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痔の治し方は? 病院に行くべき?
痔の原因と治療法について解説

まんば内科外科クリニック

(名古屋市中川区/岩塚駅)

最終更新日:2024/07/02

まんば内科外科クリニック 痔の治し方は? 病院に行くべき? 痔の原因と治療法について解説 まんば内科外科クリニック 痔の治し方は? 病院に行くべき? 痔の原因と治療法について解説
  • 保険診療

痛み、腫れ、出血などの症状を伴う痔。排便の度につらい思いをしている人も多いだろう。恥ずかしさから受診をためらう人も少なくないが、基本的に、痔は自然に治ることはないのだという。また、「痔だと思ったら、他の病気だった」というケースもあるため、早めに治療することが大切だ。「まんば内科外科クリニック」の安田顕(やすだ・あきら)院長は、外科で痔の手術を担当してきた。その経験を生かし、開業後は患者の痛みと恥ずかしい気持ちに共感しながら治療を行っている。「つらい症状を我慢してほしくない」「大腸がんなどの病気を見逃したくない」との強い思いで治療にあたる安田院長に、痔の原因や初期症状、市販薬から受診に切り替えるべきタイミング、治療の流れなどについて話を聞いた。

(取材日2024年6月3日)

痔は自己判断が難しい病気。大腸がんなどの病気が潜んでいる場合も考え、早めの受診を

Q痔の原因や症状、患者さんの年齢層について教えてください。
A
まんば内科外科クリニック 外科で経験を積み、肛門の疾患に対応してきた安田先生

▲外科で経験を積み、肛門の疾患に対応してきた安田先生

イボ痔(裂肛)や切れ痔(痔核)などの痔になる主な原因は、排便時の力みや肛門付近の血行不良です。特に、座っている時間が長い方は、肛門付近の血流が悪くなり、うっ血して肛門の一部がこぶ状に腫れることがあります。痔の初期症状は、痛みや出血などが多く、出産を機に症状が悪化して受診される方もいらっしゃいますね。痔は年齢や性別問わず、誰もがなり得る病気。当院には、20代から70代以上の方まで幅広い年齢層の方が痔の症状で受診されています。初期症状の段階で受診される方も多いですが、長期間出血や腫れを我慢されてからご来院される方もいらっしゃいます。恥ずかしさから受診をためらう方が多いようです。

Q痔が自然に治ることはあるのですか?
A
まんば内科外科クリニック 病状に合わせて、まずは内服で治療を進めていく

▲病状に合わせて、まずは内服で治療を進めていく

基本的に、自然に治ることはありません。塗り薬や座薬などを使って、まずは様子を見るのが一般的です。治療をせずに放置していると、排便の度に腫れた部分を自分で元に戻さないといけなかったり、長期間にわたり痛みに苦しんだりすることになってしまいます。また、出血している場合、肛門からの出血ではなく大腸から出血している可能性もあります。「痔だと思ったら大腸がんだった」というケースもあるのです。肛門をひと目見ただけでは出血箇所はわからないため、精密検査が必要になります。他の病気を早期発見するためにも、自己判断をせずに受診していただくことをお勧めします。

Qどんなタイミングで受診すべきでしょう。
A
まんば内科外科クリニック つらくなる前に早めの受診を

▲つらくなる前に早めの受診を

大腸がんなど、痔以外の病気が潜んでいるケースもありますので、排便時や肛門周辺に違和感があったら早めに受診していただきたいですね。受診に抵抗があるなら、まず市販薬を使って様子を見ていただいても構いません。市販薬を使うことで症状の緩和につながるケースもあります。ただ市販薬を使用しても出血が続く場合、痛みや腫れが引かない場合は受診が必要とお考えください。また、痔には切れ痔やイボ痔のほかに、肛門周辺に膿がたまる肛門周囲膿瘍や痔ろうなどの種類があります。肛門周囲膿瘍や痔ろうになると、激しい痛みや発熱を伴うこともあります。症状に苦しむ前に、少し違和感を覚えた段階で受診していただくことをお勧めします。

Qこちらのクリニックの痔の診療の流れを伺いたいです。
A
まんば内科外科クリニック 患者の気持ちに配慮しながら検査を行う

▲患者の気持ちに配慮しながら検査を行う

まずは問診で症状についてお聞きします。その後2、3分ほど患部を診るのですが、その際にはお尻が見えるように服を下ろし、ベッドで膝を抱えて横向きに寝ていただきます。タオルをかけて患部が隠れた状態で行いますので、ご安心ください。触診では、指で出血の有無など患部を確認します。次に、肛門鏡を使って肛門の中の状態を診ます。痛みがあれば無理に肛門鏡を挿入することはありません。精密検査が必要な場合は、患者さんの希望をお聞きしながら大腸内視鏡検査が受けられる病院を紹介しています。患部を診るのは短時間ですが、やはり患者さんは抵抗がありますよね。診療では痛みや恥ずかしさに寄り添うように心がけています。

Q痔は手術をしないと治らないのでしょうか?
A
まんば内科外科クリニック 患者の状態に合わせ、改善のための治療法を提案している

▲患者の状態に合わせ、改善のための治療法を提案している

痔になったら、すべての方に手術が必要というわけではありません。痔の治療は、まずは軟こうや座薬、飲み薬による治療が基本です。手術を検討するのは、薬を使用しても症状が良くならない場合。例えば、イボ痔を繰り返す方には、イボの切除を提案することもあります。ただ、手術が必要と考えられる場合も様子を見てから行うことはあるため、すぐに手術をするとは限りません。患者さんと相談しながら、手術の時期や手術をする病院を決めます。出血や痛み、腫れが続いている方はご来院いただき、手術の提案も含め、症状改善のお力になれればと思っております。

ドクターからのメッセージ

安田 顕院長

恥ずかしいと受診をためらう方が多いと思いますが、痔による痛みや出血などのつらい症状は、塗り薬や座薬、内服薬を使用することで症状の改善につながるケースも多いので、早めに対応することが大切だと知っていただきたいですね。また、大腸がんなどの病気が隠れているケースもあるため、痔だと自己判断せずに専門の医師に診てもらうのも大事なこと。開院前に市中病院の外科で痔の手術を担当した経験を生かし、患者さんの気持ちに寄り添いながら治療を行っています。つらい症状を我慢してほしくない。大腸がんなどの早期発見・早期治療につなげたい。その思いで治療にあたっていますので、ぜひ一度ご来院ください。

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