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安田 顕 院長の独自取材記事

まんば内科外科クリニック

(名古屋市中川区/岩塚駅)

最終更新日:2025/05/21

安田顕院長 まんば内科外科クリニック main

名古屋市営バス停・万場大橋から徒歩3分。昔から住み続ける人の多い住宅街の中に「まんば内科外科クリニック」がある。住宅が立ち並ぶエリアに、9台分の駐車場を用意。院内は天井が高く、洗練された雰囲気だ。安田顕(やすだ・あきら)院長は名古屋市立大学を卒業後、愛知県、三重県、静岡県の病院で20年以上外科の医師として診療を重ねてきた。現在は、外来診療に加え、オンライン診療と訪問診療にも対応し、包括的に地域住民の健康をサポートしている。「専門は外科ですが、どのような分野の疾患も幅広く相談していただけるような、地域の方の一番身近な医療機関になりたいです」と語る安田院長。診療のモットーやクリニックの診療内容、また患者や地域への思いについて語ってもらった。

(取材日2024年6月3日)

オンライン診療で気軽な健康相談・健康増進につなげる

2021年に開業されたそうですが、なぜこのエリアを開業地に選ばれたのですか?

安田顕院長 まんば内科外科クリニック1

ここ中川区万場は近隣地域にクリニックが少なく、当院の目の前のクリニックも数年前に畳んでしまったと聞きました。実際に開業してみると、通う医療機関がなかったとか、少し遠い病院までバス通院していたとか、苦労されたという声を聞き、開業して良かったと感じています。この辺りは昔からお住まいの方が多い住宅地なのですが、当院に来院されている患者さんも60~80代の方が多いですね。風邪や、高血圧症、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病、腹痛などの内科疾患をはじめ、すり傷、切り傷、刺し傷、動物などに噛まれて生じた咬傷(こうしょう)、やけどの他に、脂肪腫、粉瘤といった皮膚のできもの、巻き爪など、体の表面の外科的処置が必要な症状に対応しています。診察室が2つありますので、1つは内科の診察、もう1つは傷の処置など外科的な診察で使い分けています。

オンライン診療を開始されたそうですね。診療内容と始められた理由を教えてください。

2024年6月より、当院に通院されている患者さんを対象に行っています。高血圧症をはじめ生活習慣病の治療を受けている方からの健康相談や、花粉症の薬の処方など、基本的には症状が安定している患者さん向けの診療です。ただし、症状によっては診察や処方ができないこともあります。オンライン診療を始めた理由は、患者さんの通院時間の短縮と、感染症リスクなく安心して診療を受けていただくためです。オンライン診療であれば、ご自身の予定に合わせて気軽に診察や処方が受けられますし、感染症リスクを気にして受診をためらっていた方も安心して相談できますよね。現在は1日に対応できるオンライン診療の人数を少なく設定していますが、今後は診療枠を広げる予定です。

先生がめざしているクリニック像は?

安田顕院長 まんば内科外科クリニック2

どのような症状の人でも、まずアクセスできる地域の医療機関でありたいです。「地域の健康相談の窓口」のような感じですね。クリニックでは胃内視鏡検査、腹部の超音波検査、エックス線検査に対応していますし、他にもアレルギー血液検査、健康診断、予防接種も可能です。胃内視鏡検査に関しては、鼻から内視鏡を入れる経鼻内視鏡を導入しています。診察の結果、専門的な検査や治療が必要な場合は、患者さんの希望や病状に合わせて大学病院や基幹病院へ紹介いたします。他の大きな病院での手術後や治療後の経過も、当院で一緒に診療できますよ。

診察は患者の正面を向いて、顔を見て行う

外科が専門とお聞きしました。

安田顕院長 まんば内科外科クリニック3

医学部在学中に胃がんの手術患者さんを担当させてもらったことがきっかけで、外科の道へ進みました。愛知県、三重県、静岡県で勤務医として外科の経験を積んできました。胆石や鼠径ヘルニア、虫垂炎などの良性疾患の手術から消化器、中でも特に肝臓、膵臓、胆嚢の悪性疾患の手術や移植手術に携わりました。病状によっては10時間を超えるような大手術もあり、負担はありましたが、患者さんのために処置をすることにやりがいを感じました。大きな病院の外科では、基本的にさまざまな検査を経て患者さんがいらっしゃるので、診断がついていることが大半です。一方クリニックは患者さんとのファーストタッチなので、きちんと診断をつけるためにも、見落としのないようにしたいと思っています。最後の砦の大きな病院での外科治療を経験してきたからこそ、早期発見・早期治療につながるような診療をしたいです。

最近では、痔の相談も増えているそうですね。

お尻からの出血や排便時の痛みを抱えている方が受診されます。年齢は20~40代の比較的若い方が中心で、性別も偏りなくいらっしゃいます。ご本人は痔だと思って検査を受けた結果、大腸がんが見つかるケースもあります。症状をそのまま放置すると、さらなる悪化につながりかねません。当院では薬での治療に対応しますが、手術が必要と判断した場合には適切な病院へ紹介します。肛門を専門とする診療科へ行くのはハードルが高いと感じる方も、ファーストステップとして当院でご相談いただければと思います。

デリケートな相談にも対応されているのですね。先生のモットーを教えてください。

安田顕院長 まんば内科外科クリニック4

患者さんの声に耳を傾け、患者さんがきちんと理解し判断できるまで説明することです。病気の現在の状況や治療の方法・意義について、一つ一つ丁寧に説明し、難しい専門用語を使わずに理解してもらえるよう努めています。電子カルテの入力はスタッフに任せる体制にし、その分、患者さんやご家族の目を見てゆっくり話をできるようにしています。世間話からでも構いませんよ。患者さんのバックグラウンドが理解できて、治療にも生かせます。スタッフには、患者さんの声に耳を傾けるように伝えています。実際に待合室で患者さんに声をかけたり、私には話せなかったことを聞き取ったりしてくれていて、スタッフの心配りがありがたいですね。当院は割と自立した高齢の患者さんが多く、付き添いなどはなくお一人でいらっしゃる方が多いです。だからこそ、ご本人のペースでしっかりお話しいただけるように、スタッフ一同、雰囲気づくりにも努めています。

患者もスタッフも安心して過ごせるクリニックをめざす

これまでのご経験で、印象に残っていることはありますか?

安田顕院長 まんば内科外科クリニック5

新型コロナウイルス感染症の流行ですね。一般患者さんやスタッフが安心できるような感染症対策も重要だと突きつけられ、クリニック設計の段階から考えました。その一つが隔離室を設置したことです。受付や待合室を通ることなく入れる部屋となっています。現在、発熱患者さんは予約制とし、隔離室で診察しています。新型コロナウイルス感染症が5類になった今も、発熱されている方とそれ以外の方との時間と空間の両方を区切っています。基礎疾患がある方や慢性疾患で通院されている患者さんにも安心して来ていただけるクリニックでありたいと思っています。

在宅医療にも対応されているそうですね。

通院していた患者さんの来院が難しくなった場合に、ご家族の要望に応えてご自宅に伺っています。当院は高齢の患者さんも多いので、ご要望があれば今後も訪問診療を行っていきたいと考えています。実は、子どもの頃に同居していた私の祖父も在宅医療を受けていたんです。診療所の先生が定期的に来てくださり、子どもながらに医療を身近に感じる経験でした。高校生になり進路を決める際に人の役に立てる仕事を志し、医師の道へ進んだのは、そういった経験がベースになっているのだと思います。

先生ご自身が健康のために気をつけていることはありますか?

週に3日、自宅近くで10~15kmほどジョギングをしています。日々の悩みも忘れて良い気分転換になりますね。年に1、2回はフルマラソンにも挑戦しています。2024年3月には、初めて東京マラソンに出場しました。ジョギングは生活習慣病の方にもお勧めしたい運動ですが、突然走るのは体の負担になることもあるので、まずはウォーキングをしてみるのも良いですよ。

最後に読者へのメッセージを伺えますか?

安田顕院長 まんば内科外科クリニック6

病院の外科で培った知見を生かして、地域の皆さんのお力になれたらと考えています。今までの外科医としての治療経験から、他の病院で受けるがんなどの手術や、術後の抗がん剤治療のご相談もお受けしています。ちょっとした健康に関する不安についてでも構いませんので、頼りにしてもらえたらうれしいです。当院に通院されている方は、オンライン診療もご利用ください。まだスタートしたばかりで対応できる人数に限りがありますが、今後は診療の枠を増やしていく予定です。気になることがあれば、気軽にご相談ください。

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