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口腔筋機能にアプローチ
マウスピース型装置による小児の咬合誘導

かねこ歯科クリニック

(吹田市/南千里駅)

最終更新日:2023/05/12

かねこ歯科クリニック 口腔筋機能にアプローチ マウスピース型装置による小児の咬合誘導 かねこ歯科クリニック 口腔筋機能にアプローチ マウスピース型装置による小児の咬合誘導
  • 自由診療

子どもの歯列が気になるものの、「本当に歯科受診が必要なレベル?」「通院は何歳から始めたらいい?」という疑問の答えを先送りにして、一歩踏み出せないでいる人も多いのではないだろうか。そんな人たちに「矯正相談を受けたからといって、必ず治療しなければならないわけではありません。お口の成長が適切かどうかを聞きに行くと考えてください」と話すのは「かねこ歯科クリニック」の兼古奈津紀副院長。同院では、歯並びを悪くする原因にアプローチする小児の咬合誘導に注力しており、小さいうちから取り組むことで、歯並びが原因となって起こる虫歯や、不正咬合による全身へのリスク軽減も期待できるという。自身も小さな子どもを持つ奈津紀副院長に、受診のタイミングやマウスピース型装置を用いた咬合誘導のメリットについて解説してもらった。

(取材日2023年4月21日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q子どもの口腔ケアはいつ頃から意識するべきでしょうか?
A

ベビーの頃から意識し、歯が生え始めた生後6ヵ月ぐらいからが歯科医院への受診タイミングです。まだ前歯2本が生え始めたばかりだと早いような気がするかもしれませんが、当院では虫歯予防のためだけでなく、離乳食の与え方や抱っこの仕方など、歯の健康を守るための指導も行っています。また、小さな頃から通院習慣を身につけておくことも大事なポイントです。近年は顎の未発達による不正咬合や、お口の悪習慣によって歯並びが悪くなってしまうお子さんが多く、問題視されています。乳歯列がそろえば、将来的な歯並びの予測も立ってきますので、小さなうちにかかりつけ歯科医を見つけて相談しておくといいですね。

Qこちらで行っている小児の咬合誘導とはどのようなものですか?
A

マウスピース型の装置を用いながら、歯並びが悪くなる原因である口周りの筋力バランスや間違った舌癖を整えて咬合誘導を図るという方法です。大人の矯正と違って装置だけで歯並びにアプローチするのではなく、口腔筋機能トレーニングも同時に行い口周りの筋肉や顎の発達を促すことで、舌の適切な位置や適切な飲み込み方、口呼吸から鼻呼吸への移行とさまざまな側面から口腔環境の土台を整え、理想の歯並びをめざします。小さな子にできるか心配かもしれませんが、当院で口腔筋機能トレーニングを指導しているスタッフは子ども好きばかり。保育士資格を有するスタッフもいますので、安心してお任せください。

Q咬合誘導にかかる期間はどのくらいですか?
A

個人差があるものの約2年、場合によって3年になることもあります。期間中は、調整やメンテナンスのために月に1度の頻度で通院していただきます。マウスピース型装置は成長や習得段階に合わせて交換したり、お子さんによっては顎を広げるための床矯正装置をプラスして使うこともあったりしますが、咬合誘導にかかる費用は装置の交換・追加費用、事前検査、トレーニング指導料もすべて含めた金額ですので、追加料金は発生いたしません。一般的に咬合誘導のスタートは5~8歳までといわれていますが、歯の成長はお子さんによってさまざま。実際に受けるか、受けないかにかかわらず、早い段階でお口の状態をチェックしてもらうことが大切です。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診・カウンセリング
かねこ歯科クリニック 問診・カウンセリング

なぜ歯並びが悪くなるのか、咬合誘導の流れ、自宅でのトレーニングの必要性などについて動画を見た後、実際にどんなことを行っていくのか詳しい説明を受ける。わからないことがあれば、この時に遠慮なく質問しよう。同院ではカウンセリング時に、マウスピース型装置を試着することも可能。

2歯並びの状態や癖などの検査・診断
かねこ歯科クリニック 歯並びの状態や癖などの検査・診断

頭部エックス線規格写真(セファログラム)撮影装置で撮影を行い、歯の型採りを行う。次に骨格や歯、顎の大きさなどを調べ、歯並びを悪くしている原因を特定するための検査も実施。口を3分間閉じられるか、飲み込んだ時の舌の動きや状態、口周りの筋肉の緊張具合などをチェック。一人ひとりに合った診療プランを決定するため、さまざまな資料を集めていく。

3検査結果および診療プランの説明
かねこ歯科クリニック 検査結果および診療プランの説明

検査結果から、どのように咬合誘導を進めていくのか診療プランが伝えられる。現在どんな癖があってその癖をどう改善していくのか、その上でどのような装置を使ってどんな方法で行っていくのかを吟味する。子どもの負担を考慮して、先に顎を広げる床矯正を行ってから口腔筋機能トレーニングと咬合誘導を始めることも可能だそうだ。その場合はトータル期間や費用なども事前に提示されるので、合意できたら咬合誘導開始となる。

4咬合誘導開始。口腔筋機能トレーニングのレクチャーも
かねこ歯科クリニック 咬合誘導開始。口腔筋機能トレーニングのレクチャーも

咬合誘導ではマウスピース型の装置を日中1時間と夜間就寝時に装着。加えて、正しい呼吸法や口周りの筋力アップのためのトレーニングを1日1分間、朝夕2回ほど毎日自宅で行う。装置は取り外し可能なので、食事や歯磨き、日中の活動を邪魔することもない。また、クリニックで行われるトレーニング指導は親子で一緒に受けることで、自宅でのトレーニングもスムーズに進むそうだ。

5継続して受診、メンテナンス
かねこ歯科クリニック 継続して受診、メンテナンス

期間中は月に1回通院して、口の中の状態や自宅でのトレーニングが習得できているかのチェックを受ける。トレーニングがきちんと習得できていれば、次のトレーニングへと進む。また、成長や機能習得に合わせて装置も何度か交換していく。成人の矯正とは異なり、後戻り防止のリテーナーを装着する必要はないが、歯並びに悪影響を与える悪い癖が復活しないように注意することは必要だ。

ドクターからのメッセージ

兼古 奈津紀副院長

歯列矯正にはさまざまな方法があり、何歳からでも始められますが、大人になってから行う矯正は歯を抜いたり、削ったりすることも。一方、小児のうちに行うマウスピース型装置を用いた咬合誘導は、お子さんの成長に合わせて口腔環境そのものにアプローチする方法なので、抜歯のリスクが低いのが特徴です。5歳くらいで装置をつけるのはまだ難しいと思うかもしれませんが、頑張っているところを誉められると、子どもはどんどん成長していきます。当院には保育士がおり、2階にはトレーニング専用スペースもありますので、ごきょうだいがいる人も安心してお連れいただけます。乳歯ケアや離乳食相談も歓迎ですので、気軽にご相談ください。

兼古 奈津紀副院長 かねこ歯科クリニック

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた咬合誘導/44万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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