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兼古 慎也 院長、兼古 奈津紀 副院長の独自取材記事

かねこ歯科クリニック

(吹田市/南千里駅)

最終更新日:2023/03/08

兼古慎也院長、兼古奈津紀副院長 かねこ歯科クリニック main

阪急千里線の南千里駅から歩いて10分ほどの場所にある「かねこ歯科クリニック」。院長の兼古慎也先生と副院長の兼古奈津紀先生が、赤ちゃんから高齢者まで幅広い年代の歯科診療ができるクリニックをめざし、2021年に開業した。標榜科目は歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科と幅広い。中でも注力する小児矯正では、普段の口腔周辺の習慣を正し、咬合誘導装置を用いて歯並びを整えることをめざす治療法を採用し、成長発育に特化した小児矯正の提供に努める。キッズルーム完備で保育士が在籍するなど、子ども連れの患者にも配慮した歯科クリニックとなっており、奈津紀副院長はその理由を「自分自身が妊娠・出産を経験して、大変さが身にしみてわかったからです」と話す。診療に対する想いや同院の特徴などさまざまな話を聞いた。

(取材日2023年1月30日)

成長発育に特化した小児矯正をめざす

クリニックのコンセプトを教えて下さい。

兼古慎也院長、兼古奈津紀副院長 かねこ歯科クリニック1

【慎也院長】当院は、「こどもから大人、シニアまで あなたの地域のホームドクター」をコンセプトに掲げており、ファミリー全員で利用できるような歯科クリニックをめざしています。
【奈津紀副院長】開業にあたって内装を決める際は、温かみのある淡い色合いを採用して、患者さんが安心できる雰囲気を心がけました。また、ベビーカーや車いすでも不自由なく来られるように院内は完全バリアフリー設計にし、エレベーターも設置しました。キッズルーム完備でトイレにはおむつ交換台も用意していますし、保育士も1人おりますので託児も可能です。実際の患者さんの年齢層は、下は小さいお子さんから、上はご高齢の方までいらっしゃいます。

子ども連れの方に配慮したつくりにされたんですね。

【奈津紀副院長】自分自身が妊娠・出産をして、「育児ってこんなに大変なんだ」ということを痛感したんです。そういった自分の経験を、クリニックをつくる際に生かしました。ほかにも、椅子に座れないお子さん用に、保護者の膝に座ったままケアが受けられる診療スペースも用意しています。診療用の椅子に座ることを怖がるお子さんや、保護者と離れることを嫌がるお子さんもいますので、それらを無理やりしてしまうと歯科医院に対する恐怖心が生まれてしまいます。できれば歯科医院を好きになってもらって、大きくなったら自分からメンテナンスに通うように育ってほしいので、歯科医院が嫌いにならないよう努めています。

治療方針についても教えてください。

兼古慎也院長、兼古奈津紀副院長 かねこ歯科クリニック2

【慎也院長】歯科医院の小児歯科のスタイルとしては2パターンあると考えていて、一つは嫌がっても抑えて治療するスタイル、もう一つがその子に合わせてゆっくりとステップを踏むスタイルです。開業する際に副院長と話し合い、後者の方針に決めました。勤務医時代の経験からも抑えて治療をしていい結果は得られませんでした。緊急性がある場合には、やむを得ないこともありますが、そうならないためにも、早くから歯医者に来ていただき一緒に予防に取り組んでいきたいですね。

注力されている診療はありますか?

【奈津紀副院長】当院では虫歯や歯周病の治療から、ホワイトニング、インプラントなどまで幅広く診療していますが、特に小児矯正に注力しています。小児矯正は私が担当していて、当院では咬合誘導装置を用いた小児矯正を採用しています。これは、マウスピース型装置を用いる方法で、適切な骨格の発育を促し歯が並ぶ土台を整えることにつなげ、歯並びが悪くなる原因であるお口の悪習慣の改善をし、自然な位置に歯が並ぶよう促します。お口の悪習慣には、指しゃぶり、お口ぽかんだけでなく、嚥下や姿勢なども含みます。マウスピース型装置は取り外しができますし、装着時間は日中1時間と就寝時だけです。悪習慣、悪習癖を改善することで、歯並びだけでなく良い成長発育を得ることができます。

乳児からの正しい習慣が大切

子どものうちに矯正を受けるメリットはありますか?

兼古慎也院長、兼古奈津紀副院長 かねこ歯科クリニック3

【奈津紀副院長】メリットは大きいと思います。例えば、大人の矯正では抜歯が必要だったり、後戻りするケースが多いです。費用も大人になってからの矯正よりも安く済むことが多いです。実は、レントゲンや呼吸の仕方、姿勢、習慣などを見れば、乳歯の段階でも矯正が必要かどうかが予想できるんです。状態によっては乳歯の段階で介入することが大切です。

院長はどのようにお考えですか?

【慎也院長】小児矯正は、きれいな歯並び、きれいな顔つきをめざせることだけではありません。悪習慣の一つである口呼吸を鼻呼吸にすることで睡眠の質の向上にもつながります。その結果、学力や免疫も向上もめざせると言われております。小児矯正は予防の意味合いがすごく大きい治療であり得られるものが多いと考えています。ですので、歯科診療の中で一番意義のある診療ではないかなと思っています。

マタニティーの歯科検診も実施されているんですね。

兼古慎也院長、兼古奈津紀副院長 かねこ歯科クリニック4

【奈津紀副院長】吹田市の妊産婦健診を利用して来られる妊婦さん方が多く、受診されて歯肉炎などのトラブルが見つかれば、引き続きメンテナンスしていきます。また、妊婦さんや、お母さんになって乳児のお子さんを連れて来られる方には、子どもが虫歯になる原因や歯並びの重要性、離乳食の与え方などについても指導しています。そういった知識は意外と知られていないことも多いので、妊娠中から啓発することが大切だと感じています。また、当院の保育士は口育と言って、口腔周囲筋の機能の低下を防ぐために、子どもの頃から呼吸や嚥下の正常な発達を促進することについて精通しています。歯並びがどうして悪くなるのかを突き詰めていくと、胎児の時のお母さんの姿勢や首が座っていない赤ちゃんの抱っこの仕方までもが関わっているといわれています。実際に小児矯正のトレーニングは、口育をベースに組み立てています。

家族みんなの歯を守る歯科医院をめざす

副院長が小児歯科に重きを置くようになったきっかけはありますか?

兼古慎也院長、兼古奈津紀副院長 かねこ歯科クリニック5

【奈津紀副院長】私が歯科医師をめざしたのは、親から勧めがあったことと、自分自身が歯科医院が嫌いだったので、怖くない、嫌われないような歯科医師になろうと思ったことがきっかけでした。歯科医師になった当時は一般歯科をメインに担当していました。しかし、小児歯科を専門としている歯科クリニックに勤め始めた時に、子どもの将来の可能性を広げる手伝いができることにやりがいを感じて、小児歯科に重きを置くことに決めたのです。もちろん一般歯科も担当していますよ。また、今でも小児歯科専門の歯科クリニックへの勤務は続けていて、当院には非常勤で週3日の勤務となっています。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

【慎也院長】年齢に限らず、しっかりと説明をして患者さんにきちんと理解していただいてから治療を始めるようにしています。また、できるだけ患者さんには優しく接することも心がけています。というのも、私自身が怖がりなので治療を受ける側の患者さんの気持ちがよくわかるんですよ。
【奈津紀副院長】小児歯科を専門とする歯科クリニックで学んだことは、「心に貯金をして帰ってもらう」ということです。もし治療ができなくでも、何かできたことを褒めてあげて、次につなげられるようにしてあげたいですね。

今後の展望とメッセージをお聞かせください。

兼古慎也院長、兼古奈津紀副院長 かねこ歯科クリニック6

【慎也院長】吹田市で予防歯科の重要性を啓発していきたいと考えています。そのために、来られた患者さんには予防の重要性を丁寧に説明して、納得して帰っていただくように努めています。また、小児矯正に関しては、「とりあえず生え替わるまで待とう」ではなく、手遅れになる前にできるだけ早期に介入して、子どもの歯の健康維持のお手伝いをしていきたいです。0歳からご高齢の方まで、ご家族みんなの歯をしっかり診れる歯科医院をめざしています。初診の方や治療方針を決める際はカウンセリングルームでしっかりとご説明しますので、安心してお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円~、マウスピース型装置を用いた小児の咬合誘導/44万円~、小児矯正/46万2000円~、成人矯正/40万7000円~、ホワイトニング/2万7500円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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