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早期の発見と治療が肝心
視力を守るためにも斜視の改善を

白木眼科医院

(岐阜市/名鉄岐阜駅)

最終更新日:2022/01/14

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  • 保険診療

斜視という名称は聞いたことがあっても、その視界はどんなものなのかは当事者でないとわからない。そして、自分の子どもが斜視だったら気づいてあげられるだろうか? と不安な人がいるのではないだろうか。「白木眼科医院」の白木幸彦院長は斜視・弱視を専門とし、とりわけ幼児の治療に取り組んできた。「幼児の視力はものを見ることで発達していきますが、斜視のお子さんは両眼で見ていないため立体感や距離感を捉えづらい状態です」という。目の機能が十分に使われないままでいると、視力が順調に育たず弱視につながることもあるのだそう。視力の発達が終わるのは6歳頃で、それよりも早く治療を開始するのが望ましい。斜視の検査や治療法について、白木院長に話を聞いた。

(取材日2021年12月20日)

自覚症状を訴えられない幼児の斜視。視線の異変に気づいたら受診を

Q斜視とはどんな症状でしょうか?
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▲岐阜市長良の歴史ある「白木眼科医院」

通常、ものを見る時、視線は両眼とも見ようとするほうを向いていますが、片目の視線がずれてしまうのが斜視です。視線が外へずれる外斜視、内へずれる内斜視、上下にずれる上斜視や下斜視などがあります。両眼視ができていない状態なので立体感や距離感を捉えづらくなります。視覚の発達段階にある幼児の斜視は両眼視機能の発達を妨げたり、ずれているほうの目を使わずに見続けた結果、視力が発達せず弱視につながることがあります。大人は脳出血や外傷によって斜視が起きることがあり、ものが二重に見えるなどの症状があります。このように、斜視は見た目の問題だけでなく、見え方が障害されることもあるのです。

Q斜視のセルフチェックの方法はありますか?
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▲弱視・斜視が専門分野の白木幸彦先生

ある程度の年齢になれば自分で認識できますが、幼児の場合は周囲が気づいてあげることが重要です。斜視のお子さんは、ものを見る時に首を傾けている、積み木や折り紙などの手元の遊びに飽きやすい、おしゃべりできるようになっても相手と視線が合わないなどの様子が見られます。大人が病気やケガのために斜視になった場合は見えづらいという自覚症状がありますが、幼児は基本的に見えづらさを訴えることができません。また順応性が高いため症状がないほうの目を使ってしまいやすいのです。その結果、使わないほうの目が弱視になるのを防ぐためには早期の発見と治療が必要です。お子さんに気になる様子があれば眼科を受診させてあげてください。

Q受診、検査の流れを教えてください。
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▲斜視を検査するためのさまざまな機器を用意

眼球運動検査では、おもちゃやペンなどを動かして目で追ってもらい眼球がスムーズに動いているか観察します。立体視検査は検査用の隠し絵の中に動物や車の像が見えるか答えてもらったり、偏光レンズをかけて絵が3Dに浮き上がって見えるかを確認したりします。遠視、近視、乱視の測定には検査器械をのぞいてもらうものや目に光を当ててその反射から読み取るものがあります。また、眼球を動かす筋肉に異常がないかを検査機器で確かめます。応答が必要な検査ができるようになるのは3歳頃からですが個人差があります。検査できないお子さんには無理強いせず、何度か来院して慣れてもらいながら、できる検査を増やしていきます。

Q治療法や対処法について教えてください。
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▲子どもの斜視・弱視の治療は成長に合わせた対応が重要

遠視が原因の斜視の場合は眼鏡で遠視を矯正することで斜視の改善につなげることが期待できます。軽度の斜視であればレンズにプリズムの入った眼鏡をかけてもらう場合があります。この眼鏡はプリズムレンズを通った像の位置をずらす機能があり、視線の補正をめざすものです。また、良いほうの目をアイパッチでわざと隠す方法もあります。目を動かすトレーニングが役立つと思われる患者さんには院内や家庭で実施していただきます。こうした対応でカバーできない場合は手術をすることがあります。眼球を動かしている筋肉の位置を変えることで視線のずれを整えることをめざすもので、大人は局所麻酔で行いますが、お子さんは全身麻酔で行います。

Q再発の可能性はありますか。
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▲幼児の弱視や斜視の早期発見、治療に取り組みたいと話す白木院長

手術をしても再発するケースはあります。また、手術は根本治療ではないので、ものが二重に見えたり立体感が乏しいといった症状の改善が見込めない方も中にはいらっしゃいます。とはいっても外見が患者さんのストレスになるようなら手術は選択肢の一つです。お子さんの場合は斜視がからかいやいじめの対象になるかもしれません。また、大人の患者さんで就職活動や婚活に備えたいと決断される方もいます。お孫さんが生まれたので「一緒にたくさん写真を撮りたいから」と言われる高齢の方もいらっしゃいました。再発の可能性などをよく説明した上で納得して決めていただくように努めています。

ドクターからのメッセージ

白木 幸彦院長

目から入った情報は脳に伝わり、認識されます。斜視はこのプロセスのどこかに問題がある状態です。病気やケガが原因の場合もありますが、幼児の斜視の多くは視力が発達する過程で問題が起きているケースです。もともと赤ちゃんはほとんど視力がなく、6歳頃までに1.0程度の視力を得るのが一般的です。それまでに斜視に気づいて治療を始め、就学までに教科書や黒板を見るのに支障がない視力を出してあげるのが望ましいと考えます。全身麻酔での手術が必要な場合は地域の施設に私が出向いて行えるように周辺医療機関との連携を進めています。お子さんの視線が安定していない、焦点が合っていないなどの異変を感じたら相談にいらしてください。

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