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白木 幸彦 院長の独自取材記事

白木眼科医院

(岐阜市/名鉄岐阜駅)

最終更新日:2022/01/24

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開院は1919年。岐阜市の歴史ある「白木眼科医院」がこの11月、移転開業した。これを機に院長を継いだ3代目の白木幸彦先生。愛知医科大学を卒業後、松江赤十字病院、愛知医科大学病院、中津川市民病院、長浜市民病院といった基幹病院で眼科医師として数多くの症例や手術を経験、研鑽を積んできた。専門分野の弱視・斜視治療をはじめ白内障手術、緑内障や加齢黄斑変性症の治療も手がける。新しい医院は旧医院にはなかった広い駐車場を備え、来院しやすいバリアフリー設計。熱帯魚が泳ぐ大型水槽は医院のアイコンとして来院患者を和ませる。若々しく快活な印象の白木院長に新天地でめざす眼科医療のコンセプトや展望を聞いた。

(取材日2021年12月20日)

移転開業し、3代にわたり地域の眼科医療を担う

移転のいきさつや新しい医院のコンセプトをお聞かせください。

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父が2年前まで岐阜市七軒町で診療していたのですが市街地ということもあり、駐車場を十分確保できませんでした。今は車でないと患者さんが通院しづらいですから私が引き継ぐにあたり移転することにしました。ここは私が生まれ育った地元です。近隣の方から「この辺りは眼科医院が足りないから、やってくれよ」と言われていたところ、縁あっていい土地と出会いました。地元とはいえ、これまで病院勤務でしたから開業医としては一からのスタートです。地域の皆さんに「初めまして」という気持ちです。花粉症の相談や眼鏡、コンタクトレンズの処方のように身近な診療も、高齢の方の白内障手術やお子さんの弱視・斜視などの専門的な治療にも対応します。気軽に来院していただける眼科医院をめざしたいです。

待合室の大きな水槽が目を引きます。内装には先生のアイデアが反映されているのでしょうか。

あの水槽は私が水草を植えて熱帯魚やエビを入れました。木製の水槽台は自作なんですよ。患者さんとの会話のきっかけになればと思って設置したのですが特にお子さんたちが興味を持ってくれますね。私も解説に熱が入ってしまいます(笑)。車いすの方が受診しやすいように院内はバリアフリー対応にして、薬の説明をするカウンターも低めです。検査室は斜視の検査で5メートル先の検査票を見てもらう必要があるので広いスペースを確保しました。クラシック音楽を流しているアンプやスピーカーは父が旧医院で使っていた年代物です。私もオーディオが好きなので待合室に置いて患者さんに聴いていただいています。

大正時代から続く歴史ある眼科医院だそうですね。

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祖父が1919年に開業して、父は90歳を過ぎるまで現役で診察していました。私も子どもの頃から手伝いでカルテを運んだりしていたんですよ。長年、岐阜市内を走るバスに「白木眼科へお越しの方は次の停留所でお降りになると便利です」というアナウンス広告を出していたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。父の時代からの患者さんで、こちらに来院してくださる方もいらっしゃいます。「車で通院できるようになって助かります」と言っていただけるとうれしいですね。将来は眼科医師になって医院を継ぐようにと言われて育ちましたが、研修医時代にいろいろな科を経験してみて私自身も眼科がいいと思いました。治療結果が目に見えてわかるので手応えがあるんです。そういうところが性分に合っているようです。

白内障手術や弱視・斜視治療を身近なものに

主にどのような症状の患者さんが来院されますか。

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今は高齢の白内障の患者さんが多いです。白内障は水晶体が濁って視力低下を招く病気で、多くは加齢によるものです。治療は手術で濁った水晶体を取り除き、人工レンズを挿入します。所要時間は10分ほどで日帰りが可能ですが、初めて受診する眼科で手術を提案されるのは不安ではないかと思っていました。けれども「近くに眼科がなかったから先延ばしにしていた。手術します」と決断される方が多く、予定よりも早く手術を開始することができました。中には白内障が進行して、かなり見えづらくなっている方がいらっしゃいます。視界がぼやけるなどの自覚症状がある方は相談していただきたいですね。多くの方が定年を迎える65歳くらいで一度、受診してみてはどうでしょうか。

開業されるまでのキャリアや忘れがたい患者さんのエピソードを伺いたいです。

愛知医科大学を卒業し、島根県の松江赤十字病院で研修しました。高齢者医療にも先進的に取り組んでいる病院です。研修医にもいろいろな症例を任せてくれる方針で、ここでの経験は今でも支えになっています。その後、勤務した中津川市民病院ではまれなケースでしたが内臓の感染症が原因で両目にも感染が及んでいた患者さんを担当したことがあります。命を考えると先に内臓の治療を優先すべきでしたが、それでは目の治療が遅れ、両眼失明の可能性もあったため、状況を説明した上で目の手術を優先する選択肢も提案をし、同意していただけました。若手なのに大胆なことを言ったと思いますが、結果として患者さんに喜んでいただけたのは幸いでした。

専門分野は弱視・斜視の治療ですね。

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大学に戻ってから10年ほど担当しました。内斜視、外斜視だけでなく、上下斜視や回旋斜視の手術も行ってきました。子どもの斜視・弱視の治療は成長に合わせた対応が重要です。視力は成長とともに発達し、6歳頃に大人と同じくらい見えるようになります。これが順調に発達しないのが弱視で、眼鏡やコンタクトレンズを使っても十分な視力が出ません。また斜視が弱視の原因になっている場合もあります。3歳児健診の視力検査を保護者に任せていた時期は、眼科での検査ではないため見逃されることがありました。そこで大学がある長久手市では3歳8ヵ月の時に医師と視能訓練士が行う健診を行い、斜視・弱視の早期発見に努めてきました。これからは岐阜の地でも幼児の弱視や斜視の早期発見、治療に取り組みたいと考えています。

スタッフとともに安心して受診できる環境を整える

患者さんに接する際に心がけていることを伺いたいです。

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患者さんがご自身の病気を理解し、納得して治療に取り組んでもらえるように十分な説明を心がけています。治療の必要があると判断できる場合は「やりましょう」と言えますが、完治が難しいと考えられるケースもあります。そういう方には元どおりにまでは回復しないかもしれないとお伝えします。その上で、希望を持って治療を受けていただきたいのです。どちらの場合も信頼関係がないと患者さんは安心して受け入れられないと思います。「あの時、言ってもらって良かった」と思っていただけるような関係を築いていきたいですね。

今後、力を入れていきたい治療はありますか。

加齢黄斑変性症といって、網膜の中心部の黄斑という組織が加齢とともにダメージを受けて変化し、見えづらくなる病気があります。ものがゆがんで見える、視野の中心が暗くなる、欠けるなどの症状が出て、進行すると重度の視力障害を引き起こすことがある厄介な病気ですが、近年は治療法が開発されて視力の維持や改善が期待できるようになってきました。当院では目に薬剤を注射する治療を行っています。この治療は1ヵ月に1回くらいのペースで続ける必要があるので、遠い病院には通いづらいという地域の患者さんはご相談ください。

スタッフの皆さんはどんな方たちですか。

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看護師、受付、検査補助をしてくれる女性スタッフが8人います。眼科勤務経験のある人が多く、患者さんによく声がけしてくれる、優しい人たちに恵まれました。勉強熱心で専門的な質問も活発にしてくれます。スタッフ同士の仲がとても良くて、仕事の後は話が弾んでいますね。チームワークの良さは患者さんにも伝わります。患者さんが安心できる雰囲気をさらに育ててほしいと思っています。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

地域の皆さんに「近くに眼科医院ができましたので安心してください」とお伝えしたいです。一般的な症状にも専門的な治療にも対応します。また、できるだけ待ち時間をつくらないようにインターネットや電話での予約を受けつけています。予約なしで来院される方も、あまりお待たせしない時間帯を案内しますのでお問い合わせください。スタッフたちは勉強会をして専門的な知識を身につけていますから不安なことがあれば聞いてください。受診しやすい環境を整えて早めの診断、治療につなげていきます。身近な眼科医院として頼りにしていただきたいです。

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