっていると考えています。人生100年時代といわれる今、歯を健康に保つことは、豊かな人生を送る上で重要だと考えます。情報過多な時代だからこそ、私たち歯科医師とともに「どうしたら自分の歯を大事にできるか」「今できるベストなケアって何だろう」と、考えてもらえたらうれしいです。スタッフ一同、地域の皆さんの歯の健康を守れるよう、力を合わせて誠心誠意対応していきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた小児矯正/38万5000円~、裏側矯正/92万4000円~、床矯正/38万5000円~、部分矯正/22万円~、ホワイトニング/1万1000円~、インプラント治療/27万5000円~、マウスガード作製/1万1000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。